運用保守・集客改善

Search Console(サーチコンソール)の使い方:始め方と改善への活用法

公開 更新 読了 約14分

Google Search Console(サーチコンソール)は登録したものの、レポートが多くて何を見ればよいか分からない、制作会社に設定してもらったきり開いていない、という企業サイトは少なくありません。Search Console は、Google 検索で自社サイトがどう見えているかを Google 自身のデータで確認できる唯一の無料ツールです。

Search Console は「Google 検索で自社サイトが何回表示・クリックされ、どのページがなぜ検索結果に出ていないか」を確かめるツールで、登録後は「検索パフォーマンス」「ページのインデックス登録」「URL 検査」の 3 つを月 1 回見るだけでも、直すべきページが見つかります。

この記事では、Search Console の基本機能と始め方(プロパティの種類と所有権の確認)、検索パフォーマンスの見方、サイト改善に使う 6 つの活用法、GA4 との連携、日々の運用のルーティンまでを、2026年10月時点の公式ヘルプにもとづいて解説します。

Google Search Console とは:GA4 との違い

Search Console は、Google 検索の結果画面での自社サイトの表示回数・クリック数・掲載順位と、インデックス登録の状況を確認できる Google の無料ツールです。

2015年に「Google ウェブマスター ツール」から現在の名称に変わりました。対象は Google 検索だけで、Bing の検索データは Microsoft の Bing Webmaster Tools で確認します。サイトに来た後の行動を見る GA4 とは、見ている範囲が違います。

項目Search ConsoleGoogle アナリティクス(GA4)
見ている範囲サイトに来る前(Google の検索結果)サイトに来た後(ページの閲覧・問い合わせ)
主な数字表示回数、クリック数、CTR、平均掲載順位ユーザー、セッション、表示回数、キーイベント
分かること検索語句、検索に出ていないページとその理由、表示速度、セキュリティの問題流入元、よく見られるページ、問い合わせ件数
データの保存期間16 か月標準レポートは継続、探索はデータ保持期間の設定による
主な使い道SEO の効果測定、インデックスの問題の発見集客と成果の分析、導線の改善

GA4 の見方はGoogleアナリティクス(GA4)の見方と初期設定で解説しています。

Search Console でできること(主なレポートとツール)

Search Console の機能は多いものの、企業サイトで日常的に使うのは次の表の上半分で、残りは問題が起きたときに確認すれば十分です。

レポート・ツール分かること見る頻度の目安
検索パフォーマンス検索語句・ページごとの表示回数、クリック数、CTR、平均掲載順位毎月
ページのインデックス登録登録済み・未登録のページ数と、未登録の理由毎月
URL 検査特定のページの登録状況、公開中のページのテスト、インデックス登録のリクエストページの公開・修正時
サイトマップ送信した XML サイトマップの処理状況公開時・構成変更時
分析情報人気のページや検索語句、伸びている・落ちているページの要約毎月(段階的に提供中)
Core Web Vitals実際の利用者のデータにもとづく表示速度・応答性・表示の安定性四半期ごと
HTTPShttps で配信されていないページ問題の通知があったとき
手動による対策・セキュリティの問題Google のポリシー違反による措置や、改ざん・マルウェアの検出通知があったとき
リンク外部サイトからのリンクと、サイト内のリンクの状況半年ごと
設定(robots.txt、クロールの統計情報、アドレス変更など)robots.txt の読み込み状況、Google のクロール頻度、ドメイン変更の通知サーバー移転・リニューアル時

レポートの一覧はSearch Console ヘルプ:主要なツールとレポートにまとまっています。以前の記事でよく紹介されていた「カバレッジ」は現在「ページのインデックス登録」レポートに名称が変わり、「モバイル ユーザビリティ」レポートは 2023年12月に提供を終えています。古い解説を参考にするときは注意してください。

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Search Console の始め方:登録と所有権の確認

Search Console は、Google アカウントでプロパティ(管理するサイトの単位)を追加し、そのサイトの所有者であることを確認すれば使い始められます。

  1. Google アカウントで Search Console にログインし、プロパティを追加します。
  2. プロパティの種類を「ドメイン」か「URL プレフィックス」から選びます(違いは下の表)。
  3. 所有権を確認します。ドメイン プロパティは DNS レコードの追加で、URL プレフィックス プロパティは HTML ファイルのアップロード、HTML タグ、Google アナリティクス、Google タグ マネージャーなどから選べます。
  4. 「サイトマップ」から XML サイトマップの URL を送信します。
  5. 「設定」の「ユーザーと権限」で、社内の担当者や制作会社を追加します。
  6. GA4 を使っている場合は、GA4 側から Search Console とリンクします(手順は後述)。
種類対象になる範囲所有権の確認方法向いているケース
ドメインwww の有無、http・https、すべてのサブドメインをまとめて対象にするDNS レコードのみドメインの DNS 設定を変更できる場合(基本はこちら)
URL プレフィックス指定した URL(プロトコルを含む)で始まるページだけHTML ファイル、HTML タグ、GA4、タグ マネージャーなど複数DNS を触れない場合、/blog/ など一部だけを管理したい場合

