業種別ホームページ

工務店のホームページ制作:選ばれるサイトに必要なページとデザイン・集客のポイント

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地域で注文住宅やリフォームを手がける工務店では、紹介や見学会、チラシで受注してきた一方で、「ホームページはあるが問い合わせにつながっていない」「テンプレートで作ったまま施工事例の更新が止まっている」という声をよく聞きます。家を建てる人の多くは、候補の会社を比べるときにホームページを見ます。そこで比較に必要な情報が見つからなければ、展示場や紹介で名前を知った人でも候補から外れてしまいます。

工務店のホームページ制作では、施工事例・家づくりの考え方と性能・価格の目安・スタッフといった「比べられる情報」をそろえ、地域名で検索する人を見学会や来場予約まで案内する構成にすることが、問い合わせを増やすうえで最も重要です。

この記事では、工務店のホームページが担う役割、必要なページとコンテンツ、安心感が伝わるデザイン、地域での集客、制作の進め方と費用、公開後の運用までを、発注する工務店の立場で解説します。

工務店のホームページが担う役割

工務店のホームページの役割は、インターネットで施工会社を探す施主に見つけてもらい、比較の段階で候補に残り、見学会や相談の予約につなげることです。

国土交通省の令和7年度住宅市場動向調査(2026年7月公表。2024年4月〜2025年3月に注文住宅へ住み替え・建て替えをした全国の世帯が対象)では、施工者を探した方法として「インターネット」と「住宅展示場」がともに45.8%で最も多く、「知人等の紹介」は25.9%でした。令和6年度の同調査に掲載された令和2年度の結果ではインターネットは23.6%だったため、ここ数年で施工者探しにインターネットを使う人が大きく増えています。

同じ令和7年度の調査では、注文住宅を選んだ理由として「信頼できる住宅メーカーだったから」が53.1%で最も多く、設備等で選んだ理由では「高気密・高断熱住宅」が66.0%、「住宅のデザイン」が61.0%、「火災・地震・水害などに対する安全性の高さ」が50.3%でした。施主が会社の信頼性と、性能・デザインを重視して比べていることが分かります。工務店のホームページは、具体的に次の4つの役割を担います。

  • 見つけてもらう:「地域名+工務店」「地域名+注文住宅」などの検索や Google マップで、商圏の施主に表示される
  • 比べてもらう:施工事例、性能、価格の目安、担当する人を見て、自分たちに合う会社かを判断してもらう
  • 確かめてもらう:紹介・チラシ・SNS・展示場で名前を知った人が、信頼できる会社かを確認する場所になる
  • 予約してもらう:見学会・相談会の予約や資料請求を、営業時間外でも受け付ける

工務店のホームページに必要なページとコンテンツ

必要なページは、施主が比較のときに確認する順に、施工事例、家づくりの考え方と性能、価格の目安、スタッフ紹介、家づくりの流れ、見学会・イベント、お客様の声、会社情報、資料請求・来場予約の9つです。

ページ載せる内容施主が確かめたいこと優先度
施工事例1棟ごとの写真、所在地(市区町村まで)、延床面積、家族構成、要望と提案、性能、費用帯自分たちの希望に近い家を建てた実績があるか必須
家づくりの考え方・性能大切にしていること、標準仕様、断熱・耐震などの等級や数値、その仕様を選んだ理由他社と何が違うか、性能は十分か必須
価格の目安・モデルプランモデルプランの総額、本体工事・付帯工事・諸費用の区分、含まれるもの・含まれないもの予算内で建てられるか高
スタッフ紹介顔写真、担当、資格、経験、家づくりで大切にしていることどんな人が担当するのか必須
家づくりの流れ相談から引き渡し・アフターまでの手順と期間の目安、支払いの時期いつ何を決めるのか、どのくらいかかるのか高
見学会・イベント開催日・場所・内容、予約フォーム、過去の開催の様子実際の家を見られるか、気軽に参加できるか高
お客様の声建てた方の感想、決め手、住んでからの様子(掲載の許諾を得たもの)実際に建てた人が満足しているか高
会社情報会社概要、施工エリア、建設業許可などの許可・登録、アフターサービスと保証の内容長く付き合える会社か、施工エリア内か必須
資料請求・来場予約目的別のフォーム(資料請求、見学会予約、相談予約)、電話・LINE などの連絡手段手軽に次の一歩を踏み出せるか必須

