小売グループの物流子会社のコーポレートサイトです。グループ内の物流を担ってきた会社が、外部の荷主にも「入出庫・保管・配送にとどまらない総合物流」を提供していくためのサイトとして制作しました。事業内容・企業情報・採用情報・お知らせのシンプルな構成で、コラージュのビジュアルと事業紹介によって、物流会社としての「進化」を伝える設計にしています。
制作の背景
物流会社のサイトは、倉庫とトラックの写真に「安心・安全」と書かれたものが多く、違いが出にくい分野です。グループ会社の物流を担ってきた実績は強みですが、外部の荷主から見れば「グループ専用の会社では」と思われがちでもあります。外部の荷主に向けて、対応できる業務の幅と、グループで培った運用の質を、シンプルに伝えることが課題でした。
情報設計:少ない項目で迷わせない
グローバルナビは「事業内容/企業情報/採用情報/お知らせ」の4項目に絞り、右端に「お問合せ」ボタンを置いています。項目を減らした分、事業内容のページを厚くし、業務の種類ごとに詳しく説明する構成です。
- 事業内容:入出庫・保管・流通加工・配送・返品対応・システム連携など、業務の種類ごとに「何を、どこまで」を記載。扱える商材の種類と拠点の規模も明記
- 企業情報:会社概要・沿革・グループとの関係・拠点一覧。グループ会社であることを強みとして説明し、外部荷主にも対応することを明記
- 採用情報:倉庫・配送・管理の各職種の仕事内容と働き方。現場の写真を使う
- お知らせ:拠点の開設、サービス追加、休業日などを投稿形式で更新
ファーストビューとデザイン
ファーストビューは、空港の貨物エリア・握手するビジネスパーソン・都市の風景・端末を操作するスタッフの写真を、菱形のタイルで組み合わせたコラージュに、「オールラウンダーへの進化」というコピーを重ねています。トラックや倉庫の単写真ではなく複数の場面を組み合わせたのは、「物流の一部ではなく全体を担う」という事業の幅を一枚で見せるためです。ブランドカラーのオレンジはボタンとアクセントに使い、写真の青系の色調と対比させて視線を集めています。
導線と問い合わせ設計
物流のアウトソーシングは、問い合わせの段階で荷量・商材・拠点の希望地域など前提が多く、フォームだけでは伝えにくいことがあります。「お問合せ」のフォームでは、用件(物流委託の相談・見積もり・採用・その他)を選び、物流委託の場合は商材の種類・月間の出荷量の目安・希望エリアを選択式で入力できるようにしました。これにより、初回の返信で担当者が具体的な提案に入れます。事業内容の各ページの末尾にも「この業務について相談する」ボタンを置いています。
SEO・運用の考え方
検索キーワードは「物流 アウトソーシング ○○県」「EC 物流 代行」「流通加工 委託」のように、業務の種類と地域、商材の組み合わせです。事業内容を業務の種類ごとのページに分け、各ページの見出しに業務名を置くことで、業務名での検索に応えています。拠点一覧には住所と対応エリアを記載し、地域名での検索の受け皿にしました。お知らせは拠点やサービスの追加があるたびに更新し、事業内容のページも業務が増えたら追加できる構成です。
よくあるご質問
グループ会社であることは、外部の荷主に対してマイナスになりませんか?
見せ方次第です。「グループの物流を長年担ってきた運用の質」を強みとして説明し、外部の荷主にも同じ体制で対応することを明記すれば、むしろ信頼の根拠になります。企業情報のページでグループとの関係を正直に書くことをおすすめします。
ナビの項目が4つは少なすぎませんか?
事業内容の中に業務別のページがあり、ドロップダウンや事業内容ページ内の目次から到達できれば十分です。項目を増やすより、事業内容を厚くするほうが、荷主にとって判断しやすいサイトになります。
物流会社のコーポレートサイトの制作期間と費用の目安は?
8〜10ページで2.5〜3.5か月が目安です。費用は料金のコーポレートサイト制作、進め方は制作の流れをご覧ください。
この事例から学べること
- 差がつきにくい業界では、単写真よりも複数の場面を組み合わせたビジュアルで「事業の幅」を見せる
- ナビの項目を減らし、代わりに事業内容を業務別に厚くすると、荷主の判断材料が増える
- 前提の多い問い合わせは、フォームの選択式項目で初回のやり取りを短くする