コーポレートサイト制作

ホームページ制作の見積書の見方|項目別の相場と相見積もりの比べ方

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制作会社から見積書を受け取ったものの、「ディレクション費」「一式」といった項目の意味が分からない、2社の見積もりで項目名も金額も違っていて比べられない、という声は少なくありません。総額だけで判断すると、制作の途中や公開後に「それは含まれていません」と追加の費用が発生することがあります。

見積書は総額ではなく「各項目に何が含まれ、何が含まれていないか」を読むものです。相見積もりは、ページ数・原稿・写真・修正回数・公開後の費用といった前提条件をそろえてから比べます。

この記事では、見積書の主な項目と「工数×単価」の考え方、項目別の相場の目安、「一式」表記の確認方法、相見積もりの条件のそろえ方、見落としやすい費用、制作会社に確認すべき質問をまとめます。会社によって見積額が違う理由はWebサイト制作の見積もりが制作会社ごとに違う理由、規模別の相場はコーポレートサイトの制作にかかる費用で解説しているので、あわせてご覧ください。

見積書の金額は「工数×単価」で決まる

ホームページ制作の見積もりは、作業ごとに「何人が何日かかるか(工数)」と「1人1日あたりの単価」を掛けて計算するのが基本です。

見積書の書き方には、大きく分けて次の2つの方式があります。

  • 作業項目ベース:「デザイン(トップページ)」「コーディング(下層10ページ)」のように、作業と数量で書く方式です。何が含まれるかが分かりやすく、項目を減らして金額を調整しやすくなります。
  • 工数ベース:「ディレクター 10人日」「デザイナー 6人日」のように、担当者と日数で書く方式です。作業の中身は、別紙の仕様書や提案書で確認する必要があります。

どちらの方式でも、内部では工数×単価で計算されています。単価は会社の規模や担当者の役割で変わり、公開されている解説では、1人日あたり4万円程度を平均的な水準とする例(LIGの解説記事)や、中小規模の制作会社で1人月50万〜80万円程度とする例(見積もりの費用内訳の解説記事)があります。単価が高い会社でも工数が少なければ総額は下がり、単価が安くても工数が多ければ総額は上がるため、比べるときは単価と工数の両方を見ます。

見積書の主な項目と相場の目安

見積書の項目名は会社ごとに違いますが、中身はおおむね次の10項目に分けられ、項目ごとに「何の数に比例して金額が増えるか」が決まっています。

項目含まれる主な作業金額が増える要因(工数の増え方)公開情報での目安
ディレクション(進行管理)ヒアリング、スケジュール管理、制作者への指示、打ち合わせ制作期間の長さ、打ち合わせの回数、関わる人数総額の10〜30%程度
設計(要件定義・情報設計)目的・ターゲットの整理、サイトマップ、ワイヤーフレーム、キーワード調査ページ数、調査やコンセプト設計の深さ20万円前後の例。コンセプト策定まで含むと10万〜100万円以上と幅が広い
デザイントップページと下層ページのデザイン(PC・スマートフォン)個別にデザインするページ数、修正の回数トップ5万〜15万円、下層1ページ1.5万〜5万円程度
コーディングデザインをHTML・CSSでWEBページにする作業、スマートフォン対応ページ数、動きのある表現、確認する端末・ブラウザの数1ページ1.5万〜5万円程度
CMS構築WordPressなどの導入、更新画面・投稿機能の作成社内で更新したい範囲、投稿の種類の数0円〜30万円程度(独自の投稿機能が多いとそれ以上)
コンテンツ制作(原稿)取材、原稿の作成、校正ページ数、取材の有無1ページ1万〜3万円程度の例
撮影カメラマンの手配、撮影、写真の補正撮影の時間と場所の数、人物撮影の有無5万〜20万円程度(動画は別)
テスト(動作検証)表示の確認、フォームの送信テスト、リンク切れの確認ページ数、端末・ブラウザの数、フォームの数別項目にする会社と、コーディングに含める会社がある
サーバー・ドメイン・SSLサーバーとドメインの契約・設定、https化契約するプラン、ドメインの種類サーバー月1,000〜3,000円程度、ドメイン年1,500〜5,000円程度(当社の料金ページの目安)
保守CMS・プラグインの更新、バックアップ、障害時の対応更新の頻度、作業時間の枠、監視の範囲月数千円〜3万円程度(改善提案まで含むとそれ以上)

表の金額は、制作会社が公開している解説(費用内訳の解説、見積書サンプルつきの解説、ディレクション費の解説)にある目安を、2026年10月時点で幅にまとめたものです。税込・税別の扱いは記事によって異なるため、目安として見てください。

見積書を読むときは、まずこの10項目のうちどれが載っていて、どれが載っていないかを確認します。載っていない項目は「不要」なのか「別の項目に含まれている」のか「別途請求になる」のかを、制作会社に確認してください。

