業種別ホームページ

美容室のホームページ作成:予約サイトとの使い分け・必要なページ・費用

公開 更新 読了 約15分

予約サイトに掲載しているけれど自社のホームページは必要なのか、作るなら何を載せればよく、費用はどのくらいかかるのか、と迷う美容室のオーナーは少なくありません。美容室を探す人は、予約サイトや Googleマップ、SNS でお店を見つけたあと、メニューと料金、スタイリスト、場所を確かめてから予約を決めます。

美容室のホームページは、予約サイトや Googleビジネスプロフィール、SNS で見つけてもらった人が「自分に合うお店か」を確かめて予約する場所として作り、メニューと料金の条件、スタッフ、スタイル写真、アクセス、予約の入口を、すべての媒体で同じ内容にそろえることが集客の基本です。

この記事では、予約サイト・Googleビジネスプロフィール・SNS とホームページの役割の違い、予約の受け口の決め方、必要なページと載せる情報、料金表示のルール、スタッフとスタイル写真の作り方、Google での見え方の整え方、作成方法と費用の考え方、公開後に見る数字を解説します。制度や機能は、2026年10月時点で公式情報を確認した範囲で記載しています。

美容室のホームページと予約サイト・Googleビジネスプロフィール・SNSの違い

予約サイト・Googleビジネスプロフィール・SNS は「見つけてもらう場所」、自社のホームページは「選ぶ決め手を確かめて予約する場所」と役割を分けて考えると、何をどこに載せるかを決めやすくなります。

厚生労働省の公表資料(衛生行政報告例)によると、2024年3月末の美容所の数は27万4,070施設で、前年度より1.5%増えています(厚生労働省)。近くに比べられるお店が多いため、どの媒体から来た人にも「このお店に行く理由」が伝わるようにしておく必要があります。

媒体主な役割強み注意点
美容室の予約・検索サイト(ポータルサイト)新しいお客様に見つけてもらい、予約を受ける美容室を探している人が集まり、比較と予約がその場でできる掲載のプランに応じて掲載料や手数料がかかる。ほかのお店と同じ画面に並び、クーポンの価格で比べられやすい。載せられる情報の形式が決まっている
Googleビジネスプロフィール「地域名+美容室」やお店の名前で検索した人に、場所・営業時間・口コミを見せる無料で登録・更新できる。地図・ルート・電話のボタンが表示され、予約のリンクも設定できる口コミの内容は操作できない。情報が古いままだと来店時のトラブルになる
Instagram などの SNSスタイルや店内の雰囲気を継続して見せる写真と動画で、スタイリストの得意なスタイルが伝わる投稿が流れて過去の情報を探しにくい。料金の条件や予約の決まりの説明には向かない
自社のホームページお店の考え方、メニューと料金の条件、スタッフ、アクセス、予約の入口をまとめて確かめてもらう載せる内容と形式を自由に決められ、情報が自店のものとして残る作っただけでは見つけてもらえない。更新の担当を決める必要がある

予約サイトと自社ホームページの使い分け

予約サイトは新しいお客様との出会いを増やす手段、ホームページは指名や再来につながる情報を伝える手段と考え、お店の状況に合わせてどちらに力を入れるかを決めます。

お店の状況力を入れたいものホームページでやること
開業したばかりで、まず新しいお客様を増やしたい予約サイトと Googleビジネスプロフィールコンセプト・メニュー・スタッフ・アクセス・予約の基本の情報をそろえ、予約サイトから来た人が確かめられるようにする
指名と再来のお客様が中心ホームページと SNS、Googleビジネスプロフィールスタイリストごとのページと得意なメニュー、次回の予約の方法を充実させる
縮毛矯正・白髪ぼかし・ヘッドスパなど、特定のメニューで選ばれたいホームページメニューごとのページで、施術の流れ・所要時間・料金・向いている髪の状態を詳しく説明する
予約サイトの掲載料の負担を見直したいホームページと Googleビジネスプロフィールからの直接の予約予約の入口をホームページ・Googleビジネスプロフィール・SNS で1つにそろえ、どこから予約が入っているかを数える
スタイリストやアシスタントを採用したいホームページの採用ページ教育の仕組み、デビューまでの期間の目安、給与・休日を書く

