採用サイト制作

クリニックの採用サイト:看護師・医療事務の応募を増やす作り方

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看護師や医療事務の求人を出しても応募が来ない、来ても面接で「思っていた職場と違う」と辞退される、紹介会社に頼る採用が続いている、というクリニックは少なくありません。クリニックの求職者は、求人媒体や紹介会社で候補を絞ったあと、医院の名前で検索してホームページや採用ページを確かめてから応募を決めます。

クリニックの採用サイトは、看護師・医療事務・歯科衛生士などの職種ごとに「何を任されるか」「勤務時間と残業の実態」「誰と働くか」を自院の数字と言葉で示し、求人媒体の原稿と条件をそろえ、見学やカジュアル面談の申し込みを応募と同じ重さで置くことが基本です。

この記事では、求職者がクリニックを知る経路と採用サイトの役割、職種別に求職者が知りたいこと、院内の雰囲気の伝え方、少人数の医院でも作れる構成、求人媒体・Indeed・紹介会社との併用、医療広告の規制との関係、応募フォームと計測を、当社の医療・介護・福祉の採用サイトの制作例とあわせて解説します。制度は2026年10月時点で公式資料を確認した範囲で記載しています。

クリニックの採用で自院の採用サイトが必要な理由

クリニックの採用は1人の欠員が診療体制に直結し、求職者は求人媒体などで条件を比べたうえで医院名を検索して確かめるため、媒体の原稿では伝えきれない仕事の範囲や職場の様子を自院の採用ページで示すことが、応募を決める材料になります。

求職者がクリニックを知る経路はいくつかあり、それぞれ役割が違います。採用サイトは、どの経路から来た人にも同じ情報を渡す「確かめる場所」として位置づけます。

経路特徴採用サイトの役割
求人媒体・求人検索(Indeed など)多くの求人と並べて比べられる。原稿の形式や文字数に制約がある原稿にない仕事の範囲・1日の流れ・スタッフの声を補う
ハローワーク費用をかけずに求人を出せる公的な窓口で、地域の求職者が利用する求人票を見て医院名で検索した人が、職場の様子を確かめられるようにする
ナースセンター(看護職)都道府県知事が指定するナースセンターが、無料職業紹介を行っている紹介を受けた看護職が、面接の前に仕事の内容を確かめられるようにする
人材紹介会社条件に合う人を紹介してもらえる。採用が決まると手数料がかかる契約が一般的紹介された人に URL を伝え、面接の前に職場を見てもらう
スタッフや知人からの紹介職場をよく知る人からの紹介で、入職後のずれが起きにくい紹介する側が「ここを見て」と渡せる資料にする
医院名での検索近隣に住む人や、通院したことのある人が働き先として調べる募集中の職種と条件がすぐに分かるようにする

ナースセンターは、看護師等の人材確保の促進に関する法律にもとづいて設けられた仕組みで、都道府県が指定した法人が職業安定法の許可を受けた無料職業紹介事業などを行っています(宮城県「ナースセンター事業について」)。どの経路を使う場合も、求職者は最後に医院のホームページを見に来ると考えて、採用の情報を用意しておきます。

職種別に求職者が知りたいこと

クリニックの求職者は職種によって確かめたいことが違うため、看護師・医療事務・歯科衛生士などの職種ごとにページや項目を分け、仕事の範囲と勤務の実態を具体的に書きます。