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「一式」表記の確認方法

「一式」という書き方そのものは問題ではなく、確認すべきなのは一式の中に含まれる「成果物」「数量」「前提条件」の3点です。

たとえば「デザイン一式 40万円」とあっても、トップと下層3ページなのか、全20ページなのかで中身は大きく違います。次の手順で確認します。

  1. 成果物の名前を書いてもらう:「サイトマップ」「全ページのワイヤーフレーム」「PC・スマートフォンのデザイン」のように、納品される物を一覧にしてもらいます。
  2. 数量を確認する:個別にデザインするページ数、テンプレートで作るページ数、フォームの数、修正の回数を数字で書いてもらいます。
  3. 前提条件を確認する:原稿・写真・ロゴを誰が用意するか、旧サイトの記事やお知らせの移行を含むかを確認します。
  4. 提案書・スケジュールと照らし合わせる:提案書に書かれた作業が見積書のどの項目に入っているかを確認します。提案書にあって見積書に見当たらない作業は、含まれているかどうかを質問します。

特に確認が必要なのは「SEO対策一式」です。title・description、構造化データ、XMLサイトマップといった公開時の基本設定を指すのか、公開後のキーワード調査や記事制作のような継続的な施策を指すのかで、金額が妥当かどうかの判断が変わります。

相見積もりで比べるときの条件のそろえ方

相見積もりでは、各社に同じ条件を書いた依頼文を渡し、返ってきた見積もりを一つの表に書き写して比べます。

条件がそろっていないと、安く見える見積もりが「原稿は発注側が用意」「修正は1回まで」といった前提で作られていることがあります。依頼の時点でそろえる条件は次のとおりです。

条件そろえる内容そろえないと起きること
ページ数個別にデザインするページ数と、テンプレートで作るページ数を分けて書く総ページ数が同じでも、個別デザインのページ数によって金額が大きく変わる
原稿自社で用意するか、制作会社が取材して書くか原稿を含まない見積もりが安く見える
写真・素材既存の写真を使うか、撮影するか、素材を購入するか撮影費が後から追加される
機能フォームの数、お知らせ・事例の投稿機能、多言語、サイト内検索一方の見積もりにだけ機能が含まれ、比べられない
修正回数デザインと実装のそれぞれで何回まで含むか回数を超えた修正が追加費用になる
SEO・計測GA4・Search Consoleの設定、構造化データ、旧URLからの転送「SEO対策」の中身が会社ごとに違う
公開後の費用保守の内容と月額、サーバー・ドメインの費用制作費は安いが月額が高く、数年で総額が逆転する
スケジュール公開希望日と、社内の確認にかかる期間短納期の割増や、工程を省いた見積もりになる

依頼文は、目的・ターゲット・必要なページ・予算の幅・公開希望日をまとめた提案依頼書(RFP)にしておくと、各社の提案と見積もりを同じ基準で比べられます。書き方は提案依頼書の重要性と作成ポイントで解説しています。依頼する会社は3社前後にすると、比べる手間と得られる情報の量の釣り合いが取りやすくなります。

条件をそろえても金額が2倍以上離れている場合は、どちらかの見積もりに含まれていない作業があるか、調査や設計にかける工数が大きく違う可能性があります。安い方を選ぶ前に、上の表のどこが違うかを確認してください。

見落としやすい費用

見積書で見落としやすいのは、制作費の外にある「公開後に毎月・毎年かかる費用」と、「条件を超えたときに発生する費用」です。

  • 公開後の保守費用:WordPressなどのCMSは、公開後も本体とプラグインの更新、バックアップが必要です。制作と保守は別契約のことが多いため、見積もりの段階で月額と作業内容を確認します。
  • サーバー・ドメインの更新費:毎月または毎年かかる実費です。誰の名義で契約するかもあわせて確認します。
  • 有料テーマ・プラグイン・フォントのライセンス:年ごとに更新費がかかるものがあります。契約者が制作会社の場合、制作会社を変えたときに引き継げないことがあります。
  • 修正回数を超えた修正:制作会社の解説では、修正は2〜3回までを含み、超えた分は1回ごとに数万円かかる例が多いとされています。
  • 途中の仕様変更・ページの追加:合意した後に構成を変える場合は、影響する範囲に応じて費用と期間が追加されます。
  • 旧サイトからの移行:既存の記事やお知らせの移行、旧URLから新URLへの301リダイレクトの設定が、見積もりに含まれていないことがあります。
  • 素材の購入費:写真素材やイラストを購入する場合の利用料です。

金額以外では、支払い条件(着手時と公開時の割合)、納品物(デザインデータやサイトのデータ一式)の引き渡しの有無、著作権の扱い、途中で中止した場合の精算方法も、契約前に書面で確認しておきます。

当社の見積もりの書き方(どこまで含むかの例)