施工事例ページの作り方

施工事例は、1棟を1ページにして、すべての事例で同じ項目をそろえて載せます。項目がそろっていると、施主が事例同士を比べやすくなり、検索エンジンにも各ページの内容が伝わりやすくなります。

  • 写真は外観・リビング・キッチン・水回り・こだわった箇所を中心に、明るさと構図をそろえる
  • 所在地は市区町村まで、延床面積、家族構成、工法、性能の等級や数値を載せる
  • 施主の要望と、それに対してどう提案したかを文章で書く
  • 費用帯は施主の了解を得たうえで載せる(載せない場合は「〇〇万円台」などの幅でもよい)
  • 一覧ページでは「平屋」「二世帯」「リフォーム」「エリア」などで絞り込めるようにする

写真を掲載するときは、施主から書面で許諾を得て、表札や車のナンバー、近隣の建物が写り込んでいないかを確認します。完成前の家をCGパースで紹介する場合は、実際の写真と誤解されないように「イメージ」と明記します。

家づくりの考え方と性能の示し方

性能は「高性能」「安心の住まい」といった言葉ではなく、等級や数値と、その仕様を選んだ理由で示します。2025年4月からは原則としてすべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務付けられているため(国土交通省の案内資料)、「省エネ基準に適合」と書くだけでは他社との違いになりません。断熱や耐震の等級、標準仕様と選べる仕様、地域の気候に合わせて工夫している点を具体的に書きます。

価格の目安の載せ方

価格をまったく載せないと、施主は「予算に合うか分からない」まま比較を進めることになります。坪単価だけでは含まれる範囲が会社によって違うため、モデルプランの総額と、本体工事・付帯工事・諸費用のどこまでが含まれるかを合わせて示すほうが比べやすくなります。土地の条件や仕様で金額が変わる場合は、その理由も書いておきます。

スタッフ紹介

注文住宅は打ち合わせの回数が多く、施主は「この人たちと家をつくれるか」を気にします。設計・現場管理・営業・職人など、施主が実際に会う人の顔写真と担当、資格、家づくりで大切にしていることを載せます。写真と名前の掲載は、本人の了承を得てから行います。

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安心感が伝わるデザインのポイント

工務店のサイトのデザインは、凝った演出よりも、実際の家と人の写真、読みやすい文字、スマートフォンで迷わない導線で安心感をつくることが大切です。

よくある見せ方安心感につながる見せ方
素材集の写真やイメージ画像が中心自社が建てた家と、自社のスタッフ・現場の写真を使う
英語のキャッチコピーや細い文字を多用何を大切にしている会社かを日本語で短く書き、本文は十分な大きさの文字にする
トップページで動画や動きの演出を重ねる最初の画面に施工写真、施工エリア、見学会・資料請求への入口を置く
事例が写真だけで説明がない写真に、要望・提案・性能・費用帯の説明を添える
問い合わせ先がページの最下部にしかないスマートフォンでは予約・資料請求のボタンを画面下部に常に表示する

写真が多いサイトは、画像のファイルが重いとスマートフォンでの表示が遅くなります。画像は表示サイズに合わせて書き出して圧縮し、WebP などの軽い形式を使います。Google の Core Web Vitals(LCP・INP・CLS)を目安に、公開前にスマートフォンでの表示速度を確認しておきます。また、家づくりは親世代と一緒に検討することも多いため、文字の大きさや背景との色の差(コントラスト)にも気を配ります。

地域で選ばれるための集客のポイント

工務店の集客は、「地域名+工務店」などの検索と Google マップでの見え方を整え、施工事例と見学会の情報を継続して発信することが基本です。

地域名で検索されるページを作る

施工エリアをトップページと会社情報に明記し、施工事例には市区町村名を入れます。エリアごとの事例一覧を作ると、「〇〇市 注文住宅」と検索した人に地域での実績を示せます。ただし、地域名だけを入れ替えた中身のほぼ同じページを大量に作ると、Google のスパムに関するポリシーで禁止されている「ドアウェイ(誘導ページ)」とみなされるおそれがあります(Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー)。エリア別のページを作る場合は、その地域で建てた事例や、土地・気候に合わせた工夫など、地域ごとに異なる内容を載せます。

