サーバー移転・PHP更新の代行が必要になる場面
サーバー移転やPHPの更新が必要になるのは主に次の4つの場面で、当社はまず現在の状態を確かめ、移転が必要か、PHPの更新だけで済むかを判断します。
PHP 8.2のサポートが2026年12月31日に終わる
PHPの開発元が公開しているサポート中のバージョンの一覧では、PHP 8.2のセキュリティサポートは2026年12月31日までです。期限の後に見つかった脆弱性には、原則として8.2向けの修正版が出ません。PHP 8.1以前は、すでにサポートが終わっています。
WordPressの公式の動作環境はPHP 8.3以上を推奨しており、エックスサーバーもPHPのバージョンの案内で8.3〜8.5を「WordPress推奨バージョン」としています。2026年10月時点でPHP 8.2以前を使っているサイトは、年内に8.3以上へ切り替える準備が必要です。当社は、使っているプラグインとテーマが新しいPHPに対応しているかを確かめてから切り替えます。
サーバーの契約更新や、移転を考えている
サーバーの契約満了が近い、今のサーバーでは新しいPHPを選べない、会社の名義で契約し直したい、といった場合は移転を検討します。今のサーバーで新しいPHPを選べるなら、移転せずにPHPの更新だけで済みます。移転するときは、移転元の契約を残したまま新しいサーバーと期間を重ねて切り替えるため、契約満了まで余裕があるうちに始めます。エックスサーバーのサーバー移転の手順でも、移転元の契約に1ヶ月以上の余裕を持つよう案内されています。
サイトの表示が遅い、ときどき表示されない
サーバーの性能や混み具合が原因なら、移転で改善できる場合があります。ただし、表示の遅さは画像の大きさやプラグインが原因のことも多く、移転だけで速くなるとは限りません。事前の確認で原因を切り分け、移転が合わない場合はそのようにお伝えします。表示速度の目安は、URLを入れるだけの無料簡易診断でも確かめられます。
制作会社との契約が終わる
サーバーを制作会社の名義で契約している場合、契約が終わるとサイトとメールを別のサーバーへ移す必要が出ることがあります。ドメインも制作会社の管理のままだと、ネームサーバーの変更やドメインの移管に制作会社の協力が要ります。当社は事前の確認で名義と管理の状態を整理し、お客様名義のサーバーへの移転を進めます。引き継ぎ全体の流れは制作会社を変更・移管する手順、名義の考え方はドメインとサーバーを自社と制作会社のどちらで管理するかで解説しています。
料金と含まれる作業
料金はサーバー移転一式が88,000円〜、PHPの更新と動作確認が55,000円〜(いずれも税別)で、WordPressのサイト1つを基準にしています。
| メニュー | 料金(税別) | 含まれる作業 | 別途お見積り |
| サーバー移転一式 | 88,000円〜 | 事前の確認(現在のサーバー・ドメイン・メール・WordPress・プラグイン・PHPの状態)、移転、SSLの設定、DNS(ネームサーバー)の切り替え、動作確認 | メールアカウントの移行、複数のサイトの移転 |
| PHPの更新と動作確認 | 55,000円〜 | 事前のバックアップ、テスト(可能な場合はステージングや動作確認用の環境で)、プラグイン・テーマの互換性の確認、切り替え、表示と主要な機能の確認、問題が起きたときの元のバージョンへの戻し | 確認で見つかった不具合の修正 |
サイトの規模やプラグインの数、メールの使い方によって作業の量が変わるため、正式な金額は事前の確認のあとにお見積りでお出しします。初回のご相談と概算のお見積りは無料です。表にない作業(ドメインの移管など)は、事前にお見積りし、ご了承をいただいてから行います。
エックスサーバーの公式の移転代行との違い
エックスサーバーのサーバー移転代行は1サイト33,000円(税込)、所要5営業日で、WebサイトとWordPressのデータ(データベースを含む)を移し、移転元でSSLを使っていれば無料独自SSLも設定します(ビジネスプランは初回無料)。サイトの動作確認とネームサーバー(DNS)の変更は、作業に含まれないと明記されています。法人向けのXServerビジネスのサーバー移転代行は、サーバーアカウントにつき10件まで無料です(11件目以降は1件16,500円・税込)。
