採用サイト制作

採用サイトの制作費用の相場:規模別の費用帯と内訳・運用費の目安

公開 読了 約13分

採用サイトを作ろうと制作会社に相談すると、30万円の見積もりもあれば200万円を超える見積もりもあり、何が違うのか判断しにくいものです。人事・採用の担当者として社内で予算を通すには、相場の幅と、その金額に何が含まれているのかを説明できる必要があります。

採用サイトの制作費用は、制作会社にオリジナルで依頼する5〜10ページ規模で50万〜150万円前後が中心で、金額の差はおもに社員インタビューの人数、写真・動画撮影の有無、職種ごとのページ数で決まります。

この記事では、規模別の費用帯、費用の内訳、金額を左右する5つの要素、公開後にかかる運用費、費用を抑える方法と削ってはいけない項目を、公開されている相場情報と当社の料金をもとに整理します。

採用サイトの制作費用の相場(規模別)

採用サイトの費用は、テンプレートで作る数ページの採用ページなら0円〜50万円、オリジナルデザインの標準的な採用サイトで50万〜150万円、取材・撮影・動画を多く含む20ページ以上の規模では300万円以上が目安です。

下の表は、制作会社や比較サイトが公開している相場情報(アイミツ、比較ビズ、CREX、ネオキャリアの解説記事。2026年10月に当社が確認)を、規模ごとに幅で整理したものです。公開情報には税込・税別の表記が混在するため、目安の範囲としてご覧ください。

形態規模の目安費用の目安制作期間の目安向いているケース
採用管理ツール・求人サービスの採用ページテンプレートで1〜数ページ0円〜(基本機能が無料のサービスあり。有料オプションは別)数日〜年に数名の採用で、まず募集を出したい
採用LP(ランディングページ)1ページ10万〜50万円1か月前後1職種を求人広告と組み合わせて集中募集する
小規模な採用サイト(テンプレート活用)4〜5ページ30万円以下〜50万円1〜2か月1〜2職種で、仕事内容と募集要項を載せたい
標準的な採用サイト(オリジナルデザイン・CMS)5〜10ページ30万〜150万円(中心は50万〜100万円台)2〜3か月複数職種を通年で募集し、社員インタビューを載せたい
取材・撮影込みのオリジナル採用サイト10〜20ページ100万〜300万円2〜6か月新卒・中途を分け、写真・動画で職場を見せたい
採用ブランディング・システム連携を含む大規模サイト20ページ以上300万円以上3か月〜1年採用コンセプトから作り直す、採用人数が多い

実際の発注額の調査もあります。Web制作の発注支援サービス「Web幹事」を運営するユーティルが、2022年1月〜2023年12月に同サービス経由で発注された新規の採用サイト22件を集計したところ、平均は104.4万円、中央値は101.1万円で、101万〜150万円の価格帯が36%と最も多く、51万〜100万円が27%、50万円以下が23%でした(Web担当者Forumの記事)。件数は多くありませんが、「100万円前後」が一つの目安になります。

採用サイトの制作費用の内訳

採用サイトの見積もりは「企画・ディレクション」「デザイン・コーディング」「コンテンツ制作(取材・原稿・撮影)」「CMS・機能の実装」に大きく分かれ、会社案内のサイトに比べて取材・原稿の比重が大きくなります。

項目主な作業相場の目安(公開情報)
企画・ディレクションヒアリング、採用ターゲットと求める人物像の整理、サイト構成、進行管理10万〜30万円(採用戦略のコンサルティングまで含むと30万円超)
デザイン・コーディングトップと下層ページのデザイン、スマートフォン対応、実装15万〜40万円(オリジナルデザインほど高い)
社員インタビュー質問設計、取材、原稿作成、撮影撮影・取材・記事のセットで1本5万〜10万円
インタビュー動画企画、撮影、編集1本15万〜35万円
数字で見る会社(図解)データの収集、インフォグラフィックのデザイン15万〜25万円
写真撮影カメラマンの手配、撮影、レタッチ全体の5〜20%程度(出張費・同行スタッフの費用は別になることが多い)
CMS・機能WordPress の構築、応募フォーム、構造化データ、外部システムとの連携全体の10〜30%程度(実施する場合)
運用・保守更新、バックアップ、監視、軽微な修正月3万〜8万円(外注する場合)

金額は前述の公開されている相場記事の目安で、ページ数や取材の人数によって変わります。見積もりを比べるときは、合計金額より先に「インタビューは何名分か」「撮影は含むか、カメラマン費と交通費は別か」「原稿は誰が書くか」の3点をそろえると、金額の差の理由が分かります。見積書の項目ごとの読み方は「ホームページ制作の見積書の見方」で解説しています。