予約の受け口は、どの方法でも「1つに決めて、すべての媒体から同じ入口に案内する」ことが大切です。入口が複数あると、予約の二重管理や、媒体ごとに空き状況が違うといった混乱が起きやすくなります。

予約の受け口向いているお店注意点
予約サイトの予約ページ予約サイトの集客を中心にしているお店ホームページの予約ボタンから予約サイトへ移ると、ほかのお店も目に入る
お店で契約する予約システムホームページ・Googleビジネスプロフィール・SNS から直接予約を受けたいお店システムの利用料がかかる。予約サイトと併用する場合は、空き枠を連動できるかを確認する
電話・メッセージ予約の多くが常連のお客様のお店営業時間外や施術中は受けられない。受付の時間と返信の目安を書く

Service

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美容室のホームページに必要なページと載せる情報

美容室のホームページは、コンセプト・メニューと料金・スタッフ・スタイル・初めての方へ・アクセス・予約の7つを中心に、店内の紹介、よくあるご質問、お知らせ、採用情報を加えた構成が基本です。

ページ載せる内容書き方のポイント
トップどんなお客様に向けたお店かを一文で、得意なメニュー、営業時間と定休日、予約ボタン最初の画面で「どんなお店で、どう予約するか」が分かるようにする
コンセプト・得意なこと大切にしていること、得意な髪の悩みや施術、薬剤の選び方の考え方「おしゃれ」「丁寧」だけで終わらせず、具体的な施術や対応で書く
メニュー・料金メニューごとの料金(税込)、所要時間、含まれるもの、追加料金次の章の書き方を参照
スタッフ写真、得意なスタイルや施術、経験年数、指名料、出勤日退職や異動があったら同じ日に更新する
スタイルスタイル写真、担当したスタイリスト、使ったメニュー実際にお店で施術したスタイルを使う
初めての方へ来店から会計までの流れ、カウンセリング、所要時間、キャンセル・遅刻の決まり予約の変更方法と締め切りも書く
アクセス地図、最寄り駅からの道順と写真、駐車場・駐輪場、入口のある階初めての人が迷う場所を写真で示す
店内・設備席数、個室・半個室、キッズスペースなど実際にある設備実際の店内の写真を使う
よくあるご質問支払い方法、子ども連れの来店、髪の長さの基準、施術の相談など電話やメッセージで多い質問から作る
お知らせ休業日の変更、新しいメニュー期間が過ぎた案内を残さない
採用情報募集職種、教育の仕組み、給与・休日、応募方法お客様向けのメニューとは入口を分ける

メニュー・料金の書き方と表示のルール

料金は「いくらで、何が含まれ、どんな条件で変わるか」まで書き、消費者に示す価格は税込の総額で表示します。割引や「No.1」の表示は、景品表示法のルールに沿って書きます。

例:メニュー料金(税込)所要時間の目安含まれるもの・追加料金
カット5,500円60分シャンプー・ブロー込み。指名料550円
カラー(根元のリタッチ)6,600円〜90分根元3cmまで。肩より長い場合は+1,100円
縮毛矯正16,500円〜180分カットは別。肩より長い場合は+2,200円
ヘッドスパ3,300円20分ほかのメニューと同時に受ける場合の料金

表の金額は書き方を示すための仮のものです。「〜」を付ける場合は、どんな条件で高くなるかを表の中に書きます。そのうえで、次の点を確認します。

  • 税込の総額で示す:財務省の資料では、2021年4月1日以降、事業者が消費者に価格を示す場合は、店頭・チラシ・広告など媒体を問わず消費税を含めた総額の表示が必要とされています。「5,000円(税込5,500円)」のように税抜の価格を併せて書くこともできます(財務省「事業者が消費者に対して価格を表示する場合の価格表示に関する消費税法の考え方」)
  • 通常価格からの割引を示す:「通常6,600円→初回4,400円」のように比べる価格は、最近相当期間にわたって実際に販売していた価格である必要があり、そうでない場合は、いつ・どのくらいの期間その価格で販売していたかを正確に書かないと不当表示にあたるおそれがあります(消費者庁「二重価格表示」)
  • 初回限定・期間限定の条件を書く:対象(初めての方のみ、平日のみなど)と期間、ほかの割引と併用できるかを同じ画面に書く
  • 「地域No.1」「満足度No.1」は使わないか、根拠を示す:消費者庁は、合理的な根拠に基づかず事実と異なる No.1 表示は不当表示として問題になるとしています(消費者庁「No.1表示に関する実態調査報告書」)

