若手社員が中心のサービス企業のコーポレートサイトです。設立から日が浅く成長段階にある企業では、取引先に「どんな会社か」を伝えると同時に、採用でも選ばれる必要があります。この事例では、オフィスで働く社員の写真と英文のビジョンコピーを組み合わせたファーストビューで会社の空気を先に伝え、情報はハンバーガーメニューに集約して、トップページを「印象」に集中させる構成にしました。
制作の背景
サービス業、特に法人向けの支援や代行を行う企業は、製品の写真で事業を説明できません。取引先が見るのは「誰がやっているか」「どんな姿勢で仕事をしているか」です。一方、同じ会社を見る求職者も、仕事内容より先に職場の雰囲気を知りたがります。取引先向けと採用向けの両方で、人と空気を見せることが共通の答えになりました。
情報設計:トップは印象、情報はメニューに
グローバルナビを常時表示せず、右上のハンバーガーメニューに「会社情報/事業内容/私たちについて/お知らせ/採用情報/お問い合わせ」を収めました。トップページは写真とコピーに集中させ、詳細はメニューから1クリックで届く構成です。採用については別途、採用サイトを設けて役割を分けています。
- 事業内容:提供するサービスを対象(誰の、どんな課題)→内容→進め方の順に説明し、問い合わせに必要な前提を揃える
- 私たちについて:ビジョンと行動指針、代表メッセージ。英文コピーの意味をここで日本語で説明する
- 会社情報:所在地・設立・事業内容・取引先業界。信頼性の確認に必要な項目を過不足なく
- 採用情報:採用サイトへの入口。コーポレートサイト側は募集職種の一覧にとどめる
ファーストビューとデザイン
ファーストビューは、木目のブースで打ち合わせをする若手社員の写真を全面に敷き、左上から赤の斜めブロックを重ねて「WE HAVE INFINITE POSSIBLE」の英字と「無限の可能性を。」の日本語を大きく置いています。写真が「現実の職場」を、斜めの図形と英字が「勢い」を表し、両方で若い会社らしさを出しました。
赤はブランドカラーとして面で使い、ロゴとメニューボタンは黒で引き締めています。グローバルナビを隠したことで、画面のほぼ全体を写真とコピーに使えるため、スマートフォンでも印象が崩れません。
導線と問い合わせ設計
サービス業の問い合わせは、具体的な依頼の前に「まず話を聞きたい」という段階が多いため、フォームの必須項目は会社名・氏名・メール・用件の4つに絞り、心理的な負担を下げています。採用の問い合わせは採用サイトのエントリーフォームに誘導し、コーポレートサイトのフォームは取引先向けに特化させました。
SEO・運用の考え方
成長段階の企業では、サービス名での検索より、社名検索と「○○ 代行」「○○ 支援 会社」のようなサービス分野の検索が中心です。事業内容のページをサービス分野ごとに分け、各ページの見出しに分野名を含めることで、サービス分野の検索に応えています。社名検索では、会社情報と私たちについてが正確に表示されるよう、Organization の構造化データと一貫した社名表記を設定しました。お知らせは投稿形式で、採用イベントや新サービスの告知を担当者が更新できるようにしています。
よくあるご質問
グローバルナビを隠すと、使いにくくなりませんか?
項目が6つ程度で、トップページの目的が「印象を伝えること」なら問題ありません。スマートフォンではもともとハンバーガーメニューになるため、PCでも同じ操作に揃えると迷いが減ります。項目が多い場合や、特定のページへの誘導が目的の場合は、常時表示のナビを推奨します。
コーポレートサイトと採用サイトを分ける基準は?
採用に使う写真・言葉・導線が、取引先向けのものと大きく違う場合は分けます。この事例のように若手中心で採用が経営課題の会社では、採用サイトを独立させることで、求職者向けのトーンを思い切って変えられます。
この規模のコーポレートサイトの制作期間と費用の目安は?
6〜8ページの構成で2〜3か月が目安です。費用は料金のコーポレートサイト制作をご覧ください。進め方は制作の流れにまとめています。
この事例から学べること
- 製品のないサービス業では、「人」と「空気」を写真で見せることが取引先・求職者の両方への答えになる
- トップページの目的を1つに絞るなら、ナビを隠して写真とコピーに画面を使う選択肢がある
- 採用が経営課題なら、採用サイトを分けてコーポレートサイトは取引先向けに特化させる