運用保守・集客改善

ホームページの維持費は年間いくら?ランニングコストの内訳と試算例

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ホームページは公開したあとも、ドメインやサーバーの契約、WordPress の更新など、毎年お金がかかり続けます。ところが、「年間でいくら見ておけばよいのか」「何が必須で、何は削ってよいのか」がまとまっておらず、更新の請求が来てから慌てる、予算の根拠を社内で説明できない、という担当者の方は少なくありません。

ホームページの維持費は、.co.jp のドメイン・共有サーバー・無料のSSLという組み合わせなら実費で年1万〜6万円程度(2026年10月24日に主な事業者の公式価格で確認・税込)で、WordPress の保守や改善を外に頼むと、その月額が年間の費用の大部分を占めます。

この記事では、維持費の項目と支払いの周期、事業者の公式価格で確認した金額の幅、3つのパターンの試算例、削ってよい費用と削ってはいけない費用、予算の立て方を、発注する側の視点で解説します。

ホームページの維持費は3つに分けて考える

維持費は「止めるとサイトが消える実費」「止めると安全に動かなくなる保守」「止めても動くが成果が伸びない運用」の3つに分けると、どこを削ってよいかを判断しやすくなります。

区分主な項目止めた場合に起きること主な支払い先
必ずかかる実費ドメイン、サーバー、SSL証明書ホームページやメールが表示・送受信できなくなるドメインの登録事業者、サーバー会社
安全に動かす費用(保守)WordPress 本体・プラグインの更新、バックアップ、稼働監視、障害対応すぐには止まらないが、改ざんや故障のときに戻せなくなる制作会社・保守会社(自社で行う場合は社内の人件費)
成果を伸ばす費用(運用)更新作業、計測と改善、記事・事例の制作、広告サイトは動くが、情報が古くなり、問い合わせが増えない制作会社、広告媒体、外部のツール

「必ずかかる実費」は削れませんが、事業者やプランの選び方で金額が変わります。「保守」は自社で行うか外注するかの選択で、行わないという選択肢はありません。「運用」は目的と予算に合わせて増減できる費用です。

年間費用の項目表と金額の幅

年間の維持費は、次の項目ごとに支払いの周期と金額を書き出すと、全体と内訳がつかめます。

項目内容支払いの周期年間の金額の幅
ドメインexample.co.jp などの住所の更新料1年ごと(複数年まとめての更新もある).co.jp:4,136〜7,700円、.com:1,721円(税込・下の表の事業者の場合)
サーバーサイトのデータを置く共有サーバー12〜36か月の一括前払い、または毎月払い6,600〜50,160円(税込・12か月契約の場合)
SSL証明書https で通信を暗号化する証明書無料のものは自動更新、有料のものは1年または約200日ごと無料の証明書なら0円。有料は、ドメイン認証型が年2,200〜3,410円、企業認証型が51,700円(有効期間199日)の例(税込)
保守更新・バックアップ・監視・障害時の一次対応毎月当社の保守ライトで年24万円〜(月2万円〜・税別)
更新作業お知らせの投稿、画像の差し替え、文言の修正毎月の作業時間か、その都度当社の保守スタンダードで年36万円〜(月3万円〜・税別、月2時間の作業を含む)
計測GA4・Search Console・タグマネージャー—ツールは無料。設定や分析を頼む場合は作業費
改善(運用)月次レポート、定例ミーティング、改善提案毎月当社の改善ライトで年96万円〜(月8万円〜・税別)
記事・事例SEO記事、導入事例の制作本数ごと当社は記事5万円〜/本、導入事例8万円〜/本(税別)
広告検索広告など毎月自社で決める
有料プラグイン・外部サービスフォーム、バックアップ、翻訳、メールなど年または月利用するものによる

事業者の料金は、2026年10月24日に各社の公式ページで確認した税込価格で、初年度のキャンペーン価格ではなく更新料・通常の料金で書いています。料金は改定されることがあるため、契約や更新の前に公式ページで確認してください。当社の料金は税別です。

計測のツールについて、Google は Google アナリティクスとタグ マネージャーを無料のソリューションとして案内しており(Google マーケティング プラットフォーム)、Search Console も Google の無料サービスです(Search Console ヘルプ)。広告費は、たとえば Google 広告では予算を自分で設定でき、1日の費用は平均予算の最大2倍になる日がありますが、1か月の請求は「1日の平均予算 × 30.4」が上限とされています(Google 広告 ヘルプ)。

