採用サイト制作

採用サイトの応募が増えない7つの原因と改善策:GA4での確認方法つき

公開 読了 約16分

採用サイトを公開したのに応募フォームからの応募がほとんど来ない、求人媒体経由の応募はあるものの採用サイトが役に立っているのか分からない、という相談は少なくありません。デザインを作り直す前に、求職者がどこで離れているのかを確かめる必要があります。

採用サイトの応募が増えない原因は「見られていない」「読んでも応募を決められない」「応募しにくい」「計測していない」のどこかにあり、GA4・Search Console・実際の操作で詰まっている段階を特定してから直すのが最も確実です。

この記事では、応募が増えない原因を7つに分け、それぞれの確認方法と改善策、直す順番、毎月使えるチェックリストを紹介します。

応募が増えない原因は4つの段階で切り分ける

応募までの流れを「流入→閲覧→応募開始→応募完了」の4段階に分け、どの段階で人数が大きく減っているかを数字で見ると、直すべき原因を絞り込めます。

段階求職者の行動見る数字減っているときに疑う原因
流入検索・求人媒体・SNS から採用サイトに来るGA4 の採用ページの表示回数と流入元、Search Console の表示回数原因1
閲覧仕事内容・社員の声・募集要項を読む募集要項ページまで進んだ人の割合、ページごとのエンゲージメント時間原因2〜4
応募開始応募ボタンを押し、フォームに入力を始める応募フォームのページの表示回数、入力開始の数原因5・6
応募完了送信して完了ページを見る応募完了のキーイベントの数原因6・7

たとえば、採用サイトへの訪問が月に数十件しかないなら、ページの中身より先に流入を増やす必要があります。訪問は多いのに募集要項まで進む人が少ないなら情報の不足、フォームを開いた人の多くが送信しないならフォームに原因があります。GA4 の「探索」にある「目標到達プロセスデータ探索」を使うと、この4段階の人数を1つの表で確認できます。

応募が増えない7つの原因と確認方法・改善策

原因は、流入の不足、媒体との情報の重複、仕事内容と条件のあいまいさ、社員の声の抽象さ、スマートフォンでの操作のしにくさ、応募フォームの長さ、計測の不備の7つに分けられ、それぞれ確認する場所が違います。

原因確認方法主な改善策
1. そもそも見られていないGA4 の採用ページの表示回数と流入元、Search Console の「社名 採用」などの表示回数・掲載順位トップページとナビから採用への導線、title に職種・勤務地、求人の構造化データ
2. 求人媒体から来ても情報が足りないGA4 で求人媒体や社名検索から来た訪問の閲覧ページ数・エンゲージメント率媒体に書けない情報(1日の流れ・配属先・評価・キャリア)を用意する
3. 仕事内容・条件が具体的でない社外の人に募集要項を読んでもらい、仕事と給与を説明できるか確かめる職種別ページ、給与のモデル、変更の範囲などの明示
4. 社員の声が抽象的インタビューに具体的な場面・数字・入社前との違いがあるか読み直す質問設計を見直し、職種・年次の違う社員を載せる
5. スマホで応募しにくいGA4 のデバイス別の応募完了数、実機で応募完了まで操作する応募ボタンの常時表示、電話・LINE での応募、入力しやすいフォーム
6. 応募フォームが長い項目数と、フォームの入力開始数と応募完了数の差初回の項目を最小限に、履歴書は面接前の提出に、カジュアル面談の選択肢
7. 計測していない応募完了がキーイベントになっているか、流入元別に応募数が分かるか完了ページの計測、求人媒体・SNS のリンクに UTM パラメータ

原因1:そもそも採用サイトが見られていない

採用サイトは公開しただけでは訪問が増えないため、求職者が通る場所から採用サイトへの入口を作る必要があります。

確認方法:

  • GA4 の「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」で採用ページの表示回数を、「集客」→「トラフィック獲得」で流入元を確認する
  • Search Console の「検索パフォーマンス」で、「社名 採用」「職種名 地域名 求人」などの表示回数と掲載順位を見る。社名で検索しても採用ページが出ない場合は、媒体で興味を持った人の受け皿がない状態
  • Search Console の URL 検査で、募集要項のページがインデックスに登録されているかを確かめる

改善策:

