運用保守・集客改善

Googleアナリティクス(GA4)の見方:PVの確認方法と使い方・初期設定

公開 更新 読了 約16分

Googleアナリティクス(GA4)をサイトに入れたものの、画面のどこを見ればよいか分からない、以前のユニバーサル アナリティクス(UA)のようにページビュー(PV)がすぐ見つからない、という相談は今も多く寄せられます。GA4 はメニューも指標の考え方も UA と違うため、見る場所と順番を決めておかないと、数字を眺めるだけで終わってしまいます。

GA4 のページビューは「レポート → エンゲージメント → ページとスクリーン」の「表示回数」で確認できます。使い始めるときは、内部トラフィックの除外とキーイベント(問い合わせ完了など)の設定を先に済ませ、毎月「どこから来たか・どのページが見られたか・問い合わせが何件あったか」の 3 点を同じ手順で確認するのが基本です。

この記事では、GA4 と UA の違い、導入と初期設定、PV の確認方法、目的別のレポートの見方、主な指標の意味、毎月のチェック手順、数字がおかしいときの確認項目までを、2026年10月時点の画面と公式ヘルプにもとづいて解説します。

Googleアナリティクス(GA4)とは:UA との違い

GA4 は Google が無料で提供するアクセス解析ツールで、2023年7月に UA が計測を終了してからは、Googleアナリティクスといえば GA4 を指します。

GA4 はサイトに訪れた人の数、見られたページ、流入元、問い合わせなどの成果を記録します。UA は 2023年7月1日に新しいデータの処理を終え、2024年7月以降は管理画面にも入れなくなりました。UA 時代の記事や社内マニュアルに書かれた「行動」「目標」「ビュー」といったメニューは、今の GA4 にはありません。

大きな違いは計測の単位です。UA はページの表示とセッションを中心に数えていましたが、GA4 はページの表示もクリックもスクロールもすべて「イベント」として記録し、ユーザー単位で集計します。主な違いを表にまとめます。

項目UA(計測終了)GA4(現在)
計測の単位ページビューとセッションが中心すべての操作をイベントとして記録
ページビュー「行動」レポートのページビュー数「ページとスクリーン」レポートの表示回数(イベント名は page_view)
成果の設定「目標」を作成イベントを「キーイベント」としてマーク(2024年に「コンバージョン」から名称変更)
直帰率1 ページだけ見て離れたセッションの割合エンゲージメントのなかったセッションの割合
社内アクセスの除外ビューのフィルタ内部トラフィックの定義とデータフィルタ
計測用のタグトラッキング コード(UA-で始まる ID)Google タグ(G- で始まる測定 ID)

「コンバージョン」から「キーイベント」への名称変更は、Google 広告のコンバージョンと区別するためのものです。名称が変わっても過去のデータは引き続き使え、設定し直す必要はありません(アナリティクス ヘルプ:イベントとキーイベント)。

GA4 でできること・できないこと

GA4 で分かるのは「サイトに来た後」の行動で、検索結果での順位や検索キーワードは Search Console で確認します。

GA4 で確認できる主な内容は次のとおりです。

  • 訪問者の数と推移(ユーザー、新規ユーザー、セッション)
  • 流入元(自然検索、広告、SNS、他サイトのリンク、AI アシスタントなど)
  • よく見られているページと、最初に見られたページ(ランディング ページ)
  • 問い合わせ・資料請求などの成果の件数(キーイベント)
  • 地域、使用デバイス、ブラウザなどの利用環境
  • Google 広告や Search Console と連携したデータ、BigQuery へのデータの書き出し

一方で、個人を特定すること、ページのどこが読まれたかを細かく見ること、検索結果での順位を見ることはできません。ページ内の読まれ方はヒートマップツール、検索での見え方は Search Console と組み合わせて見ます。また、Cookie の同意バナーで計測を拒否した人や広告ブロッカーを使う人の訪問は記録されない場合があるため、GA4 の数字は「実際の訪問数の目安」と考えるのが適切です。