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採用サイトの費用を左右する5つの要素

採用サイトの費用は、取材・撮影、コンテンツ量、CMS、応募フォームと採用管理システムとの連携、求人情報の構造化データの5つで大きく変わります。

1. 取材・撮影の量

社員インタビューの人数と撮影の日数は、採用サイトで最も金額が動く部分です。インタビューは1名ごとに質問設計・取材・原稿作成・本人と会社の確認の工程がかかり、撮影はカメラマンの拘束時間(半日か1日か)と撮影する拠点の数で決まります。工場や複数の営業所を撮影する場合は移動の費用も加わります。既存の写真を使えるページと、撮影が必要なページを先に分けておくと、撮影の範囲を絞れます。

2. コンテンツ量(職種の数とページ数)

募集する職種が増えるほど、仕事内容・募集要項・インタビューのページがそれぞれ増えます。たとえば営業・技術・事務の3職種を募集し、職種ごとに仕事内容と募集要項を用意すると、それだけで6ページ前後になります。新卒と中途で伝える内容が違う場合も、入口のページを分けるぶんページ数が増えます。

3. CMS(社内で更新できる仕組み)

募集要項や社員インタビューを社内で更新できるように WordPress などの CMS で作ると、更新の仕組みがない作り方に比べて初期費用は上がりますが、募集の開始・停止や職種の追加のたびに制作会社へ依頼する費用がかからなくなります。採用サイトは募集の状況が頻繁に変わるため、更新の仕組みは削りにくい部分です。

4. 応募フォームと採用管理システム(ATS)との連携

応募フォームを採用サイトの中に置くだけなら標準的な実装で済みますが、応募データを採用管理システムへ自動で送る、説明会やカジュアル面談の予約と連動させる、といった連携は、システム側の仕様に合わせた開発になるため個別見積もりになるのが一般的です。採用管理システムの多くは独自の求人ページや応募フォームの機能を持っているため、サイト側で作り込むか、システムの応募画面へリンクするかで費用が変わります。

5. 求人情報の構造化データ(JobPosting)

募集要項のページに求人情報の構造化データ(JobPosting)を記述すると、Google 検索の求人情報の表示(Google しごと検索)の対象になります。Google 検索セントラルの求人情報の構造化データのドキュメント(2026年9月更新)では、日本もこの機能の提供地域に含まれています。必須項目は職種名・仕事内容・掲載日・採用する組織・勤務地の5つで、給与・雇用形態・掲載期限は推奨項目です。募集を終えた求人は、掲載期限を過去の日付にするか、ページや構造化データを削除するよう求められているため、管理画面で募集を停止したら自動で外れる仕組みまで作ると、そのぶん実装の工数が増えます。

公開後にかかる運用費

採用サイトは公開後も、サーバー・ドメインの実費に加えて保守と募集内容の更新に費用がかかり、求人媒体や求人広告で集客する場合はその費用も別に必要です。

費用の項目目安備考
サーバー月額1,000〜3,000円程度既存のコーポレートサイトと同じサーバーを使える場合が多い
ドメイン年額1,500〜5,000円程度「recruit.自社ドメイン」のようなサブドメインにすれば新しい取得は不要
SSL証明書無料〜多くのサーバーで無料の証明書を利用できる
保守(更新・バックアップ・監視)外注の相場は月3万〜8万円。当社の保守ライトは月額20,000円〜(税別)CMS で作った場合は本体とプラグインの更新が必要
募集要項・インタビューの更新社内で更新するか、作業ごとに依頼インタビューの追加は1名ごとに取材・原稿の費用がかかる
求人媒体・求人広告媒体と掲載方法によるたとえば「Airワーク 採用管理」の有料オプションはクリック課金で、3,000円から予算を設定できる(公式の料金案内)

サーバー・ドメイン・SSL の目安は当社の料金ページで公開している金額です。予算を考えるときは、制作費だけでなく「制作費+保守費×使う年数」で比べると判断しやすくなります。例:制作費80万円の採用サイトを月20,000円の保守で4年使うと、総額は80万円+96万円で176万円、1年あたり約44万円です。この金額を求人広告に毎年かけている費用と並べ、自社サイト経由の応募が年に何人あれば見合うかを考えます。

費用を抑える方法と、削ってはいけないところ

費用を抑えるなら、ページ数・撮影の範囲・デザインの作り込みを減らし、募集要項の具体性、仕事内容、社員の声、スマートフォンの応募導線、応募の計測は削らないのが原則です。

区分項目方法・理由
抑えてよいページ数職種と採用人数に合わせて絞る。年に数名・1〜2職種なら、コーポレートサイト内の採用ページの拡充で足りる場合が多い
抑えてよい撮影既存の写真を使い、職場と社員の写真だけを撮影する。動画は公開後に追加してもよい
抑えてよい原稿の素材集めインタビュー対象者への事前アンケート、制度や数字のデータは社内で集める
抑えてよいデザインの演出動きの多い演出や凝ったアニメーションは、応募の判断材料になりにくい
削らない募集要項職種別に、仕事内容・給与・勤務時間・休日・勤務地を具体的に書く。2024年4月からは自社ホームページでの募集でも、業務内容と就業場所の「変更の範囲」などの明示が必要(厚生労働省の案内)
削らない仕事内容と1日の流れ求人媒体の原稿では伝えきれない部分で、求職者が採用サイトを見に来る理由そのもの
削らない社員インタビュー人数を減らしても、募集職種の社員を最低1名は載せ、具体的な場面を聞く質問設計は残す
削らないスマートフォンの応募導線応募ボタンを常に表示し、フォームの項目を必要最小限にする
削らない応募の計測GA4 で応募完了をキーイベントに設定する。公開後に改善するための前提になる
削らない更新できる仕組み募集の開始・停止を社内でできないと、そのたびに更新の費用がかかる