  • コーポレートサイトのトップページとグローバルナビに「採用情報」を置き、どのページからも1クリックで採用ページへ移れるようにする
  • 募集要項のページの title と見出しに、職種名・雇用形態・勤務地を入れる(例:「法人営業(正社員)/東京都○○区|○○株式会社 採用情報」)
  • 募集要項に求人情報の構造化データ(JobPosting)を記述する。Google 検索セントラルの求人情報の構造化データのドキュメント(2026年9月更新)では、日本も Google 検索の求人表示(Google しごと検索)の提供地域に含まれている。募集を終えた求人は、掲載期限を過去の日付にするか、記述やページを削除する
  • 会社案内、名刺、求人票、説明会の資料に、採用サイトの URL や QR コードを載せる

原因2:求人媒体から来ても、媒体と同じ情報しかない

求人媒体で興味を持った人は社名で検索して採用サイトを確かめに来るため、媒体の原稿と同じ内容しか載っていないと、応募の後押しになりません。

確認方法:

  • GA4 で、求人媒体のドメインや社名検索から来た訪問の閲覧ページ数とエンゲージメント率を見る
  • 採用サイトと媒体の原稿を並べ、採用サイトにしかない情報がいくつあるかを数える
  • 面接で「当社の採用サイトのどこを見たか」を聞く

改善策:

  • 媒体の文字数では書けない情報を採用サイトに載せる。1日の流れ、配属先のチームの人数と構成、入社後の研修の日程、評価と昇給の仕組み、キャリアの例、数字で見る会社など
  • 媒体と採用サイトで、職種名・給与・勤務地の表記をそろえる。内容が食い違うと、求職者はどちらが正しいのか分からず不安になります

求職者が採用サイトのどのページをよく見るのかは「採用サイトで閲覧数の多いページ」で解説しています。

原因3:仕事内容と条件が具体的でない

「営業職」「ルート営業」といった職種名と短い説明だけでは、求職者は入社後に毎日何をするのかを想像できず、応募を決められません。

確認方法:

  • 社外の人や入社1年目の社員に募集要項を読んでもらい、「担当する顧客」「1日の仕事の流れ」「月給の内訳」「残業」「休日」を説明できるかを確かめる
  • 面接で、毎回同じ質問を求職者からされていないかを振り返る。よく聞かれる質問は、採用サイトに書かれていない情報です

改善策:

  • 職種ごとに、担当する顧客、扱う商品やサービス、1日の流れ、入社後最初の3か月で覚えることを書く
  • 給与は「月給○万円〜○万円」だけでなく、例として入社2年目・5年目のモデル年収と手当の内訳を載せる
  • 残業時間、休日の日数、有給休暇の取得状況を数字で書く
  • 2024年4月から、自社ホームページでの募集でも、業務内容と就業場所の「変更の範囲」、有期契約を更新する場合の基準などの明示が必要になりました(厚生労働省の案内)。募集情報は正確で最新の内容に保つ必要があるため、募集を終えた求人はすぐに掲載をやめる

原因4:社員の声が抽象的

「アットホームな職場です」「やりがいがあります」という言葉だけのインタビューは、どの会社にも当てはまるため、応募の判断材料になりません。

確認方法:

  • インタビューに、その会社ならではの場面(最初に任された仕事、つまずいたことと乗り越え方)、数字(入社年次、担当件数)、入社前とのギャップが書かれているかを読み直す
  • 登場する社員の職種と年次が、いま募集している職種と合っているかを確かめる
  • GA4 で、インタビューのページから募集要項へ進んだ人の割合を見る

改善策:

  • 質問を「入社理由」「入社前に不安だったこと」「1日の流れ」「大変だったことと乗り越え方」「入社前と違ったこと」に組み直す
  • 募集職種ごとに1〜2名、年次の違う社員を載せ、写真は実際の職場で撮る

質問の例は「社員インタビューの質問例」にまとめています。

原因5:スマートフォンで応募しにくい

スマートフォンで採用サイトを見た人がその場で応募まで進めないと、改めてパソコンから応募してもらえる保証はありません。

確認方法:

  • GA4 の「テクノロジー」のレポートでデバイス カテゴリ別の訪問の割合を確かめ、デバイス別に応募完了の数を比べる。スマートフォンからの訪問が多いのに応募がパソコンに偏っていれば、スマートフォンの操作に原因がある可能性が高い
  • 自分のスマートフォンで、採用トップから募集要項、応募完了まで操作し、タップの回数と迷った箇所を記録する
  • 応募ボタンが画面内に常にあるか、文字が小さすぎないか、入力欄で合ったキーボードが出るかを確かめる

改善策:

  • 応募ボタンを画面の下部などに常に表示する
  • 現場職やドライバー職など、文章を書くのが負担になりやすい職種では、電話やLINE での応募・質問の受付を用意する
  • 電話番号の欄では数字のキーボード、メールアドレスの欄ではメール用のキーボードが出るように設定する
  • 写真を軽くし、ページの表示を速くする

原因6:応募フォームの項目が多い

初回の応募で職務経歴や志望動機まで書かせるフォームは、興味を持った人を入力の途中でやめさせる原因になります。

確認方法:

  • フォームの項目数と、そのうち必須の項目数を数える
  • GA4 の拡張計測機能の「フォームの操作」を有効にすると記録される form_start(入力の開始)の数と、応募完了の数の差を見る
  • 自分で入力してみて、送信までにかかる時間を測る

改善策:

  • 初回の必須項目は、氏名・連絡先・希望職種程度に絞る。履歴書と職務経歴書は面接の前に提出してもらう形でも選考は進められます
  • 「まずは話を聞きたい」人のために、カジュアル面談や職場見学の申込を選べるようにする
  • 送信後の自動返信メールに、次の連絡の目安(例:3営業日以内)と担当者の連絡先を書く

原因7:応募を計測していない

応募が何件、どこから来たのかが分からないままでは、どの改善が効いたのか判断できず、同じ手直しを繰り返すことになります。

確認方法:

  • GA4 で、応募完了(完了ページの表示や送信のイベント)がキーイベントに設定されているかを確かめる
  • 求人媒体経由の応募と、採用サイトのフォームからの応募を分けて数えているかを確かめる
  • 応募者や面接に来た人に「当社を知ったきっかけ」と「採用サイトを見たか」を聞いているかを確かめる

改善策:

  • 応募完了ページの表示をキーイベントにする。form_submit はフォームの作り方によって正しく記録されない場合があるため、完了ページで数える方法が確実です
  • 求人媒体の原稿、SNS の投稿、QR コードから採用サイトへのリンクに UTM パラメータ(utm_source など)を付け、流入元を区別する
  • 月に1回、流入・募集要項の閲覧・応募開始・応募完了の数を同じ表に記録する

GA4 の基本的な見方は「Googleアナリティクス(GA4)の見方」で解説しています。

Service

採用サイト制作のご相談はフェニックスデザインへ

ナレッジベースを運営するフェニックスデザインが、今のサイトの数字を見るところから対応します。URLを入れるだけの無料簡易診断から。

どこから直すか:改善の優先順位

改善は、費用と時間が少なく、効果を確かめやすいものから「計測→応募フォームとスマートフォンの導線→募集要項→社員の声→流入」の順に進めるのが効率的です。

  1. 計測を整える:応募完了のキーイベントと UTM パラメータを設定する。これがないと、以降の改善の効果が測れません
  2. 応募フォームとスマートフォンの導線を直す:項目を減らし、応募ボタンを常に表示する。ページの中身を変えずにすぐ着手できます
  3. 募集要項を具体的にする:職種別の仕事内容、給与のモデル、法令で求められる明示事項を書く。現場の責任者へのヒアリングが必要です
  4. 社員の声を増やす・書き直す:取材の日程調整と本人の確認が必要なため、時間がかかります
  5. 流入を増やす:コーポレートサイトからの導線、構造化データ、媒体・SNS との連携を整え、継続して見直します

流入から手を付けたくなりますが、受け皿の情報やフォームに問題が残ったまま訪問だけを増やしても、応募にはつながりにくくなります。

採用サイトの応募を増やすためのチェックリスト

次の項目を月に1回確認し、当てはまらない項目から直すと、応募が増えない原因を漏れなく点検できます。

区分チェック項目確認する場所
流入コーポレートサイトのトップとナビから、採用ページへ1クリックで移れる実際の画面
流入社名+「採用」で検索すると採用ページが表示されるGoogle 検索、Search Console
流入募集中の求人ページがインデックスに登録され、構造化データにエラーがないSearch Console の URL 検査、リッチリザルト テスト
情報職種ごとに仕事内容・1日の流れ・募集要項がある採用サイト
情報給与・残業・休日が数字で書かれ、媒体の原稿と表記が一致している採用サイトと媒体の原稿
情報業務内容と就業場所の変更の範囲などの明示事項が書かれている募集要項
情報募集を終えた求人が掲載されたままになっていない採用サイト
情報募集職種の社員のインタビューがあり、具体的な場面が書かれている採用サイト
応募スマートフォンで応募ボタンが常に見え、完了まで迷わず操作できる実機
応募初回の応募フォームの必須項目が最小限で、カジュアル面談などの選択肢がある実機
応募送信後に自動返信が届き、次の連絡の目安が書かれているテスト送信
計測応募完了が GA4 のキーイベントになっているGA4 の管理画面
計測求人媒体・SNS から採用サイトへのリンクに UTM パラメータが付いているリンクの URL