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GA4 の導入手順

GA4 は、Google アカウントでアカウントとプロパティを作り、データストリームの Google タグをサイトの全ページに設置すれば計測が始まります。

  1. Google アカウントでGoogleアナリティクスにログインし、「測定を開始」からアカウントを作成します(アカウント名は会社名が分かりやすい名前にします)。
  2. プロパティを作成し、レポートのタイムゾーンを日本、通貨を日本円にします。
  3. 業種・規模・利用目的(ビジネス目標)を選びます。
  4. データストリームで「ウェブ」を選び、サイトの URL とストリーム名を入力します。
  5. 表示された Google タグ(測定 ID は G- で始まります)をサイトの全ページに設置します。方法は、HTML の head 内に直接貼る、Google タグ マネージャーを使う、WordPress のプラグインやテーマの設定に測定 ID を入れる、のいずれかです。
  6. 自分でサイトを開き、「レポート」の「リアルタイムの概要」に自分のアクセスが表示されることを確認します。

以前は「グローバル サイトタグ(gtag.js)」と呼ばれていたタグは、現在は「Google タグ」という名称です。広告や複数のツールのタグをまとめて管理する場合は、Google タグ マネージャーの使い方とGA4との連携方法も参考にしてください。

最初に済ませたい初期設定5つ

正しい数字を見るために、導入直後に「データ保持期間・内部トラフィックの除外・キーイベント・Search Console とのリンク・拡張計測機能の確認」の5つを済ませます。

設定理由設定する場所(管理画面)
データ保持期間を 14 か月にする初期値は 2 か月で、探索レポートで前年同月と比べられなくなる「データの保持」
内部トラフィックを除外する社員や制作会社の閲覧が数字に混ざるのを防ぐ「データストリーム」→「タグ設定を行う」→「内部トラフィックの定義」と「データフィルタ」
キーイベントを設定する問い合わせ・資料請求など、サイトの成果を数えるため「キーイベント」(またはイベント一覧でマーク)
Search Console とリンクする検索キーワードと、検索から来た人の行動をつなげて見るため「サービス間のリンク設定」→「Search Console のリンク」
拡張計測機能を確認するスクロール、外部リンクのクリック、ファイルのダウンロードなどを自動で計測するため「データストリーム」の拡張計測機能

内部トラフィックを除外する方法

社内からのアクセスは、IP アドレスで「内部トラフィック」として定義し、データフィルタで除外します。手順は 2 段階です。

  1. 「管理」→「データの収集と修正」→「データストリーム」でウェブのストリームを開き、「タグ設定を行う」から「内部トラフィックの定義」を選び、社内の IP アドレス(固定 IP の場合)を条件にルールを作ります。
  2. 「データの収集と修正」→「データフィルタ」で内部トラフィックのフィルタを作り、最初は「テスト」の状態で、社内のアクセスだけが判定されているかを確認します。
  3. 問題がなければフィルタを「有効」にします。

有効にしたフィルタで除外されたデータは後から戻せません(アナリティクス ヘルプ:内部トラフィックを除外する)。在宅勤務などで IP アドレスが変わる社員がいる場合は、除外しきれない前提で数字を見ます。

キーイベント(問い合わせ完了)を設定する方法

企業サイトでは、問い合わせフォームの送信完了をキーイベントにするのが基本です。送信後に表示される完了ページ(例:/contact/thanks/)がある場合は、そのページの表示をもとにイベントを作り、キーイベントとしてマークします。完了ページがないフォームは、フォームの仕組みに合わせて送信完了のイベントを Google タグ マネージャーで送る方法が確実です。作成したイベントがレポートに表示されるまでには時間がかかるため、設定した翌日以降にテスト送信の結果を確認します。

ページビュー(PV)を GA4 で確認する方法

PV は「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を開き、「表示回数」の列で確認します。

  1. 左メニューの「レポート」を開きます。
  2. 「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を選びます。
  3. 右上で期間を指定します(前の期間との比較もここで設定できます)。
  4. 表の「表示回数」がページごとの PV です。同じ人が同じページを何度見ても、その回数だけ数えられます。
  5. 表の左上のディメンションを切り替えると、ページタイトルと URL(ページパス)のどちらで一覧にするかを選べます。特定のページだけ見たいときは、表の上の検索欄に URL の一部を入れます。