職種求職者が確かめたいこと書き方の例
看護師・准看護師診療科と主な処置、外来のみか、訪問診療やオンコールの有無、診療後の片付けを含む残業、1日の患者数の目安、ブランクからの教え方例:「内科・小児科の外来。採血・点滴・予防接種・検査の介助が中心。訪問診療・オンコールなし。残業は月平均○時間(2025年度)」
医療事務・受付受付・会計・レセプト業務の分担、使っている電子カルテやレセプトコンピュータ、未経験から任せる範囲、資格の扱い、月初の請求業務の時期の残業例:「受付・会計は2名体制。レセプト業務は経験者が担当し、未経験の方は入職6か月以降に段階的に覚えます。医療事務の資格は歓迎(必須ではありません)」
歯科衛生士担当制かどうか、予防・メンテナンスと治療の補助の割合、1日に担当する患者数、ユニットの台数、衛生士の人数、研修やセミナーの支援例:「担当制で、メンテナンスは1枠45分。ユニット5台、歯科衛生士4名。外部セミナーの受講費を年○万円まで補助」
歯科助手任される仕事の範囲(器具の準備・消毒、受付、診療中のアシストなど)、未経験からの教え方例:「器具の準備と消毒、受付、診療中のアシスト。最初の1か月は先輩と同じシフトで覚えます」
臨床検査技師・診療放射線技師・リハビリ職担当する検査や機器、1日の件数、一人で担当するか、ほかの職種との連携例:「検査技師1名で、採血・心電図・超音波検査を担当。超音波検査は院長と分担」
すべての職種診療時間と勤務時間の関係(昼休み・中抜け)、休診日と休日、土曜の勤務、有給休暇の取り方、院長の診療方針例:「勤務 8:45〜12:45/14:45〜18:45(昼休み2時間)。木・日・祝休み、年間休日○日。土曜は月2回の交代制」

数字には対象の期間や時点を添え、「アットホーム」「働きやすい」といった言葉だけで終わらせないことが大切です。診療後の片付けや月初の請求業務など、忙しい時期や時間帯も書いておくと、入職後の「思っていたのと違う」を減らせます。介護職を募集する施設・事業所の場合の書き方は、介護の採用サイトで応募を増やす方法で解説しています。

募集要項には、2024年4月から明示が必要になった事項も載せます。厚生労働省のリーフレットでは、自社のホームページで募集する場合も、従事すべき業務と就業場所の「変更の範囲」、有期労働契約を更新する場合の基準などを明示すること、募集情報を正確かつ最新の内容に保つこと(掲載した時点を明示するなど)が求められています(厚生労働省「企業から受ける労働条件明示のルールが変わります」)。

Service

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院内の雰囲気を事実で伝える方法

院内の雰囲気は「明るい職場です」という言葉ではなく、人数と年代、1日の流れ、院長の考え方、相談のしやすさ、実際の写真という確かめられる材料で伝えます。

伝えたいこと載せる材料書き方の例
誰と働くか職種別の人数、年代、勤続年数など公開できる範囲の数字例:「スタッフ12名(看護師4名・医療事務4名・検査技師1名・パート3名)。20〜50代、平均勤続○年(2026年4月時点)」
1日の流れ職種ごとの時刻つきの流れ次の表を参照
院長の考え方診療方針、スタッフに任せたいこと、大切にしてほしいこと例:「患者さんへの説明を大切にしているので、検査の前後の説明は看護師にも任せています」
相談のしやすさ新人の教え方、面談の頻度、困ったときの相談相手例:「入職後3か月は先輩1名が担当。月1回、院長・事務長と面談」
職場の様子実際のスタッフと院内の写真、朝礼や勉強会の場面職種ごとに仕事の場面の写真を用意し、患者が写らないようにする

1日の流れは、職種を並べて時刻つきで示すと、診療時間と勤務時間の関係や忙しい時間帯が伝わります。次の表は書き方の例です。

例:時刻看護師医療事務
8:45朝礼、診察室・処置室の準備朝礼、受付の準備、当日の予約の確認
9:00〜12:30午前の診療(採血・点滴・予防接種)受付・会計、電話対応
12:30〜12:45片付け、午後の準備午前の締め作業
12:45〜14:45昼休み昼休み
15:00〜18:30午後の診療、検査の介助受付・会計、翌日の予約の確認
18:30〜18:45片付け、翌日の準備締め作業

スタッフの声(インタビュー)では、前職(病院・ほかのクリニック・異業種)、入職を決めた理由、病院勤務との違い、忙しい時間帯の動き方、休みの取り方、入職前のイメージと違ったことを聞くと、求職者が自分に近い人を見つけやすくなります。少人数のクリニックでは個人が特定されやすいため、顔写真や氏名を出すかどうかは本人に選んでもらい、出さない場合は後ろ姿や手元の写真、イニシャルで構成します。