当社の採用サイト制作と改善の進め方

当社は採用サイトを「会社を好きになってもらうページ」ではなく「応募を決めるための情報を渡すページ」として設計し、公開後は GA4 で職種別・流入経路別の応募数と、応募フォームまでの到達率・離脱ページを確認して改善します。

制作では、採用コンセプトと求める人物像を先に決め、仕事内容・社員インタビュー・数字で見る会社・制度・選考フロー・募集要項を型で設計します。エントリーフォームは必要最小限の項目にし、カジュアル面談の選択肢を用意します。募集要項には求人の構造化データを実装し、募集要項・インタビューは WordPress の管理画面から更新でき、募集の停止・再開もその場で切り替えられます。すべてのプランに応募の計測設定を含み、スタンダードプラン(80万円〜・税別)では公開30日後のレビュー、ブランディングプラン(150万円〜・税別)では公開後3か月の改善伴走を行います。プランと料金は採用サイト制作のページに掲載しています。

すでにある採用サイトの改善では、GA4・Search Console の実データ、全ページの巡回、競合との比較をまとめた診断レポート(20万円・税別、納期2週間)で、何から直すかの優先順位をお出しすることもできます。

よくあるご質問

採用サイトを公開してから、どのくらいで検索結果に表示されますか?

Google は、クロールには数日から数週間かかる場合があると案内しています(Google 検索セントラル)。公開から2週間ほどたっても社名+「採用」で表示されない場合は、Search Console の URL 検査で登録の状況を確認し、サイトマップの送信やインデックス登録のリクエストを行ってください。

求人媒体に掲載していれば、採用サイトはなくてもよいですか?

媒体だけでも応募は集められますが、媒体の原稿は文字数や項目が決まっているため、仕事の具体的な中身や社員の声を十分には伝えにくくなります。媒体で興味を持った人が社名で検索したときに確かめられる場所として、採用サイトか、コーポレートサイト内の採用ページを用意しておくと、応募の後押しになります。

Google しごと検索に求人を表示させるには、どうすればよいですか?

募集要項のページに求人情報の構造化データ(JobPosting)を記述し、Google がそのページをクロールすると表示の対象になります。必須項目は職種名・仕事内容・掲載日・採用する組織・勤務地です。記述しても表示が保証されるわけではなく、募集を終えた求人は掲載期限を過去の日付にするか、記述やページを削除する必要があります。

応募は増えたものの、求める人物と合わない応募が多い場合はどうすればよいですか?

求める人物像に加えて、仕事の大変な面や、向いていない人の特徴も採用サイトに書くと、合わない人が応募前に自分で判断できるようになります。応募フォームに職種ごとの簡単な確認項目(必須の資格の有無など)を1〜2問加える方法もありますが、項目を増やしすぎると応募そのものが減るため、まず採用サイトの情報で調整します。

まとめ

採用サイトの応募が増えないときは、デザインを作り直す前に、流入・閲覧・応募開始・応募完了のどこで人が減っているかを GA4 と Search Console で確かめます。原因は、見られていない、媒体と同じ情報しかない、仕事内容と条件があいまい、社員の声が抽象的、スマートフォンで応募しにくい、フォームが長い、計測していない、の7つに分けて順に確認します。

直す順番は、計測、応募フォームとスマートフォンの導線、募集要項、社員の声、流入の順が効率的です。募集要項では、2024年4月から求められている変更の範囲などの明示事項も確認してください。

自社の採用サイトのどこから直すべきか分からない場合は、URL を入れるだけの無料簡易診断で、表示速度、検索結果での見え方、構造化データ、問い合わせまでの導線(入口の数と場所・フォーム)を100点満点で確認できます(結果は通常5分ほどでメールでお送りします)。

関連記事:採用サイトはどうやって運用する?効果を出す運用方法/採用サイトの制作費用の相場/採用サイトの必要性とは?コーポレートサイトや求人広告との違い

フェニックスデザイン株式会社WEB制作会社が運営するナレッジベース編集部

コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2026年10月23日 に公開し、2026年10月23日 に内容を確認・更新しました。