データを移す作業は公式の代行でも行えるため、DNSの切り替えと切り替え後の確認を社内で担当できる場合は、公式の代行で足ります。当社の代行は、その前後を引き受けるものです。移転の前に現在のサーバー・ドメイン・メールの状態を確かめて段取りを決め、DNSを切り替え、表示と主要な機能を確認し、問題が見つかったときの対応までを1つの窓口で進めます。公式の代行でデータを移したうえで、確認と切り替えだけを当社に依頼したい場合は、作業の範囲に合わせてお見積りします。
メールの切り替え
同じサーバーでメールを受けている場合、ネームサーバーを切り替えるとメールの届き先も新しいサーバーに変わるため、メールの段取りは事前の確認で決めておきます。
エックスサーバーの案内では、過去の受信メールはサーバー間で引き継げないため、必要な場合はメールソフトなどで手元に保存します。また、切り替え中の数時間〜24時間程度は新旧どちらのサーバーで受信するか予測できないため、両方で受信できる状態にしておきます。メールを別のサービスで使っている場合は、DNSを切り替えるときに、メールの届き先の設定(MXレコードなど)を新しいDNSへ引き継ぎます。メールアカウントの移行は、アドレスの数と使い方を伺って別途お見積りします。
保守プランと同時にお申し込みの場合
サイト保守プラン(保守ライト 月2万円〜・税別)と同時にお申し込みいただくと、上の表の代行料金が半額になります(サーバー移転一式 44,000円〜、PHPの更新と動作確認 27,500円〜、いずれも税別)。保守ライトには、WordPress本体・プラグインの更新(月2回)、週次バックアップと復元、稼働監視、SSL・ドメインの期限管理、障害時の一次対応が含まれ、移転や更新のあとも更新とバックアップを続けて行います。月額プランは6か月ごとの自動更新です。内容はWEBサイト運用保守・集客改善でご確認ください。
お支払い
代行料金のお支払いは、役務提供に関するポリシーのとおり、原則として納品月の月末締め・翌月末払いです。サーバーの利用料金は、お客様の名義の契約で、サーバー会社へ直接お支払いいただきます。
ご依頼から完了までの進め方
ご依頼はお申し込み、事前確認、お見積り、作業日の調整、移転・更新、確認、ご報告の7つの段階で進め、作業に入る前に金額と止まる時間の目安をお伝えします。
- お申し込み:お問い合わせフォームから、サイトのURL、現在のサーバー会社、ご希望の時期(PHPの期限やサーバーの契約満了日など)をお知らせください。
- 事前確認:現在のサーバー・ドメイン・メールの契約と設定、WordPress本体・プラグイン・テーマ・PHPのバージョンを確認します。管理画面のログイン情報の受け渡し方法は、このときにご案内します。
- お見積り:確認の結果をもとに、作業の範囲、金額、止まる時間の目安、注意点をお見積りにまとめます。
- 作業日の調整:アクセスやメールの少ない時間帯と、サーバーの契約満了日から作業日を決めます。移転の場合は、このときに新しいサーバーをお客様の名義でお申し込みいただきます。エックスサーバーではメールの設定を無料お試しの期間中にできないため、メールも移す場合は本契約(料金のお支払い)を先に済ませていただきます。
- 移転・更新:作業の前にバックアップを取ります。移転では、新しいサーバーにデータを移してSSLを設定し、新しいサーバー上の表示を確かめてから、DNS(ネームサーバー)を切り替えます。PHPの更新では、テストでプラグインとテーマの互換性を確かめてから、本番のバージョンを切り替えます。
- 確認:切り替えたあと、主要なページの表示、問い合わせフォームの送信、管理画面へのログインなどを確認します。PHPの更新で問題が出た場合は、元のバージョンに戻します。移転では、DNSの反映が終わるまで移転元のサーバーを残していただくため、問題が大きい場合は元のサーバーに戻す判断もできます。
- ご報告:作業の内容、確認した項目と結果、見つかった不具合と対応の案をまとめてお送りします。修正が必要な場合は、内容と金額をお見積りしてからお受けします。
移転先のサーバー
移転先は、エックスサーバーまたはXServerビジネスを、お客様の名義でご契約いただくことをお勧めしています。
お客様の名義で契約すると、管理を任せる会社が変わってもサーバーをそのまま使え、名義の変更や再度の移転が要りません。利用料金はお客様からエックスサーバーへ直接お支払いいただき、請求書はXServerアカウントからPDFでダウンロードできます(宛名は契約の名義です)。当社のサイトもエックスサーバーで運用しています。