口コミを集めるときは、割引や特典と引き換えに投稿を頼まないことが大切です。Google のポリシーで禁止されているほか、景品表示法のステルスマーケティングの規制の対象にもなります。お店で集めたお客様の声をホームページに載せる場合も、謝礼の有無や内容の指定のしかたによって扱いが変わるため、掲載の前に確認してください。

スタッフ紹介とスタイル写真の作り方

スタッフ紹介とスタイル写真は、お客様が「この人に任せたい」と決める材料なので、得意なことを具体的に書き、実際にお店で撮った写真を使います。

  • スタッフ紹介:顔が分かる写真、名前、得意なスタイルや髪の悩み、経験年数、指名料、出勤日、担当できるメニュー
  • スタイル写真:担当したスタイリストの名前と使ったメニューを添え、写真から予約へ進めるようにする
  • 撮影:店内の明るい場所で、正面・横・後ろの向きをそろえて撮ると仕上がりが伝わる
  • 加工:色や明るさの補正にとどめ、実際の仕上がりと違う印象を与える加工はしない

お客様やモデルが写る写真は、ホームページや SNS に載せることについて本人の同意を得て、どの媒体に、いつまで載せるかも伝えておきます。スタッフが退職したときの写真の扱いも決めておくと、古い情報が残りません。カメラマンに撮影を頼む場合は、写真の著作権の扱いと使える範囲を事前に決めておきます。権利の確認と撮影の準備はホームページの写真撮影と素材写真の使い方で解説しています。

Googleでの見え方と予約ボタンを整える

お店の名前や「地域名+美容室」で検索されたときに正しい情報と予約の入口が表示されるよう、Googleビジネスプロフィールとホームページの情報をそろえ、予約のリンクを設定します。

  • 予約のリンク:Googleビジネスプロフィールには予約などの操作用のリンクを追加でき、複数ある場合は優先して表示するリンクを指定できます。Google と提携している予約サービスのリンクが自動で表示されることもあり、不要なものは削除を依頼できます(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル ビジネス リンク」)
  • 開業前の準備:開業日を入力しておくと、オーナー確認を済ませたうえで開業日の90日前からプロフィールが表示されます(同「開業日を追加する」)
  • 情報の一致:店名・住所・電話番号・営業時間・定休日を、ホームページ・Googleビジネスプロフィール・予約サイト・SNS で同じ表記にする。臨時休業も同じ日に直す
  • 構造化データ:ホームページには LocalBusiness の構造化データを設定します。Google のドキュメントでは、できるだけ具体的なサブタイプを使い、名前と住所(必須)、営業時間・電話番号・URL・価格帯など(推奨)を記述するよう案内されています(Google 検索セントラル「ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ」)

プロフィールの登録とオーナー確認、パフォーマンスの見方はGoogleビジネスプロフィールの登録と使い方で解説しています。

作成方法と費用の考え方

美容室のホームページの費用は、作り方(自分で作る・テンプレートを使う・制作会社に依頼する)と、公開後の更新を誰が行うかで決まるため、制作費だけでなく毎年かかる費用も合わせて比べることが大切です。

作り方向いているケース注意点
作成サービスやツールで自分で作る開業直後で費用を抑えたい、更新を自分でしたい料金はサービスの契約による。デザインや機能に制約があり、ほかのサービスへ移せない場合がある。ドメインを自分の名義で持てるかを確認する
テンプレートを使った制作の依頼基本のページを早くそろえたい写真と文章がほかのお店と似やすい。ページの追加や修正の費用を確認する
制作会社にオリジナルで依頼コンセプトやメニューの説明、採用まで作り込みたい費用と期間がかかる。公開後の更新の方法と費用を契約の前に決める

当社の料金では、5ページ前後で小規模法人・店舗向けのコーポレートサイト(ライトプラン)が60万円〜、1ページで広告やキャンペーン向けの LP が30万円〜です(いずれも税別。写真撮影は別途)。公開後は、サーバー月額1,000〜3,000円程度、ドメイン年額1,500〜5,000円程度の実費がかかり、保守を頼む場合は月額2万円〜です。例:サーバー月額2,000円・ドメイン年額3,000円で保守を頼まない場合、維持費は年27,000円です。予約システムや予約サイトを使う場合は、その利用料や掲載料が別にかかります。