プロパティの種類の違いはSearch Console ヘルプ:プロパティを追加するに記載されています。権限は「オーナー」「フルユーザー」「制限付きユーザー」に分かれます。オーナー権限は自社のアカウントで持ち、制作会社や分析を依頼する会社にはフル(または制限付き)ユーザーとして閲覧権限を渡すと、契約が終わったときに権限を外すだけで済みます。

検索パフォーマンスの見方

検索パフォーマンスは、4 つの指標と「クエリ」「ページ」のタブを組み合わせて、どの検索語句でどのページが見られているかを確認するレポートです。

指標意味見るときの注意
合計クリック数検索結果から自社サイトがクリックされた回数GA4 の自然検索のセッション数とは数え方が違い、一致しない
合計表示回数検索結果に自社サイトのリンクが表示された回数画面の下のほうに出ただけでも数えられる
平均 CTRクリック数 ÷ 表示回数掲載順位と検索語句によって大きく変わる
平均掲載順位検索結果での最上位の順位の平均表示回数の少ない語句は順位がぶれやすい

表の上のタブで「クエリ(検索語句)」「ページ」「国」「デバイス」「検索での見え方」「日付」を切り替え、上部のフィルタで期間や検索の種類を絞り込みます。「比較」を使うと、前の期間や前年同期との差が分かります。プライバシー保護のため、検索した人がごく少ない語句は一覧に表示されません。

Google 検索の「AI による概要」や「AI モード」に自社のページが表示された場合も、検索パフォーマンスの「ウェブ」の数字に含まれます(Google 検索セントラル:AI 機能とウェブサイト)。AI による概要の中のリンクは、概要全体で 1 つの掲載順位として数えられます(Search Console ヘルプ:表示回数、掲載順位、クリック数について)。

インデックス登録・サイトマップ・表示速度の確認

検索に出ないページの原因は「ページのインデックス登録」と「URL 検査」で、表示速度の問題は「Core Web Vitals」で確認します。

ページのインデックス登録と URL 検査

「ページのインデックス登録」レポートでは、Google が見つけたページが「登録済み」と「未登録」に分かれ、未登録のページには「URL に noindex が指定されています」「クロール済み – インデックス未登録」などの理由が表示されます。個別のページは、画面上部の検索窓に URL を入れる「URL 検査」で、Google に登録されているか、最後にいつクロールされたか、正規ページとして何が選ばれたかを確認できます。原因ごとの対処はGoogleにインデックスされない原因と対処法で詳しく解説しています。

サイトマップ

XML サイトマップを送信すると、サイト内のページを Google に一覧で伝えられます。WordPress では本体やプラグインが自動で作るため、そのサイトマップの URL(例:/sitemap.xml や /wp-sitemap.xml)を送信します。ステータスが「成功しました」になっているか、検出された URL 数が実際のページ数とかけ離れていないかを確認します。

Core Web Vitals

Core Web Vitals レポートは、実際の利用者のデータから、LCP(主要な内容が表示されるまでの時間)、INP(操作への反応の速さ)、CLS(表示中のレイアウトのずれ)の 3 つを評価します。INP は 2024年3月に FID に代わって指標になりました。良好とされる基準は LCP 2.5 秒以下、INP 200 ミリ秒以下、CLS 0.1 以下です(Search Console ヘルプ:Core Web Vitals レポート)。アクセスが少ないサイトはデータが不足して表示されないことがあります。

サイト改善に役立つ Search Console の活用法6つ

Search Console のデータは「どのページを、どう直すか」を決める材料として使うと価値が出ます。状況別の見つけ方と打ち手を表にまとめます。

状況Search Console での見つけ方主な打ち手
順位は高いのにクリックされないクエリのタブで「掲載順位」と「CTR」を表示し、上位なのに CTR が低い語句を探すtitle と description を、検索語句に答える内容に書き直す
あと少しで 1 ページ目に入る掲載順位が 11〜20 位程度で表示回数の多い語句をフィルタで抽出検索意図に足りない内容を追記するリライト、内部リンクの追加
表示されているのに対応するページがない表示回数が多い語句のうち、表示されているページの内容がずれているもの新しいページや FAQ を作る、既存ページに見出しを立てて答える
同じ語句で複数のページが入れ替わって表示される語句をクリックしてから「ページ」タブを開き、複数の URL が並ぶものを確認役割を分けるか、1 ページに統合して 301 転送する
問い合わせにつながる語句を知りたいGA4 とリンクし、検索から来た人のランディング ページ別キーイベント数を見る成果につながるページの関連語句を強化する
社名での検索が増えているか知りたいクエリのフィルタで社名を含む語句を抽出し、前年同期と比較認知施策や営業活動の効果確認に使う