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ドメイン・サーバー・SSLの実費を公式価格で見る

実費は事業者とプランで数倍の差があり、特にドメインは初年度と2年目以降の料金が違うため、更新料と通常価格で比べます。

ドメイン(更新料)

事業者.co.jp.com.jp確認した公式ページ
XServerドメイン4,136円/年1,721円/年3,102円/年価格一覧
さくらインターネット7,700円/年——.co.jpドメイン

いずれも税込、2026年10月24日に確認した更新料です。XServerドメインの .co.jp は取得時に990円のキャンペーン価格(2026年10月30日まで)が出ていますが、2年目以降は4,136円の更新料になります。さくらインターネットの .co.jp は新規取得が11,000円、更新が7,700円で、同じ .co.jp でも事業者によって年3,000円以上の差があります。また、お名前.com のように、料金に一定割合の「サービス維持調整費」を加算すると案内している事業者もあるため(お名前.com 更新料金)、表示価格以外にかかる費用も確認します。

ドメインの更新を止めると、そのドメインのホームページとメールが同時に使えなくなります。.co.jp の取得条件や、名義を自社にしておく理由はドメインとは:種類と取得・管理の注意点で解説しています。

サーバー(12か月契約の場合)

サービス・プラン12か月の料金月額換算初期費用確認した公式情報
さくらのレンタルサーバ スタンダード6,600円550円無料さくらのレンタルサーバ 料金表(2026年6月現在)
さくらのレンタルサーバ ビジネス29,040円2,420円無料同上
エックスサーバー スタンダード13,200円1,100円0円エックスサーバー 料金プラン比較
XServerビジネス スタンダード50,160円4,180円16,500円XServerビジネス 料金プラン

いずれも税込、通常価格で、10月24日に確認しました。エックスサーバーは11月4日まで12か月契約が月990円になるキャンペーン、XServerビジネスは12月9日まで12か月以上の契約で初期費用が0円になるキャンペーンを行っています。どちらも契約期間分の一括前払いで、長く契約するほど月額換算は下がります(例:さくらのレンタルサーバ ビジネスは毎月払いだと月2,970円、36か月一括だと71,280円で月1,980円換算)。

当社の料金ページでは、サーバーは月額1,000〜3,000円程度(税別)を目安としていますが、法人向けサービスの標準プランには月4,000円台(税込)のものもあり、選ぶサービスによって幅があります。容量や価格だけでなく、バックアップ、サポートの窓口、契約の名義も比べて選びます。

SSL証明書

種類確認される内容例(公式価格・税込)
無料(ドメイン認証型)ドメインを管理していることエックスサーバーの無料独自SSL:0円。有効期間90日で、期限の30日前に自動更新(公式)
有料(ドメイン認証型)ドメインを管理していることさくらのSSL ドメイン認証型(自動更新・さくらのレンタルサーバ専用):2,200円/年、ラピッドSSL:3,410円/年
企業認証型(OV)組織が実在することさくらのSSL 企業認証SSL:51,700円(有効期間199日)
EV組織の実在をより厳しく確認さくらのSSL セキュア・サーバID EV:225,500円/年(途中で再発行あり)

さくらのSSL の価格はさくらのSSL の公式ページで10月24日に確認しました。https 化(通信の暗号化)は、多くのレンタルサーバーに付いている無料の証明書で行えます。有料の証明書は、組織の実在の確認が取引先や業界の要件になっている場合に検討します。

なお、2026年3月15日以降に発行されるサーバー証明書の最長有効期間は200日になり、2027年3月15日から100日、2029年3月15日から47日へと段階的に短くなります(JPRS:サーバー証明書の最長有効期間短縮)。有料の証明書を手作業で入れ替えている場合は、更新の回数と作業の手間が増えるため、自動更新に対応しているかを確認しておきます。

試算例:3つのパターンで年間いくらかかるか

例として、10ページ前後の WordPress のコーポレートサイト(.co.jp・共有サーバー・無料SSL)で、保守と改善をどこまで外に頼むかを変えて年間の費用を計算すると、次のようになります。