Google ビジネスプロフィールを整える

「近くの工務店」のような検索では、Google マップに表示される会社の情報が最初に見られます。Google ビジネスプロフィールに、正しい会社名・所在地・営業時間・施工エリア・ホームページの URL を登録し、施工写真や見学会の情報を投稿します。口コミには一件ずつ返信します。なお、Google は報酬と引き換えの口コミを重く見ており、ポリシー違反があるとプロフィールに制限がかかることがあるため(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)、割引や謝礼と引き換えに口コミを依頼することはしないでください。登録と使い方の詳細はGoogle ビジネスプロフィールの登録と使い方で解説しています。

施工事例ページを検索で見つけてもらう

施工事例のページの title や見出しには、「〇〇市|平屋の注文住宅|家事動線を短くした30坪の家」のように、地域と家の特徴が分かる言葉を入れます。事例を追加するたびに、関連する性能のページやエリア別の一覧ページからもリンクを張ると、施主も検索エンジンも関連する情報をたどりやすくなります。

Instagram などの SNS と役割を分ける

写真が中心の SNS は、施工事例を多くの人に見てもらうのに向いています。一方で、性能や価格、家づくりの流れまでを SNS だけで伝えるのは難しいため、SNS は「知ってもらう場」、ホームページは「比べて予約する場」と役割を分けます。プロフィールのリンク先は、トップページではなく見学会の予約ページや施工事例の一覧にすると、次の行動に進んでもらいやすくなります。

見学会・イベントの告知

見学会は1回ごとに告知ページを作り、日時・場所・見どころ・予約フォームを1ページにまとめます。予約フォームの入力項目は、名前・連絡先・希望日時・人数など最小限にします。終了後は告知ページをそのままにせず、「開催しました」の報告に書き換えて施工事例とつなげると、次の見学会を待つ人にも参考になります。

制作の進め方と費用の目安

工務店のホームページは、テンプレート型と個別制作のどちらで作るかと、写真・原稿をどこまで用意するかで、費用と期間が大きく変わります。

比べる点テンプレート型個別制作(設計から作る)
初期費用抑えやすい設計・デザインの工数がかかるぶん高くなる
公開までの期間短い設計と確認の工程があるぶん長い
ページ構成の自由度用意された型の範囲内施工事例の項目や絞り込み、見学会の管理方法まで自社に合わせて決められる
他社との違いの出しやすさ同じテンプレートを使う会社と見た目が似やすい家づくりの考え方や写真の方向性に合わせて作れる
向いているケースまず事例と会社情報を載せる場所が必要、予算を抑えたい地域で比較される機会が多い、事例や見学会を軸に問い合わせを増やしたい

どちらで作る場合も、次の順番で進めると手戻りが少なくなります。

  1. 目的(見学会予約、資料請求、リフォームの相談など)と、施工エリアを決める
  2. 今のサイトがあれば、アクセス数・問い合わせ件数・検索されている言葉を確認する
  3. 必要なページと、ページごとに受ける検索語を決める
  4. 施工写真の撮影・選定と、事例・スタッフ紹介の原稿を用意する
  5. デザイン(PC・スマートフォン)を確認する
  6. 実装し、予約・資料請求の計測を設定して公開する
  7. 公開後、事例の追加と数字の確認を続ける

当社でコーポレートサイトとして制作する場合の料金は、5ページ前後のライトプランが60万円〜、事例・よくあるご質問・資料ダウンロードなどを含む10ページ前後のスタンダードプランが120万円〜(いずれも税別)です。写真撮影、原稿作成、サーバー・ドメイン費用は別途お見積りとなり、スタンダードプランの期間はヒアリングから公開まで2.5〜4か月が標準です。公開後にはサーバー(月額1,000〜3,000円程度)とドメイン(年額1,500〜5,000円程度)の実費がかかります。詳しくは料金プランをご覧ください。当社には、住宅購入の相談窓口のサイトや、施工実例とブログを軸にした設備工事会社のサイトなどの制作実績があります。