CTR の目安として、例:平均掲載順位が 1〜3 位なのに CTR が数%にとどまる語句は、title や description が検索した人の疑問に答えていない可能性があります。ただし、AI による概要や広告が上に表示される語句は CTR が低く出やすいため、実際に検索して画面を確認してから判断します。リライトの進め方はリライトで今のユーザーニーズを満たす方法、似た記事をまとめる方法は古い記事のリライト・統合の進め方で解説しています。

クエリのフィルタでは「次を含む」のほか正規表現も使えるため、例:「費用|料金|価格」のように複数の語句をまとめて抽出すると、比較検討の段階の検索を一度に確認できます。

Search Console と GA4 を連携する方法

GA4 の管理画面から Search Console をリンクすると、検索語句と、検索から来た人がサイト内で問い合わせたかどうかを GA4 のレポートでつなげて見られます。

  1. GA4 の「管理」→「サービス間のリンク設定」→「Search Console のリンク」を開き、「リンク」を選びます。
  2. リンクする Search Console のプロパティと、GA4 のウェブ データストリームを選んで送信します。
  3. GA4 の「レポート」→「ライブラリ」で Search Console のコレクションを公開し、左メニューに表示させます。

リンクには、GA4 プロパティの編集者以上の権限と、Search Console プロパティの確認済みオーナーであることが必要です。リンク後は、検索語句ごとのクリック数・表示回数のレポートと、Google のオーガニック検索から来たランディング ページごとのエンゲージメントやキーイベント数のレポートが使えます。UA 時代の「集客 → Search Console」からの設定手順は、現在は使えません。

Search Console の運用ルーティン

Search Console は毎日開く必要はなく、通知メールの確認、月 1 回の定点観測、サイトを変更したときの確認の 3 つを決めておけば十分です。

タイミングやること
通知メールが届いたとき手動による対策、セキュリティの問題、インデックス登録の急な問題などの通知を確認し、対応が必要か判断する
毎月検索パフォーマンスを前月・前年同期と比較し、ページのインデックス登録で未登録の件数が急に増えていないか確認する
ページの公開・大きな修正時URL 検査で公開中のページをテストし、必要に応じてインデックス登録をリクエストする
リニューアル・ドメイン変更時サイトマップの再送信、リダイレクトの確認、ドメインを変える場合はアドレス変更ツールで通知する

よくあるご質問

Search Console に登録しないと検索結果に表示されませんか?

登録しなくても、Google はリンクをたどってページを見つけ、検索結果に表示します。ただし、登録しないと検索での表示回数やインデックスの問題が分からず、新しいページの登録をリクエストすることもできないため、企業サイトでは登録しておくことをおすすめします。

Search Console のクリック数と GA4 のセッション数が合わないのはなぜですか?

数える対象と方法が違うためです。Search Console は Google 検索の結果画面でのクリックを数え、GA4 はサイトでタグが動いたときにセッションを数えます。Cookie の同意を拒否した人やすぐにページを閉じた人は GA4 で計測されないことがあり、両者は一致しません。増減の傾向をそれぞれで確認します。

どれくらい前までのデータを見られますか?

検索パフォーマンスは最大 16 か月分を見られます。それより前のデータは残らないため、前年との比較を長く続けたい場合は、毎月の数字を書き出して保存しておきます。

Search Console の分析を外部に任せることはできますか?

できます。当社の SEO・AI検索 診断レポートでは、GA4 と Search Console の閲覧権限をいただくだけで、全ページの巡回、検索データの分析、AI 検索での回答の検証、競合比較を行い、優先順位を付けた改善ロードマップを 2 週間でお渡しします(20万円・税別)。

まとめ

Search Console は、Google 検索での自社サイトの見え方を Google のデータで確かめるツールです。月 1 回、検索パフォーマンスで表示回数・クリック数・順位の変化を確認し、ページのインデックス登録で検索に出ていないページとその理由を確認し、URL 検査で個別のページを調べる。この 3 つを続けるだけで、リライトすべきページ、title を直すべきページ、統合すべきページが見えてきます。

数字は見られるようになったものの、何から直すか判断できない場合は、当社のSEO・AI検索 診断レポートで優先順位を付けてお伝えします。まず基本の状態だけ知りたい場合は、URL を入れるだけの無料簡易診断もご利用いただけます。

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この記事は 2022年8月3日 に公開し、2026年10月23日 に内容を確認・更新しました。