項目A:自社で運用B:保守を外注C:保守と改善を外注
ドメイン(.co.jp 更新料)4,136円4,136円4,136円
サーバー(12か月)29,040円29,040円29,040円
SSL証明書(無料)0円0円0円
保守0円(社内で更新・バックアップ)264,000円(保守ライト)330,000円(保守スタンダード、5,000円引き後)
運用改善0円0円1,056,000円(改善ライト)
年間の合計(税込)33,176円297,176円1,419,176円
社内に残る作業更新、バックアップ、障害時の対応をすべて社内で行うお知らせの更新などは社内(月30分までのテキスト修正は保守に含む)月1回の定例ミーティング(60分)への参加

例の前提:ドメインは XServerドメインの .co.jp 更新料、サーバーはさくらのレンタルサーバ ビジネスの12か月契約で計算しました。当社の料金(保守ライト月2万円、保守スタンダード月3万円、改善ライト月8万円、いずれも税別)は消費税10%を加えて計算し、C は保守と運用改善を両方契約した場合の保守の月額5,000円引きを反映しています。C の運用改善は診断レポートを受けた会社が対象のため、初年度は別途、診断レポート(20万円・税別)がかかります。

A は費用が最も小さい一方で、WordPress 本体・プラグインの更新、バックアップ、改ざんや停止に気づいて戻す作業を、社内の誰かが時間を使って行う前提です。判断の目安は「更新で表示が崩れたときに、その日のうちに元に戻せる人が社内にいるか」です。5年間で見ると、A は約17万円、B は約149万円、C は約710万円(C の初年度の診断レポートを除く)になり、稟議や中期の予算ではこの総額で比べます。

削ってよい費用・削ってはいけない費用

削ってよいのは「使っていないもの」と「目的に対して過剰なもの」で、ドメイン・サーバー・更新とバックアップ・https・フォームの確認は削ってはいけません。

費用判断理由と注意
使っていない有料プラグイン・外部サービス削ってよい解約するとサイトのどこが動かなくなるかを確認してから止める
有料のSSL証明書見直してよい暗号化だけが目的なら無料の証明書で足りる。取引先や業界の要件で組織の確認が必要な場合は残す
使っていないドメイン見直してよい期限が切れたドメインは、一定期間を過ぎると第三者が取得できるようになる。旧URLに流入や外部からのリンクがあるなら残す
サーバーのプランと契約期間見直してよいアクセスや容量に比べて上位すぎるプランは下げられる。長期の一括前払いで月額換算が下がる
効果を測っていない広告止めてよい(測れるようになるまで)問い合わせを計測できていない広告は、続けるかどうか判断できない
更新作業の外注減らせる管理画面で更新できる範囲は社内で行う。社内で直せない不具合が出たときの依頼先は決めておく
ドメインの更新削ってはいけない期限が切れるとホームページとメールが止まる。自動更新と、会社で受け取れる請求先を設定する
サーバーとバックアップ削ってはいけない改ざんや故障のときに、正常な状態へ戻せなくなる
WordPress の更新(保守)削ってはいけない外注しない場合は社内の担当者と頻度を決める。古いプラグインの脆弱性は攻撃の対象になる
https(SSL)削ってはいけない無料の証明書でよいので必ず維持する。証明書の期限が切れると、ブラウザに警告が出てページを開いてもらいにくくなる
フォームの動作確認削ってはいけない送信できない・通知が届かない状態に気づかないと、問い合わせを失い続ける

保守契約がなくてもサイトは動作しますが、WordPress の更新とバックアップは必要です。外注をやめる場合は、その作業を社内の誰がいつ行うかを決めてから切り替えます。

維持費の予算を立てる手順

維持費の予算は、契約の一覧を作り、名義と更新月を確かめたうえで、3つの区分ごとに年額を出すと、毎年同じ手順で見直せます。

  1. 契約の一覧を作る:ドメイン、サーバー、SSL、有料プラグイン、保守、外部ツールごとに、契約先・金額・支払いの周期・更新月・支払い方法・社内の担当者を書き出します。
  2. 名義を確かめる:ドメインとサーバーの契約者が自社になっているかを確認します。制作会社や担当者個人の名義になっていると、契約の変更や担当者の退職のときに手続きが難しくなります。
  3. 更新月を予定表に入れる:一括前払いのサーバーや複数年のドメインは、更新月に大きな支払いが来ます。期限の1〜2か月前に確認する予定を入れておきます。
  4. 3つの区分ごとに年額を出す:必ずかかる実費、保守、運用に分け、実費と保守は前年と同じ額、運用は目的に合わせて決めます。
  5. 運用の費用は目的と指標から決める:問い合わせ数や応募数など、増やしたい数字と確認の時期を決め、その達成に必要な作業だけに予算を付けます。
  6. 年に1回見直す:使っていない契約の解約、プランの見直し、料金改定の確認を行います。