当社は、料金表で「その金額に含まれるもの」と「別途になるもの」を公開し、見積書では項目ごとの内訳と公開後の費用の目安をあわせてお出ししています。

コーポレートサイト制作のスタンダードプラン(10ページ前後・120万円〜、税別)を例にすると、含まれるものと別途になるものは次のとおりです。

区分内容
プランに含まれるものブランディング設計書(コンセプト・トーン&マナー・キャッチコピー)、サービス別ページ・事例・FAQ・資料ダウンロード、構造化データ・llms.txt・表示速度の最適化、コンバージョン設定、公開30日後のレビュー
別途お見積り写真撮影、原稿作成、サーバー・ドメイン費用
個別にお見積り多言語、サイト内検索、会員機能、外部システム(CRM・MA・求人媒体)との連携、既存サイトからの大量のデータ移行
公開後にかかる費用サーバー 月額1,000〜3,000円程度、ドメイン 年額1,500〜5,000円程度(いずれも実費)。任意でサイト保守 月額20,000円〜、運用改善 月額80,000円〜

見積もりの金額は、ページ数と構成、ブランディング設計の深さ、原稿・写真・図解の用意、機能と連携の4つで変わります。見積書にはそれぞれの内訳を書くため、予算に合わせるときに「どこを調整すればよいか」が分かります。お見積りは、30分の無料相談、現状確認と構成案の作成(2〜3日)を経て、通常1週間以内にお出しします。相見積もり中のご相談でも構いません。

契約の条件も、見積もりの段階でお伝えしています。制作費の支払いは契約時50%・公開時50%が標準で、契約書と、制作範囲・納期・納品物を明記した発注書を交わします。各工程の終わりに成果物を確認いただき、合意してから次に進むため、合意後に変更が出た場合は、影響する範囲に応じて追加の費用と期間をご相談します。サービスごとの料金と含まれる内容は料金プランのページに掲載しています。

制作会社に確認すべき質問リスト

見積書を受け取ったら、次の10の質問への答えを各社からもらい、一つの表にまとめて比べます。

  1. この金額に含まれる成果物は何ですか。一覧にしてもらえますか。
  2. 個別にデザインするページは何ページで、テンプレートで作るページは何ページですか。
  3. 原稿・写真・ロゴは、誰が用意する前提ですか。
  4. 修正は、デザインと実装のそれぞれで何回まで含まれますか。超えた場合の費用はいくらですか。
  5. 公開後に社内で更新できるのは、どのページのどの部分ですか。
  6. SEO・計測として何を設定しますか(title・description、構造化データ、GA4、Search Console、旧URLからの転送)。
  7. 公開後に毎月・毎年かかる費用は、項目ごとにいくらですか。
  8. 有料のテーマ・プラグイン・フォントを使いますか。ライセンスの名義と更新費はどうなりますか。
  9. ドメイン・サーバーの契約者は誰になりますか。納品後にデザインデータやサイトのデータは引き渡されますか。
  10. 支払いの時期と割合、途中で中止した場合の精算方法はどうなりますか。

よくあるご質問

見積もりの金額が会社によって倍以上違うのはなぜですか?

多くの場合、調査や設計にかける工数、デザインをテンプレートで作るかオリジナルで作るか、原稿や写真を含むかどうかが違います。まず前提条件をそろえて見積もりを取り直し、それでも差が大きい場合は、どの工程に何日かけているかを各社に確認します。

見積もりの金額を下げてもらうことはできますか?

単価の値引きを求めるより、作業の範囲を調整する方が、必要な工程を残したまま金額を下げられます。たとえば、テンプレートで作るページを増やす、原稿の一部を自社で用意する、公開時のページ数を絞って後から追加する、といった方法です。内訳のある見積書なら、どの項目を変えるといくら下がるかを確認できます。

概算見積もりと正式な見積もりは何が違いますか?

概算見積もりは、ページ数や機能などの条件が決まる前に出す目安の金額で、条件が固まると金額が変わることがあります。正式な見積もりは、構成案やページ数・作業範囲が決まった段階で出すもので、契約金額の根拠になります。概算の段階では「どの前提で計算したか」を書いてもらうと、正式な見積もりとの差を確認できます。

相見積もりを取っていることは、制作会社に伝えたほうがよいですか?

伝えて問題ありません。比較していることを伝えると、各社が前提条件や含まれる範囲をはっきり書いた見積もりを出しやすくなります。当社も相見積もり中のご相談をお受けしています。

まとめ

ホームページ制作の見積書は、総額ではなく項目ごとの中身で読みます。要点は次のとおりです。

  • 金額は工数×単価で決まるため、単価と工数の両方を見る
  • 主な10項目のうち、載っていない項目が「不要」「他の項目に含む」「別途」のどれかを確認する
  • 「一式」は、成果物・数量・前提条件を書いてもらう
  • 相見積もりは、ページ数・原稿・写真・機能・修正回数・SEOと計測・公開後の費用・スケジュールをそろえてから比べる
  • 公開後の保守・ライセンス・修正回数の超過など、制作費の外にある費用も確認する

当社の見積もりの内訳や、他社の見積もりとの比べ方について相談したい方は、無料相談からお問い合わせください。目的と現状を伺い、内訳つきの見積もりと公開後の費用の目安をお出しします。

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フェニックスデザイン株式会社WEB制作会社が運営するナレッジベース編集部

コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2026年10月23日 に公開し、2026年10月23日 に内容を確認・更新しました。