少人数のクリニックでも作れる採用サイトの構成

採用サイトは、募集が1〜2職種で年に数名ならホームページ内の採用ページ、複数の職種を通年で募集するなら8ページ前後の採用サイトと、規模に合わせて形を選びます。

形向いているケース主なページ
医院のホームページ内の採用ページ募集が1〜2職種で、年に数名募集職種と仕事内容、1日の流れ、スタッフの声、募集要項、応募・見学のフォーム
小規模な採用サイト(5ページ前後)1〜2職種を継続して募集したい採用トップ、仕事内容、働く環境、募集要項、エントリー
標準的な採用サイト(8ページ前後)複数の職種、新卒と中途の両方、複数の院採用トップ、職種別の仕事紹介、数字で見る職場、制度・福利厚生、スタッフの声、院長メッセージ、よくあるご質問、募集要項・エントリー

どの形でも、職種ごとの仕事内容は同じ型(仕事の範囲・1日の流れ・求める経験・入職後の育て方)で書くと、求職者が職種を比べやすくなります。

当社が制作した美容クリニックの採用サイトでは、看護師・カウンセラー・受付・医師などの職種紹介を、仕事内容・一日の流れ・求める経験・キャリアパスの同じ型で掲載しました。スタッフの声は職種・入職年次・前職(一般病院など)で絞り込めるようにし、職種紹介の各ページの末尾に置いた「この職種で応募する」ボタンから、職種が選ばれた状態で応募フォームが開く設計です。よくあるご質問では「営業ノルマはあるか」「美容医療の経験がなくても応募できるか」など、応募前の不安に先回りして答えています(掲載許諾の方針により社名は非公開)。

求人媒体・Indeed・紹介会社との併用のしかた

求人媒体や Indeed は「見つけてもらう場所」、採用サイトは「確かめて決める場所」と役割を分け、どの経路でも条件の記載をそろえ、採用サイトへのリンクを用意しておくことが併用の基本です。

  • 求人媒体・ハローワーク・紹介会社に渡す条件(給与・勤務時間・休日)と、採用サイトの募集要項を同じ内容・同じ時点にそろえる
  • 募集を締め切った職種は、採用サイトと各媒体で同じ日に「募集終了」に切り替える
  • 媒体の原稿や SNS の投稿から採用サイトへのリンクに UTM パラメータを付け、どの経路から来た人が応募したかを分かるようにする
  • 紹介会社から紹介された人にも採用サイトの URL を伝え、面接の前に職場の様子を見てもらう

Indeed では、2025年7月1日から「Indeedエントリー」(Indeed 上で応募できる機能)が標準になり、求人の掲載は Indeed への直接投稿か、採用管理システム(ATS)による求人情報連携が中心になりました。外部サイトの求人を自動で集めて載せる、いわゆるクローリングによる掲載は限定的になっています(Indeed のプレスリリース)。採用サイトに募集要項を載せるだけで Indeed に表示されるとは限らないため、Indeed への載せ方と、Google の求人検索に対応する構造化データ(JobPosting)の考え方は、Indeedと自社採用サイトの併用方法を参考にしてください。

医療広告の規制と採用ページの関係

医療広告等ガイドラインでは、職員の採用を目的とした求人広告は規制の対象となる広告ではないとされていますが、採用ページに患者向けの訴求を入れないことと、患者の情報や写真の扱いには配慮が必要です。

ガイドラインは、医療機関に従事する職員の採用を目的としたいわゆる求人広告について、医療機関の名称や連絡先が書かれていても、受診を誘引するものではないため「誘引性」を持たず、指針の対象となる広告ではないとしています(厚生労働省「医療広告等ガイドライン」第2の5)。

対象外とされている理由は「受診を誘引しないこと」なので、採用ページに治療の実績や効果、ほかの医療機関との比較といった患者に向けた訴求を入れると、その部分まで同じように扱えるとは限りません。採用ページでは、診療の内容を「何をしている医院か」を説明する範囲にとどめ、次の点に気をつけます。

  • 「必ず良くなる」のように治療の効果を約束する表現を、スタッフの声や院長メッセージにも入れない
  • スタッフの声で患者とのエピソードを書く場合は、患者が特定される内容を入れない
  • 院内の写真に、患者や診療の記録が写り込んでいないかを確認する
  • 患者向けのページと採用ページで同じ文章を使う場合は、患者向けのページの基準で書く

