コーポレートサイトの制作期間は、どのくらい見ておけばよいのか。結論から言うと、10ページ前後のコーポレートサイトで、ヒアリングから公開まで2.5〜4か月が標準です。5ページ程度の小規模サイトなら1.5〜2.5か月、ブランド刷新を伴う15ページ以上の案件は4〜6か月かかります。期間を決めているのは制作会社の作業量より、発注側の確認・原稿準備にかかる時間で、スケジュールが延びる案件の原因の大半は原稿と写真の遅れです。
この記事では、コーポレートサイト制作の6つの工程それぞれの期間、発注側が各工程でやること、期間が延びる原因と防ぎ方、公開日から逆算したスケジュールの立て方を、当社フェニックスデザインの標準工程を一次情報として解説します。
コーポレートサイト制作の標準スケジュール(6工程)
当社の標準工程は6つです。スタンダードプラン(10ページ前後)での各工程の期間と、発注側にお願いすることをまとめました。
| 工程 | 期間の目安 | 制作側がやること | 発注側にお願いすること |
| 01 ヒアリング・現状診断 | 1〜2週 | 事業・顧客・競合のヒアリング、現サイトの数値(GA4・Search Console)と技術面の診断、診断レポート | ヒアリングシートの記入、GA4・Search Consoleの閲覧権限の付与、資料(会社案内・サービス資料)の共有 |
| 02 ブランディング設計 | 2〜3週 | ブランドコンセプト、トーン&マナー、キャッチコピー、対策キーワード一覧を設計書にまとめる | 設計書の確認・承認(1週間程度)。経営層の確認が必要な場合はこの工程で |
| 03 情報設計・ワイヤーフレーム | 2週 | サイトマップ、ページ構成、導線、各ページのワイヤーフレーム(骨組み) | ページ構成の確認。掲載する事例・実績・数字の洗い出し |
| 04 デザイン | 2〜4週 | トップページのデザインを先に提示し、方向性を確認してから下層ページを制作(PC・スマートフォン) | デザインの確認(トップで1回、下層で1回)。写真素材の提供、または撮影日の調整 |
| 05 実装・SEO・計測設定 | 2〜4週 | WordPress実装、構造化データ、XMLサイトマップ、llms.txt、表示速度、GA4・Search Console・タグマネージャー、コンバージョン設定 | 原稿の事実確認、テストサイトでの全ページ確認、公開日の確定 |
| 06 公開・運用改善 | 公開後30日〜 | 公開作業、旧URLからの301リダイレクト、公開後の検証、30日後のレビュー | 公開告知、社内への周知、30日後レビューへの参加 |
合計すると、01〜05で約11〜15週、つまり2.5〜4か月です。工程の詳細と各工程の成果物は制作の流れにまとめています。
規模別の期間の目安
| 規模 | 期間の目安 | 期間が変わる主な要因 |
| 小規模(5ページ前後) | 1.5〜2.5か月 | ブランディング設計を簡易にできるか。原稿を制作側で下書きするか |
| 標準(10ページ前後) | 2.5〜4か月 | デザインの確認回数、事例・実績の原稿が揃う時期、撮影の有無 |
| ブランド刷新を伴う(15ページ以上) | 4〜6か月 | ワークショップ・競合調査の工程、ロゴや社名変更との同期、多言語・サービスサイト分離などの拡張 |
| LP単体 | 1〜1.5か月 | 訴求の整理と原稿。広告の開始日が決まっている場合は逆算で固定 |
「1か月で公開したい」というご相談もありますが、LP単体を除き、設計の工程を省いて短縮すると、公開後に問い合わせが増えない原因になります。公開日が決まっている場合は、先に公開する範囲(トップ・サービス・会社概要・お問い合わせ)と、公開後に追加する範囲(事例・採用・資料)に分ける方法をおすすめしています。
Service
コーポレートサイト制作のご相談はフェニックスデザインへナレッジベースを運営するフェニックスデザインが、現状のサイト診断から制作・運用まで対応します。30分の無料相談を受け付けています。
期間が延びる5つの原因と防ぎ方
1. 原稿が揃わない
最も多い原因です。「原稿は社内で用意します」と決めたものの、担当者が兼任で手が回らず、デザインが完成しても公開できない状態が1〜2か月続くことがあります。当社では、ヒアリングをもとに制作側で原稿の下書きを作り、発注側は事実確認だけを行う進め方を標準にしています。
