ホームページのリニューアルを検討しはじめると、最初に知りたいのは「いくらかかるのか」です。結論から言うと、コーポレートサイトの全面リニューアルは10ページ前後で100〜200万円、5ページ程度の小規模サイトで50〜100万円、デザインはそのままで一部のページだけ直す部分改修なら10〜50万円が、制作会社に依頼した場合の目安です。金額の幅を決めているのは、ページ数そのものより「設計(何を伝え、どう集めるか)にどれだけ工程をかけるか」と「原稿・写真を誰が用意するか」の2点です。
この記事では、リニューアル費用の内訳、金額が変わる要因、全面刷新と部分改修の判断基準を、当社フェニックスデザインの料金表と、2026年10月に行った自社サイトの全面リニューアルの工程を一次情報として解説します。
ホームページリニューアルの費用相場(規模別)
制作会社が公開している料金と当社の実績から、規模別の目安を整理すると次のようになります。金額は税別、原稿と写真は発注側が用意する前提です。
| 規模・やること | 費用の目安 | 期間の目安 | 向いているケース |
| 部分改修(トップの構成変更、サービスページの追加、フォーム改善など) | 10〜50万円 | 2〜6週間 | デザインの印象は変えずに、問い合わせ導線やページの不足を直したい |
| 小規模サイトの全面リニューアル(5ページ前後) | 50〜100万円 | 1.5〜2.5か月 | 士業・店舗・小規模法人。会社概要・サービス・お問い合わせが中心 |
| コーポレートサイトの全面リニューアル(10ページ前後) | 100〜200万円 | 2.5〜4か月 | BtoB企業の標準構成。サービス別ページ、事例、FAQ、資料ダウンロードを備える |
| ブランド刷新を伴うリニューアル(15ページ以上) | 200〜400万円 | 4〜6か月 | 社名・ロゴ・事業の見せ方から変える。採用サイトやサービスサイトの分離を含む |
当社の料金表では、コーポレートサイト制作をライト60万円〜(5ページ前後)、スタンダード120万円〜(10ページ前後)、ブランディング200万円〜(15ページ以上)の3プランにしています。相場の中央付近に位置する金額で、ブランディング設計書の作成とGA4・Search Consoleの計測設定を標準で含めている点が、同価格帯の制作会社との違いです。詳細は料金ページをご覧ください。
費用の内訳:何にいくらかかっているのか
見積書は会社によって項目名が違いますが、中身は次の6つに分けられます。スタンダードプラン(10ページ前後・120万円)を例に、当社の配分の目安を示します。
| 項目 | 内容 | 配分の目安 |
| ディレクション・設計 | ヒアリング、現サイトの診断、ブランディング設計書、サイトマップ、ワイヤーフレーム、キーワード調査 | 25〜30% |
| デザイン | トップと下層ページのデザイン(PC・スマートフォン)、図版・アイコン | 25〜30% |
| 実装(コーディング・CMS) | WordPressのテーマ制作、お知らせ・事例などの投稿機能、フォーム、表示速度とセキュリティの初期設定 | 25〜30% |
| SEO・計測の初期設定 | title・description、構造化データ、XMLサイトマップ、GA4・Search Console・タグマネージャー、コンバージョン設定 | 5〜10% |
| 公開作業・移行 | サーバー設定、旧URLから新URLへの301リダイレクト、公開前後の確認 | 5% |
| 公開後のレビュー | 公開30日後のアクセス・問い合わせの確認と改善提案 | 5% |
相場より安い見積もりは、多くの場合「設計」と「SEO・計測」が薄くなっています。デザインと実装だけで作られたサイトは見た目は整いますが、何を伝えるページか、どの検索キーワードで来てもらうかが決まっていないため、公開後に問い合わせが増えない原因になります。
Service
コーポレートサイト制作のご相談はフェニックスデザインへナレッジベースを運営するフェニックスデザインが、現状のサイト診断から制作・運用まで対応します。30分の無料相談を受け付けています。
金額が変わる4つの要因
同じ10ページでも見積もりが80万円になるか180万円になるかは、次の4つで決まります。相見積もりの際は、この4点が各社でそろっているかを確認すると比較しやすくなります。
1. 設計の深さ(ブランディング・調査の有無)
ワークショップ形式でコンセプトを作る、競合調査やペルソナ設計を行う、キャッチコピーを複数案出すといった工程を入れると、設計費は20〜60万円増えます。会社の見せ方を変えたい、事業が増えて何の会社か分かりにくくなった、という場合は必要な投資です。既存のコンセプトで問題なければ簡易な設計で十分です。
2. 原稿・写真を誰が用意するか
原稿作成は1ページあたり2〜5万円、写真撮影は半日で8〜15万円が目安です。発注側が用意すればその分は不要ですが、原稿が揃わずに公開が遅れるケースは非常に多く、当社では「ヒアリングをもとに下書きを制作側で作り、発注側は事実確認をする」進め方を標準にしています。
3. 機能(多言語・検索・会員・予約など)
お知らせや事例の投稿機能はWordPressの標準機能で対応できます。多言語化、絞り込み検索、会員限定ページ、予約システム連携などは、1機能あたり10〜50万円が加算されます。「あると便利」ではなく「問い合わせや応募につながるか」で取捨選択します。