判断に迷う表現は、所管の保健所などの窓口に確認してください。患者向けのページで守るルールは医療広告ガイドラインとホームページの表示ルールで整理しています。

応募フォームと見学・計測

応募の入口は、エントリーと並べて見学・カジュアル面談の申し込みと電話を用意し、フォームの項目を絞り、応募と見学を別々に計測します。

  • フォームの項目は、氏名・連絡先・希望職種・保有資格・希望する勤務形態(常勤・パート)・希望する連絡方法程度に絞り、履歴書の添付は任意にする
  • 現職の人が多い職種(看護師など)は、見学の日時や、勤務後の時間帯の面談を選べるようにする
  • 応募の電話を受ける時間帯を書き、診療中の受付の負担にならないようにする
  • 送信後の自動返信メールに、連絡の目安(例:「2営業日以内にご連絡します」)と見学当日の流れを書く
  • GA4 で応募と見学の申し込みの完了をそれぞれキーイベントにし、職種別・経路別に数える

公開したのに応募が増えないときは、流入・閲覧・応募開始・応募完了のどの段階で止まっているかを切り分けて直します。手順は採用サイトの応募が増えない原因と改善策で解説しています。

よくあるご質問

スタッフが数名の小さなクリニックでも採用サイトは必要ですか?

独立した採用サイトが必要とは限りません。募集が1〜2職種で年に数名なら、医院のホームページ内の採用ページに、仕事内容と1日の流れ、勤務時間と休日、給与の目安、スタッフの声、募集要項、見学・応募の方法をそろえる方法で足りる場合が多いです。大切なのは、医院名で検索した人が、募集中の職種と条件をすぐに確かめられることです。

給与は採用サイトに載せたほうがよいですか?

載せたほうが、求職者は応募の前に比べられ、面接での条件のすり合わせも短く済みます。基本給と手当の内訳、経験年数別のモデル(例:「看護師・経験5年・常勤:月給○万円(基本給○万円+資格手当○円)」)を時点とあわせて書きます。求人媒体やハローワークの求人票と金額をそろえ、改定したときは同じ日に直してください。

スタッフが顔写真を出したくない場合はどうすればよいですか?

無理に顔を出す必要はありません。後ろ姿や手元、仕事の場面の写真と、イニシャルや職種・入職年次だけの紹介でも、仕事の様子は伝えられます。掲載する場合は本人の同意を文書で得て、退職したときに写真と文章を差し替える手順も決めておきます。

クリニックの採用サイトの制作期間と費用はどのくらいですか?

当社の場合、採用サイトは5ページ前後・1〜2職種のライトプランが50万円〜、8ページ前後・複数職種のスタンダードプランが80万円〜(いずれも税別。写真・動画撮影、求人媒体の掲載費用は別途)で、期間はスタンダードプランで2〜3か月が目安です。スタッフインタビューの取材日程に左右されるため、入職してほしい時期が決まっている場合は、そこから逆算してご相談ください。

まとめ

クリニックの採用サイトは、看護師・医療事務・歯科衛生士などの職種ごとに、仕事の範囲、勤務時間と残業の実態、休日、給与のモデル、誰と働くかを、自院の数字とスタッフの言葉で示すことが基本です。院内の雰囲気は、人数と年代、1日の流れ、院長の考え方、実際の写真で伝えます。

求人媒体・Indeed・紹介会社とは条件の記載をそろえて役割を分け、見学やカジュアル面談を応募と同じ重さで置きます。求人広告は医療広告の規制の対象外とされていますが、採用ページに治療の効果を訴える表現を入れないよう注意してください。

当社の採用サイト制作では、医療・介護・福祉向けに、職種別の仕事紹介、制度・福利厚生・資格支援の一覧、見学・カジュアル面談のフォームを設計し、応募を計測できる状態で納品します。

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フェニックスデザイン株式会社WEB制作会社が運営するナレッジベース編集部

コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2023年8月17日 に公開し、2026年10月26日 に内容を確認・更新しました。