2. 写真がない・撮影日が決まらない
代表者・社員・社屋・設備の写真は、コーポレートサイトの信頼性を左右します。既存の写真で足りるかを工程01で確認し、撮影が必要なら工程03の時点で日程を押さえます。デザイン完成後に撮影を手配すると、それだけで3〜4週延びます。
3. 確認者が多く、判断が遅れる
設計書やデザインを、部署をまたいで回覧すると、意見の集約に時間がかかります。最終決定者を1名決め、確認期間を「設計書1週間、デザイン各5営業日」のように先に合意しておくと、スケジュールどおりに進みます。
4. 工程を戻る
デザイン段階で「やはりコンセプトを変えたい」となると、工程02からやり直しになります。当社は各工程の終わりに成果物を確認いただき、合意してから次へ進むことで、戻りを防いでいます。
5. 公開直前の追加要望
「このページも追加したい」「この機能も欲しい」が公開直前に出ると、実装と確認が増えて公開日がずれます。追加は公開後の運用で対応する前提にし、まず予定どおり公開することを優先します。
公開日から逆算するスケジュールの立て方
展示会、決算期、採用シーズンなど、公開したい時期が決まっている場合は、公開日から逆算して着手時期を決めます。10ページ前後の標準的な案件では、次の逆算が目安です。
| 公開日からの逆算 | やること |
| 5〜6か月前 | 社内で目的・予算の幅・担当者を決め、制作会社の相談・見積もりを開始する(相見積もりなら1か月見る) |
| 4か月前 | 発注・契約。ヒアリング・現状診断を開始 |
| 3か月前 | ブランディング設計の承認。情報設計へ |
| 2か月前 | デザイン確認。撮影の実施。原稿の事実確認を開始 |
| 1か月前 | 実装・テストサイトでの全ページ確認。旧URLの対応表の確認 |
| 公開日 | 公開作業、リダイレクト・計測の確認 |
| 公開後30日 | レビュー。アクセス・問い合わせの初期データをもとに改善項目を決める |
制作会社の選定にかかる時間を見落としがちです。相見積もりを取り、提案を比較し、社内で決裁を取るまでに1か月程度かかるため、公開希望日の半年前には動き始めることをおすすめします。
着手前に社内で決めておくと早く進むこと
- 最終決定者:設計書とデザインを承認する人を1名決める
- 目的と指標:問い合わせ数、採用応募数、資料請求数など、公開後に何を見るか
- 残すもの・変えるもの:ロゴ、社名表記、ドメイン、URL構造、既存コンテンツ
- 原稿・写真の担当と期限:社内で用意するものは、工程03の終わりまでを期限にする
- 公開後の運用担当:お知らせや事例の更新を誰がするか、保守を外注するか
これらを整理するためのチェックリストと、各工程でお渡しするもの・お願いすることの一覧は、資料ダウンロードの「料金表・WEBサイト制作ガイド」にまとめています。
よくあるご質問
急ぎで2か月以内に公開したい場合は対応できますか?
ページ数を絞り、先に公開する範囲を決めれば対応できる場合があります。ただし、ブランディング設計と情報設計の工程は省略せず、デザインの確認回数を減らす、原稿を制作側で下書きする、といった方法で短縮します。LP単体であれば1〜1.5か月が目安です。
打ち合わせは何回くらいありますか?
標準的な進行で、ヒアリング、ブランディング設計の確認、構成の確認、デザインの確認、公開前の確認の5回程度です。オンラインでも対面でも可能で、各工程の間はメール・チャットで進めます。
制作期間中に、現在のサイトはそのまま使えますか?
使えます。新しいサイトはテスト環境で制作し、公開日に切り替えます。URLが変わるページは旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定し、検索順位と流入を引き継ぎます。
まとめ
コーポレートサイトの制作期間は、10ページ前後で2.5〜4か月が標準です。期間を左右するのは原稿・写真の準備と確認のスピードで、最終決定者を決め、原稿の担当と期限を先に合意すれば、予定どおりに公開できます。当社は6工程の期間と各工程の成果物を公開し、工程ごとに合意してから次へ進める方法で、戻りと遅れを防いでいます。公開希望日が決まっている方は、逆算したスケジュールをお出ししますので、コーポレートサイト制作のページ、または無料相談からご相談ください。
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