名義・契約・管理を誰が持つかの考え方はドメイン・サーバーは自社と制作会社のどちらで管理するかで解説しています。

当社の公開後の費用

当社で制作したサイトの公開後の費用は、サーバー・ドメインの実費と、任意の保守・運用改善の月額に分かれていて、契約前に全体の費用感をお伝えしています。

項目費用の目安(税別)備考
サーバー月額1,000〜3,000円程度実費。既存の契約があればそのまま使えます
ドメイン年額1,500〜5,000円程度実費。.co.jp は年額4,000円前後
SSL証明書無料〜多くのサーバーで無料の証明書を利用できます
サイト保守月額20,000円〜任意。更新・バックアップ・監視・障害対応
運用改善(レポート+定例)月額80,000円〜任意。月次レポート・定例ミーティング・改善提案と実装
記事・事例の制作記事5万円〜/本任意
SEO・AI検索(AIO)対策診断・初期対応20万円〜/運用 月額10万円〜任意
有料プラグイン・外部サービス利用するものによるフォーム、バックアップ、翻訳などで使う場合は事前にご案内します

保守ライト(月2万円〜)は、WordPress 本体・プラグインの更新(月2回)、週次バックアップと復元、稼働監視、SSL・ドメインの期限の管理、障害時の一次対応、月30分までのテキスト修正を含みます。保守スタンダード(月3万円〜)は、これに月2時間の軽微な修正・更新作業、セキュリティの強化、フォームの月次動作確認、稼働レポートが加わります。保守と運用改善は別契約で、両方ご契約の場合は保守の月額を5,000円引きします。いずれも最低契約期間は6か月、以降は1か月単位です。他社で制作したサイトにも対応します(初回に現状診断を行い、別途お見積りします)。プランの一覧は料金プランに掲載しています。

よくあるご質問

何もしなくても、毎年かかる費用はありますか?

あります。ドメインの更新料とサーバーの利用料は、更新や修正をしなくても毎年かかります。どちらかの支払いが止まるとサイトは表示されなくなるため、最低限この2つと、無料の証明書を含む https の維持は必要です。

保守契約をしなくてもサイトは動きますか?

動きます。ただし、WordPress 本体・プラグインの更新とバックアップは必要です。更新を止めたままにすると、改ざんや表示の不具合が起きたときに戻せなくなるおそれがあるため、外注しない場合は社内で担当者と頻度を決めて行います。

サーバーとドメインは同じ会社で契約したほうがよいですか?

同じ会社にすると、支払いと更新の管理を1か所にまとめやすくなります。別々の会社でも問題はありませんが、その場合は更新月と請求先を一覧にして、どちらかの更新漏れが起きないようにします。どちらの場合も、契約者は自社にしておきます。

維持費はどの勘定科目で処理しますか?

一般的な扱いと、資産計上が必要になる場合の考え方はホームページ制作費の勘定科目と耐用年数で解説しています。処理は契約の内容によって変わるため、個別の判断は顧問税理士に確認してください。

まとめ

ホームページの維持費の要点は次のとおりです。

  • 維持費は「必ずかかる実費」「安全に動かす保守」「成果を伸ばす運用」の3つに分けて考える
  • ドメイン・サーバー・SSL の実費は、.co.jp・共有サーバー・無料SSLなら公式価格で年1万〜6万円程度(税込)。ドメインは初年度ではなく更新料で比べる
  • 保守や改善を外注すると、その月額が年間の費用の大部分を占める。自社で行う場合は担当者と頻度を決める
  • 使っていない契約や過剰なプランは削ってよいが、ドメイン・サーバー・更新とバックアップ・https・フォームの確認は削らない
  • 契約の一覧(名義・更新月・金額)を作り、年に1回見直す

公開後の更新・バックアップ・期限の管理をまとめて任せたい方は、WEBサイト運用保守・集客改善をご覧ください。他社で制作したサイトも、現状を確認したうえで引き継ぎます。

関連記事:WordPress保守の外注費用と「含まれない作業」/ホームページの運用代行の費用/月額制(サブスク)のホームページのデメリット

フェニックスデザイン株式会社WEB制作会社が運営するナレッジベース編集部

コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2026年10月26日 に公開し、2026年10月26日 に内容を確認・更新しました。