2つのサービスの主な違いは次のとおりです(2026年10月時点の公式ページの記載。料金は税込の通常料金で、契約期間分の前払いです)。
| 項目 | エックスサーバー | XServerビジネス |
| 向いている場合 | 会社のサイトとメールを、費用を抑えて運用したい | 稼働率の保証や設定の代行など、法人向けの体制を重視したい |
| 月額(スタンダード・12ヶ月契約) | 1,100円 | 4,180円 |
| 初期費用 | 0円 | 16,500円(時期によりキャンペーンあり) |
| 公式のサーバー移転代行 | 1サイト33,000円(ビジネスプランは初回無料) | サーバーアカウントにつき10件まで無料 |
| 稼働率 | 99.99%以上の実績を公式サイトで表示 | 月間99.99%以上を保証(下回った場合は稼働率に応じて月額の10〜100%を返金) |
料金と機能の詳細は、エックスサーバーの料金、XServerビジネスの料金、XServerビジネスの品質保証制度(SLA)でご確認ください。
すでにエックスサーバーまたはXServerビジネスをお使いの場合は、移転の必要はありません。PHPの更新など、必要な作業だけをお受けします。ほかのサーバーをご希望の場合や、OSやミドルウェアを自由に入れたい場合(VPSなどが向いています)は、事前の確認で条件を伺って進め方をご相談します。
自社で移転・PHPの更新を行う場合
社内に作業できる担当者がいる場合は、当社のナレッジベースの次の記事の手順で、自社でも進められます。
エックスサーバーのWordPress簡単移行は、移行元のURLとWordPressのユーザー名・パスワードを入れて移す機能で、WordPress 4.2〜7.1・PHP 7.2以上が条件です。マルチサイトやデータベースが2GBを超えるサイトは移行できず、移行元の.htaccessや/wp-content以外のデータも移りません。
自社で行う場合も、作業前のバックアップ、移転元の契約を残しておくこと、切り替え後の表示と主要な機能の確認の3つは省かないでください。途中で判断に迷った場合は、その時点の状態からご相談いただけます。
よくあるご質問
作業中にサイトやメールは止まりますか?
移転では、移転元の契約を残したまま新しいサーバーを準備し、表示を確かめてからDNSを切り替えるため、サイトが表示されない時間を短く抑えられます。DNSの反映には数時間〜24時間程度かかり、その間は閲覧する人によって新旧どちらのサーバーが表示されるかが分かれます。メールも、この間は両方のサーバーで受信できるようにしておきます。PHPの更新は、テストで確かめてから本番を切り替えるため、本番で問題が出る可能性を下げられます。止まる時間の目安は、事前の確認のあとお見積りでお伝えします。
XServerビジネスなら移転代行が無料なのに、依頼する意味はありますか?
公式の移転代行はデータの移行が中心で、たとえばエックスサーバーの移転代行では、サイトの動作確認とネームサーバー(DNS)の変更が対象外と明記されています(範囲は各公式ページでご確認ください)。DNSの切り替えと確認を社内で行える場合は、公式の代行で足ります。社内に担当者がいない場合や、メールの段取りと問題が出たときの対応まで任せたい場合に、当社の代行をご検討ください。
PHPを更新して不具合が出たらどうなりますか?
本番で表示や主要な機能に問題が出た場合は、元のPHPのバージョンに戻してから、原因をご報告します。不具合の修正(プラグインの入れ替えやテーマの修正など)は別途お見積りし、ご了承をいただいてから行います。更新が止まったプラグインが原因の場合は、代わりの方法もご提案します。
他社が制作したWordPressのサイトでも依頼できますか?
できます。制作した会社を問わず、事前の確認でサーバー・ドメイン・WordPressの管理情報がそろっているかを確かめます。管理画面やサーバーのログイン情報が分からない場合は、どこに問い合わせればよいかを一緒に整理します。
保守プランと同時に申し込むと、何が変わりますか?
代行料金が半額になり、移転や更新のあとも、WordPress本体・プラグインの更新(月2回)や週次バックアップ、稼働監視を続けて行います。保守ライトは月2万円〜(税別)で、6か月ごとの自動更新です(終了する場合は満了の1か月前までにお知らせください)。