費用を抑えたい場合は、最初はトップ・メニューと料金・スタッフ・アクセス・予約の少ないページで公開し、スタイル写真やメニューごとの詳しいページを後から増やす方法があります。ノーコードの作成サービスと WordPress のどちらで作るかは、STUDIOとWordPressの比較を参考にしてください。

公開後に見る数字

公開後は、予約ボタンのクリック、Googleビジネスプロフィールの反応、予約の数と新規の割合、来店のきっかけを月に1回並べて見ると、どの媒体に力を入れるべきかが分かります。

見る数字確認する場所見方
予約ボタン・電話ボタンのクリック数GA4(クリックをキーイベントに設定)ページ別に多い順に並べ、予約につながるページの内容を厚くする
検索・地図での表示と、ルート・通話・ウェブサイトのクリックGoogleビジネスプロフィールのパフォーマンス写真や営業時間を更新した月と比べる
予約の数と、新規・再来の割合予約システム・予約サイトの管理画面媒体ごとの新規の予約の数を比べる
SNS からの流入GA4(プロフィールのリンクに UTM パラメータを付ける)投稿の内容と流入の多い月を照らし合わせる
来店のきっかけカウンセリングシートや会計時の質問「何を見て来たか」を選択式で聞く

よくあるご質問

予約サイトに掲載していれば、ホームページはいりませんか?

予約サイトだけでも予約は受けられますが、予約サイトはほかのお店と並べて比べられる場所で、載せられる情報の形式も決まっています。お店の名前で検索した人や SNS で知った人が、メニューとスタッフ、アクセスを確かめられる場所として、少ないページ数でもホームページを用意しておくと、指名や再来につながる情報を自分のお店の言葉で伝えられます。

ホームページに予約機能を付けるにはどうすればよいですか?

主な方法は、予約サイトの予約ページへリンクする方法と、お店で予約システムを契約してホームページ・Googleビジネスプロフィール・SNS に同じ予約ページを載せる方法の2つです。どちらの場合も予約の入口を1つにそろえ、予約ボタンをすべてのページの同じ位置に置き、変更・キャンセルの方法と締め切りを書いてください。

Instagram だけで集客できませんか?

Instagram はスタイルや店内の雰囲気を伝えるのに向いていますが、投稿が流れるため、料金の条件や予約の決まり、アクセスのように何度も確かめられる情報には向きません。プロフィールのリンクからホームページのメニューと予約のページへつなぎ、詳しい情報はホームページにまとめる使い分けがおすすめです。

開業前にホームページを用意したほうがよいですか?

開業の告知や予約の受付を始める日までに、少なくともトップ・メニューと料金・アクセス・予約のページを公開しておくと、SNS やチラシで知った人が確かめられます。Googleビジネスプロフィールに開業日を入力し、店名・住所・営業時間の表記をホームページとそろえておくと、開業の前から検索した人に正しい情報が届きます。

まとめ

美容室のホームページは、予約サイト・Googleビジネスプロフィール・SNS で見つけてもらった人が、お店の考え方、メニューと料金の条件、スタッフとスタイル、アクセスを確かめて予約する場所です。予約の入口は1つに決めて、すべての媒体から同じ入口に案内します。

料金は税込の総額で、含まれるものと追加料金の条件まで書き、割引や No.1 の表示、口コミの集め方は景品表示法と Google のポリシーに沿って行います。店名・住所・営業時間は全媒体で同じ表記にそろえ、公開後は予約ボタンのクリックと Googleビジネスプロフィールの反応を月に1回確かめてください。

少ないページでお店の情報をまとめるならコーポレートサイト制作のライトプラン、新しいメニューやキャンペーンを1ページで伝えるならサービスサイト・LP制作の LP プランで、構成と原稿の作り方からご相談いただけます。

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フェニックスデザイン株式会社WEB制作会社が運営するナレッジベース編集部

コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2023年8月17日 に公開し、2026年10月26日 に内容を確認・更新しました。