採用サイトに載せるべきコンテンツの詳細は「採用サイトの必須コンテンツ」で解説しています。費用を削った結果、求職者が応募を決めるための情報が欠けると、安く作れても応募は増えません。

当社の採用サイト制作の料金と期間

当社の採用サイト制作は、ライト50万円〜、スタンダード80万円〜、ブランディング150万円〜(いずれも税別)の3つのプランで、スタンダードプランの制作期間はヒアリングから公開まで2〜3か月です。

プラン料金(税別)規模の目安主な内容
ライト50万円〜5ページ前後・1〜2職種の募集採用メッセージ・求める人物像の設計(簡易)、トップ+仕事内容+募集要項+エントリー、インタビュー2名分の取材・原稿、GA4 での応募の計測設定
スタンダード80万円〜8ページ前後・複数職種、中途・新卒の併用採用コンセプト設計書、社員インタビュー4名、数字で見る会社、制度紹介、職種別ページ・選考フロー・求人の構造化データ対応、公開30日後のレビュー
ブランディング150万円〜12ページ以上・採用ブランドの刷新採用ブランドワークショップ・競合の採用サイト調査、インタビュー6名以上、座談会、1日の流れ、新卒・中途の専用導線、説明会申込フォーム、公開後3か月の改善伴走

写真・動画撮影と求人媒体の掲載費用は別途お見積りです。制作期間は社員インタビューの取材日程に左右されるため、入社時期や採用スケジュールが決まっている場合は逆算して工程を組みます。お支払いは契約時50%・公開時50%が標準です。お見積りは、30分の無料相談で目的と現状を伺い、現サイトの確認と構成案を経て、通常1週間以内に内訳つきでお出しします。各プランの内容は採用サイト制作のサービスページ、公開後の保守を含む全体の料金は料金プランに掲載しています。

よくあるご質問

採用サイトを自社で作れば、費用はかかりませんか?

外部への支払いは抑えられますが、担当者の作業時間がかかります。engage や Airワーク 採用管理のように、採用ページを無料で作れるサービスもあります。どちらもテンプレートに写真と文章を入れる形のため、ページ構成やデザインの自由度は限られます。どの方法で作る場合も、仕事内容や社員の声の原稿は社内で用意する必要があります。

見積もりに撮影費や取材費が入っていないのはなぜですか?

撮影はカメラマンの拘束時間や拠点の数、取材はインタビューの人数によって金額が大きく変わるため、制作費と分けて見積もる会社が多いからです。特に低価格のパッケージでは、取材費が含まれていないことがあります。見積もりの段階で、インタビューの人数、撮影の有無と日数、交通費の扱いを確認してください。

コーポレートサイトの採用ページを充実させるのと、独立した採用サイトでは、どちらが安いですか?

既存サイト内の採用ページを拡充するほうが、デザインやサーバーを共用できるため安く済みます。年間の採用が数名で職種が1〜2つなら、仕事内容・働く人・制度の3ページ程度を足す方法で足りる場合が多いです。複数の職種を通年で募集する、新卒と中途で伝える内容が違う、求人媒体からの受け皿が必要、という場合は独立した採用サイトが向いています。

採用サイトの制作期間はどのくらいですか?

公開されている相場情報では、テンプレートや LP 型で1か月前後、標準的な採用サイトで2〜3か月、取材・撮影の多い大規模なサイトでは半年以上かかる例もあります。期間を最も左右するのは、社員インタビューの日程調整と原稿の社内確認です。当社のスタンダードプランでは2〜3か月が標準です。

まとめ

採用サイトの制作費用は、テンプレートの採用ページで0円〜50万円、オリジナルの標準的な採用サイトで50万〜150万円、取材・撮影・動画を多く含む大規模サイトで300万円以上が目安です。金額の差は、社員インタビューの人数、撮影の有無、職種ごとのページ数、CMS や応募フォームの作り込みから生まれます。

予算を抑えるときはページ数と撮影の範囲から調整し、募集要項の具体性、仕事内容、社員の声、スマートフォンの応募導線、応募の計測は残してください。制作費だけでなく、保守と更新の費用を含めた数年分の総額で比べると判断しやすくなります。

自社の採用人数と職種に合う規模や費用の内訳を知りたい場合は、無料相談(30分)で、必要なページ構成と工程の案をもとにお見積りをお出しします。

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フェニックスデザイン株式会社WEB制作会社が運営するナレッジベース編集部

コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2026年10月23日 に公開し、2026年10月23日 に内容を確認・更新しました。