同じレポートで、アクティブ ユーザー数、ユーザーあたりの表示回数、平均エンゲージメント時間、キーイベント数も確認できます(アナリティクス ヘルプ:ページとスクリーン レポート)。このレポートはセッションの途中で見られたページも含むため、「検索や広告から最初にどのページに来たか」を知りたいときは「ランディング ページ」レポートを使います。

サイト全体の PV だけ知りたい場合は、「エンゲージメント」→「イベント」で page_view イベントの数を見ても同じ値が分かります。プロパティの設定によっては左メニューに目的のレポートが表示されないことがあり、その場合は編集者以上の権限を持つ人が「ライブラリ」から追加できます。

目的別:よく使うレポートと見る指標

GA4 のレポートはすべてを見る必要はなく、知りたいことに対応するレポートを決めておけば、毎月 10 分ほどで状況をつかめます。

知りたいこと開くレポート見る指標・ポイント
訪問者の推移ホーム、レポートのスナップショットユーザー、新規ユーザー、前月・前年との比較
どこから来たか集客 → トラフィック獲得セッションのデフォルト チャネル グループ別のセッション数とキーイベント数
どのページが見られたかエンゲージメント → ページとスクリーン表示回数、平均エンゲージメント時間
最初に見られたページエンゲージメント → ランディング ページセッション、キーイベント数
問い合わせの件数エンゲージメント → キーイベントキーイベントごとの件数と推移
地域・年齢・デバイスユーザー → ユーザー属性、テクノロジー市区町村、デバイス カテゴリ(人数が少ないと非表示になる項目がある)
今この瞬間のアクセスリアルタイムの概要過去 30 分のユーザー(タグの動作確認にも使う)
検索キーワードSearch Console のコレクション(リンク後)クエリ別のクリック数、ランディング ページ別のキーイベント数

流入元のチャネルは、Organic Search(自然検索)、Direct(URL の直接入力やブックマーク)、Referral(他サイトのリンク)、Organic Social(SNS)、Paid Search(検索広告)などに分かれます。2026年5月には、ChatGPT や Gemini などの AI アシスタントからの流入をまとめる「AI Assistant」チャネルがデフォルト チャネル グループに加わりました(Google アナリティクスの新機能)。AI 検索経由の訪問がどれくらいあるかも、トラフィック獲得レポートで確認できます。

Search Console のレポートは、リンクしただけでは左メニューに出ないことがあります。その場合は「レポート」→「ライブラリ」で Search Console のコレクションを公開します。

主な指標の意味

GA4 の指標は UA と同じ名前でも定義が違うものがあるため、社内で報告するときは定義をそろえて使います。

指標意味
ユーザー(アクティブ ユーザー)期間中にサイトを利用した人の数。同じ人が何度来ても 1 人と数える(ブラウザや端末が変わると別の人になることがある)
新規ユーザー初めてサイトを訪れた人の数
セッションサイトを利用した回数。初期設定では 30 分操作がないと区切られる
表示回数ページが表示された回数(PV)
エンゲージメントのあったセッション10 秒以上続いた、キーイベントが発生した、2 ページ以上見られた、のいずれかを満たすセッション
エンゲージメント率/直帰率エンゲージメントのあったセッションの割合と、その反対の割合
平均エンゲージメント時間ページが画面の前面に表示されていた時間(ユーザー 1 人あたりの平均)
キーイベント問い合わせ完了など、成果として指定したイベントの回数

エンゲージメントのあったセッションと直帰率の定義は、アナリティクス ヘルプ:エンゲージメント率と直帰率に記載されています。GA4 は日付をまたいだり流入元が変わったりしてもセッションを区切らないため、UA よりセッション数が少なく出る傾向があります。セッションとユーザーの違いは、GA4のセッションとUU・PVの違いで詳しく解説しています。

探索レポートで一歩深く分析する

標準のレポートで足りないときは、左メニューの「探索」を使います。自由形式(表やグラフを自由に組む)、目標到達プロセス(問い合わせまでの各ステップでどれだけ離れたか)、経路(あるページの次にどこへ進んだか)の 3 つを覚えておけば、多くの分析に対応できます。探索で使えるデータの期間は、初期設定で決めたデータ保持期間の範囲内です。