小規模事業者持続化補助金など、ホームページ制作に使える補助金もあります。条件は公募回ごとに変わるため、ホームページ制作に使える小規模事業者持続化補助金で最新の内容を確認してください。

公開後の運用:事例の更新頻度と見るべき数字

公開後は、引き渡しのたびに施工事例を追加し、月に1回は予約・資料請求の件数と、地域名を含む検索からの訪問を確認します。

やること頻度の目安確認する場所
施工事例の追加引き渡しのたびサイトの管理画面
見学会・イベントの告知と開催報告開催のたびサイトの管理画面、Google ビジネスプロフィールの投稿
予約・資料請求・問い合わせの件数月1回GA4 のキーイベント
地域名を含む検索語の表示回数・クリック数月1回Search Console の検索パフォーマンス
Google マップでの表示・ルート検索・電話の数月1回Google ビジネスプロフィールのパフォーマンス
口コミへの返信口コミがつくたびGoogle ビジネスプロフィール
価格・仕様・スタッフ情報の見直し半年〜1年に1回該当ページ

数字を見るときは、訪問数の増減よりも、施工エリアの地域名を含む検索からの訪問と、見学会・相談の予約につながった件数を重視します。施工エリア外からの訪問が増えても、受注にはつながらないためです。

よくあるご質問

小さな工務店でもホームページは必要ですか?

必要です。紹介で知った施主も、契約前にホームページで施工事例や会社情報を確認します。ページ数は少なくても、施工事例、家づくりの考え方、スタッフ、会社情報、問い合わせ・予約の入口がそろっていれば、比較の候補に残ることができます。

テンプレートで作ったホームページはリニューアルすべきですか?

すぐに作り直す必要があるとは限りません。施工事例の項目をそろえる、価格の目安や性能のページを追加する、予約の入口を増やすなど、今のサイトのまま改善できることも多くあります。スマートフォンで見づらい、事例を自社で更新できない、表示が遅いといった問題が重なっている場合は、リニューアルを検討します。

施工事例の写真が少ない場合はどうすればよいですか?

引き渡し済みの家を施主の了解を得て撮影し直す、間取り図と施主の声を組み合わせて事例を作るといった方法があります。工事中の写真や現場の様子も、施工の丁寧さを伝える材料になります。完成前の家をCGパースで紹介する場合は「イメージ」と明記します。

価格はホームページに載せたほうがよいですか?

モデルプランの総額や価格帯など、目安だけでも載せることをおすすめします。目安がないと、予算が合うか分からない施主が問い合わせをためらいます。土地や仕様で金額が変わる場合は、何によって変わるかと、含まれる範囲を一緒に書きます。

施工事例やお知らせは自社で更新できますか?

WordPress などの CMS で作れば、施工事例、見学会の告知、お知らせを管理画面から更新できます。当社の制作では、更新頻度の高いページを管理画面から更新できるように作り、操作方法を運用マニュアルと納品時の説明でお伝えしています。

まとめ

工務店のホームページは、インターネットで施工会社を探す施主に見つけてもらい、比べてもらい、見学会や相談の予約につなげるためのものです。要点は次のとおりです。

  • 施工事例は1棟1ページで、所在地・面積・要望と提案・性能・費用帯の項目をそろえる
  • 性能は等級や数値と理由で示し、価格は総額と含まれる範囲を目安として載せる
  • スタッフの顔と自社の施工写真で安心感をつくり、スマートフォンで予約の入口を常に見せる
  • 地域名での検索と Google ビジネスプロフィールを整え、地域ごとに中身の違うページを作る
  • 公開後は事例を追加し続け、地域名を含む検索と予約の件数を毎月確認する

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フェニックスデザイン株式会社WEB制作会社が運営するナレッジベース編集部

コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2023年8月21日 に公開し、2026年10月23日 に内容を確認・更新しました。