4. ページ数と、ページごとの構成の違い
同じテンプレートで量産できるページ(事例・お知らせ)はページ数が増えても費用はあまり増えません。費用が増えるのは、構成もデザインも個別に作るページ(トップ、サービス別ページ、採用トップなど)です。見積もりでは「個別デザインのページ数」を確認してください。
全面刷新か部分改修か:判断基準
「作り直すべきか、直せば済むか」は、次の表で判断できます。該当する項目が多いほど全面刷新に寄ります。
| 確認項目 | 部分改修で済むサイン | 全面刷新が必要なサイン |
| スマートフォン対応 | 対応済みで表示崩れがない | 未対応、またはPC版を縮小表示している |
| CMS・更新体制 | 社内で更新でき、WordPress等が最新 | 更新に制作会社が必要、CMSのサポートが終了している |
| 事業内容との一致 | サービス構成が現状と合っている | やめた事業が載っている、新事業のページがない |
| デザイン・構造 | トーン&マナーが整っている | ページごとにデザインが違う、階層が深く迷う |
| 数字 | 問い合わせは来ているが導線に改善余地がある | 検索流入がほぼ指名検索のみ、問い合わせが月0〜1件 |
| 表示速度・セキュリティ | 軽微な改善で済む | SSL未対応、表示に5秒以上、改ざんの履歴がある |
判断に迷う場合は、まず現サイトの数字(GA4・Search Console)を見て、「人が来ていないのか」「来ているが問い合わせていないのか」を切り分けます。前者ならSEOとコンテンツの改修、後者なら導線とページ内容の改修で、全面刷新より小さな費用で改善できることがあります。当社の無料相談では、この切り分けを最初に行います。
当社の自社サイト刷新で実際に行った工程
当社は2026年10月に、自社サイトを静的HTMLからWordPressへ全面リニューアルしました。固定ページ21ページと、運営メディアの記事175本の移行を含みます。社内案件のため費用は発生していませんが、工程は顧客案件と同じです。何に手間がかかるかの参考として載せます。
| 工程 | やったこと |
| 現状診断 | 全ページの技術SEO監査、記事185本の棚卸し(残す・統合・削除)、競合5社と検索キーワード125語の調査 |
| 設計 | ポジショニングの決定、サイト構造、サービス6つの構成、料金表・制作の流れ・当社の特徴ページの企画 |
| デザイン・実装 | WordPressテーマの制作、文節単位の改行処理、構造化データ、llms.txt、GA4・Search Console・タグマネージャーの統一 |
| 移行・公開 | 旧URLから新URLへの301リダイレクト対応表、記事175本の移行、公開後の全ページ検証 |
外部に依頼した場合、この規模はブランディングプラン(200万円〜)に相当します。工数の大半を占めたのは「何を残し、何を変えるか」の判断と設計、そして移行で、見た目を作る部分は全体の3割程度でした。
見積もりを取る前に社内で決めておくこと
- 目的と指標:問い合わせ数、採用応募数、指名検索数など、何を増やしたいか。目的で必要なページ構成と費用が変わります
- 残すものと変えるもの:ロゴ・社名・ドメイン・URL構造・既存コンテンツのうち、何を引き継ぐか
- 原稿・写真の担当:社内で用意するか、制作側に依頼するか
- 公開希望時期と予算の幅:「〇月の展示会まで」「100〜150万円」のように幅で伝えると、現実的な提案が返ってきます
- 公開後の運用:更新を誰がするか、月額の保守費用をどこまで見込むか(WordPress保守の外注費用も参考にしてください)
よくあるご質問
補助金はリニューアル費用に使えますか?
小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金など、ホームページ制作やリニューアルに使える制度があります。年度ごとに条件や対象経費が変わるため、最新の公募要領を確認したうえで、スケジュールを逆算して計画します。当社では申請書類の作成支援は行っていませんが、見積書・要件の整理には対応します。
見積もりに「保守費用」が入っていないのは普通ですか?
制作費と保守費は別契約が一般的です。ただし、WordPressの更新・バックアップ・監視は公開後に必ず必要になるため、制作の見積もりと同時に月額の目安(当社は月3万円〜)を確認しておくと、公開後の予算で困りません。
リニューアルで検索順位が下がることはありますか?
URLが変わる場合に、301リダイレクトを設定しないと下がります。旧URLと新URLの対応表を作り、1対1で転送すれば大半は引き継げます。手順はサイトリニューアルで検索順位を落とさないURL変更とリダイレクトの手順にまとめています。
まとめ
ホームページリニューアルの費用は、部分改修で10〜50万円、全面リニューアルで100〜200万円が目安です。金額を左右するのは設計の深さ、原稿・写真の担当、機能、個別デザインのページ数の4つで、相見積もりではこの4点を揃えて比較してください。当社は料金表と含まれる作業を公開し、見積もりは項目ごとの内訳つきでお出ししています。現サイトの数字を見ながら「刷新か改修か」から一緒に考えたい方は、コーポレートサイト制作のページ、または無料相談からご相談ください。料金表と制作の進め方をまとめた資料は資料ダウンロードから入手できます。
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