紙器・包装資材メーカーのコーポレートサイトです。パッケージの発注担当者は「自分たちの業界の製品を扱った経験があるか」「企画から納品までどこまで任せられるか」を確認してから問い合わせます。この事例では、製品からも業界からも入れる2つの入口を用意し、企画・製造・小分け・保管・物流・販促ツールまでワンストップで対応できることをトップページで伝える構成にしました。
制作の背景
包装資材は、食品・化粧品・日用品・医薬部外品など納入先の業界が幅広く、同じ「箱」でも業界ごとに求められる品質基準や表示ルールが違います。発注側は製品のカタログを見るだけでは判断できず、「うちの業界での実績」と「提案してくれた事例」を探します。製品案内だけのサイトでは、この探し方に応えられません。
情報設計:製品・業界・事例の3つの入口
グローバルナビは「当社の特徴/製品案内/お取引業界/提案事例/採用情報/会社案内」とし、右端に「お問い合わせ」を固定しました。製品の種類から探す人は「製品案内」へ、自社の業界から探す人は「お取引業界」へ、具体的な提案内容を知りたい人は「提案事例」へ進めます。
- 製品案内:紙器・貼箱・緩衝材・販促ツールなどを種類別に整理し、各ページに用途・ロット・加工の選択肢を同じ型で記載
- お取引業界:業界ごとに、よくある課題と対応できる製品・サービスをまとめ、該当する提案事例へ送る
- 提案事例:課題→提案→納品物の順に書き、写真と仕様を添える。業界タグで絞り込める構成
- 当社の特徴:企画→製造→小分け→保管→物流→販促ツールの流れを図で示し、ワンストップ対応を一枚で説明
ファーストビューとデザイン
ファーストビューは、日常の場面で箱を開ける人物の写真をスライダーで切り替え、「想いがとどく『包む』をカタチに」というコピーを左下に置いています。工場や製品の写真から始めるのではなく「使われる場面」から始めることで、包装資材が最終的に生活者の手に届くものであることを伝え、化粧品や食品のブランド担当者が自社の製品を重ねやすくしました。
配色は白を基調にティール(青緑)をアクセントとし、紙の清潔感と、製造業に多い重い印象の間を取っています。スライダー直下の自己紹介文で、取り扱う業界と対応範囲を明文化し、ファーストビューの印象と事業内容をつないでいます。
導線と問い合わせ設計
包装資材の問い合わせは「サンプルが欲しい」「見積もりが欲しい」「相談したい」の3種類に分かれます。お問い合わせフォームでは用件を最初に選んでもらい、サンプル請求では希望する製品種類と数量、見積もりでは用途・ロット・納期を入力項目にすることで、営業担当が最初の返信で具体的な提案に入れるようにしています。提案事例の各ページ末尾にも「同じ業界で相談する」ボタンを置き、事例を読んだ流れで問い合わせに進めるようにしました。
SEO・運用の考え方
検索されるのは「紙器 製造」「化粧品 パッケージ 小ロット」「貼箱 OEM」のように、製品名と条件、または業界名と製品名の組み合わせです。製品案内の各ページは製品名を軸に、お取引業界の各ページは業界名を軸に見出しを立て、互いにリンクさせることで、どちらの検索からも該当ページに着地できるようにしています。提案事例は公開後に継続して追加できる形式にし、営業担当が写真と3項目を入力すれば1本公開できる運用にしました。
よくあるご質問
製品数が多い場合、製品案内はどこまで細かくページを分けるべきですか?
検索される単位で分けるのが基本です。「貼箱」「化粧箱」「緩衝材」のように、発注側が検索で使う名称ごとに1ページを用意し、サイズや加工の違いはページ内の表で扱います。ページを細かくしすぎると更新が追いつかなくなるため、まず10〜15ページ程度から始め、問い合わせの多い製品から増やす方法をおすすめしています。
提案事例は、取引先の社名を出せない場合でも掲載できますか?
できます。この事例のように業界・用途・課題・提案内容の4点で書けば、社名がなくても発注側の判断材料になります。写真は製品のみ、またはロゴ部分を外した構図で撮影します。
製造業のコーポレートサイトの制作期間と費用の目安は?
10ページ前後の標準的な構成で2.5〜4か月、製品案内や提案事例の件数が多い場合は4か月以上を見込みます。費用は料金のコーポレートサイト制作をご覧ください。進め方は制作の流れにまとめています。
この事例から学べること
- 納入先の業界が幅広いメーカーは「製品から探す」「業界から探す」の両方の入口を用意すると、問い合わせ前の不安が減る
- ワンストップ対応は言葉で言うより、工程の流れを1枚の図にしたほうが伝わる
- 提案事例は、営業担当が少ない手間で追加できる型を作ることで、公開後も増え続ける資産になる