毎月の確認手順:企業サイトで見るべき順番

企業サイトの GA4 は、問い合わせの件数から逆にたどって見ると、次に直すページを決めやすくなります。

  1. 期間を「前月」にし、前年同月と比較する設定にします。
  2. キーイベント(問い合わせ・資料請求)の件数が増えたか減ったかを確認します。
  3. トラフィック獲得で、チャネルごとのセッション数とキーイベント数を見て、増減の原因になった流入元を探します。
  4. ランディング ページ別に、訪問は多いのに問い合わせにつながっていないページを探します。
  5. Search Console で、そのページがどんな検索語句で表示されているかを確認します。
  6. 直すことを 1〜3 件に絞って決め、翌月に同じ手順で結果を確かめます。

数字を見たあとの改善の考え方は、アクセス解析でCVRを改善するポイントで解説しています。

数字がおかしいときの確認項目

アクセスが急に増えた・減った、問い合わせの数が実際と合わないときは、分析の前に計測の設定を疑います。

  • Google タグがすべてのページに入っているか(リニューアルやテーマ変更で外れていないか)
  • タグが二重に入っていないか(表示回数が急に約 2 倍になった場合に多い原因)
  • 内部トラフィックのフィルタが有効になっているか、社内の IP アドレスが変わっていないか
  • キーイベントの条件が、フォームの変更後も正しく動いているか
  • Cookie の同意バナーを導入した時期と、数字が減った時期が重なっていないか
  • データの反映待ちではないか(直近 1〜2 日の数字は後から変わることがある)
  • GA4 のセッション数と Search Console のクリック数を比べていないか(数え方が違うため一致しない)

よくあるご質問

UA(ユニバーサル アナリティクス)の過去のデータは見られますか?

見られません。UA は 2023年7月に計測を終え、2024年7月以降は管理画面にもアクセスできなくなりました。UA のデータを書き出して保存していなかった場合、比較できるのは GA4 を導入した時点以降のデータです。

GA4 と Search Console は何が違いますか?

Search Console は Google 検索の結果で自社サイトがどう表示され、何回クリックされたかを見るツールで、GA4 はサイトに来た後の行動と成果を見るツールです。両方をリンクすると、検索キーワードから問い合わせまでをつなげて確認できます。

「コンバージョン」と「キーイベント」は同じものですか?

GA4 で成果として数えるイベントは、2024年から「キーイベント」と呼ばれています。「コンバージョン」は Google 広告で入札の最適化などに使う指標の名称で、キーイベントをもとに Google 広告側で作成します。広告を出していない企業サイトでは、キーイベントだけを設定すれば十分です。

GA4 の設定や月次の分析を外部に頼むことはできますか?

できます。当社の運用保守・集客改善では、問い合わせ・資料請求・電話などの成果の定義から GA4 と Search Console を整え、アクセス数、問い合わせ数、流入キーワードと順位、ページ別の数値、前月・前年との比較、翌月の改善項目を 1〜2 枚の月次レポートにまとめています。他社が制作したサイトにも対応します。

まとめ

GA4 は UA とメニューも指標の定義も違いますが、見る場所を決めてしまえば難しくありません。PV は「ページとスクリーン」の表示回数、流入元は「トラフィック獲得」、成果は「キーイベント」で確認します。導入直後に、データ保持期間、内部トラフィックの除外、キーイベント、Search Console とのリンクを設定しておくことが、正しい数字で判断するための前提です。

GA4 は入っているが見ていない、数字をもとに何を直すべきか分からない場合は、当社のWEBサイト運用保守・集客改善で、計測の整備から月次レポートと改善作業までお手伝いします。まずは現状を知りたい場合は、URL を入れるだけの無料簡易診断もご利用ください。

関連記事:Search Console(サーチコンソール)の使い方と活用法/オウンドメディアのPV数の目安と伸ばし方/WordPressのアクセス解析のやり方

フェニックスデザイン株式会社WEB制作会社が運営するナレッジベース編集部

コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2023年3月23日 に公開し、2026年10月23日 に内容を確認・更新しました。