タクシー会社の営業所単位で制作した、乗務員採用のランディングページです。タクシー乗務員への転職を考える人が最初に気にするのは「いくら稼げるか」「未経験でも大丈夫か」「収入は保証されるか」の3点です。この事例では、その3点をファーストビューで先に答え、アイソメトリックのイラストで親しみやすさを出し、ENTRY へ一直線に導く1ページ構成にしました。
制作の背景
タクシー乗務員の採用は、求人媒体や広告からの流入を受け止める受け皿が必要で、会社全体のコーポレートサイトでは営業所ごとの条件や雰囲気が伝わりません。また、未経験者には「二種免許がない」「地理に自信がない」「歩合制が不安」という具体的な不安があり、これに一つずつ答えないと応募に至りません。営業所の採用に特化し、不安への回答を順に並べた LP が最適と判断しました。
情報設計:不安の順番に答える1ページ
ナビは「充実した保証/未経験でも安心の研修制度/EDS/FAQ/募集要項/ENTRY」の6項目で、1ページ内の各セクションへスクロールします。上から、収入と保証→研修→働き方の特徴→よくある質問→募集要項→エントリー、という不安が解消される順番です。
- 収入と保証:給与体系の仕組み(固定給+歩合の構造)、入社後一定期間の給与保証、年収の考え方を図で説明。数字は営業所の制度に基づく
- 未経験でも安心の研修制度:免許取得の支援、研修の期間と内容、デビュー後のフォロー体制を段階ごとに記載
- 働き方の特徴:勤務形態(隔日勤務など)、1か月のスケジュール例、配車アプリなど集客の仕組み
- FAQ:「地理に自信がない」「女性でも働けるか」「50代でも採用されるか」など、応募前の質問に回答
- 募集要項/ENTRY:条件の一覧と、最小限の項目のフォーム
ファーストビューとデザイン
ファーストビューは、黄色の背景に、街とタクシー・ランドマーク・桜をアイソメトリック(斜め俯瞰)のイラストで描き、「あなたにしかできないサービスを ○○で」というコピーの下に、収入・研修・福利厚生の3つの訴求を青いラベルで並べています。写真ではなくイラストにしたのは、タクシー業界の「堅い・古い」という印象を変え、未経験者や若い層にも入りやすい雰囲気を作るためです。「未経験者歓迎」のバッジをイラストの中に置き、研修と給与保証の要点を一言で添えました。
黄色はブランドカラーであると同時に、求人広告で目を引く色です。文字は黒と白、ラベルは青で、黄色の上でも読みやすいコントラストを確保しています。
導線と問い合わせ設計
「ENTRY」ボタンはヘッダー右端とファーストビュー、各セクションの末尾に繰り返し配置し、不安が解消された時点ですぐ応募できるようにしました。フォームは氏名・電話番号・年齢・免許の有無・希望する連絡時間帯の5項目に絞っています。現職中の人が多いため、電話での連絡を希望する時間帯を選べることが応募の後押しになります。LINE などのチャットツールでの問い合わせ導線を追加する余地も残しました。
SEO・運用の考え方
採用 LP は検索よりも求人媒体・広告からの流入が中心ですが、「タクシー 乗務員 未経験 ○○区」「タクシー 転職 給与保証」のような検索も一定数あります。見出しに職種名・地域名・「未経験」「給与保証」といった言葉を含め、JobPosting の構造化データで Google しごと検索にも表示されるようにしました。給与保証や研修の条件は制度が変わることがあるため、数字の部分は営業所の担当者が自分で更新できるようにし、更新日を明記しています。
よくあるご質問
採用 LP とコーポレートサイトの採用ページは、どう使い分けますか?
コーポレートサイトの採用ページは会社全体の採用の考え方と職種一覧、LP は特定の職種・拠点の応募を集めるための1ページです。広告や求人媒体のリンク先には LP を使い、会社の信頼性を確認したい人のために LP からコーポレートサイトへのリンクを添えます。
給与や保証の数字を LP に載せるときの注意点は?
条件(勤務形態・期間・対象者)を数字の近くに明記し、「可能」「最大」などの表現と実際の平均値を区別することです。労働条件の表示は法令に沿う必要があるため、人事・労務の確認を経て公開します。
採用 LP の制作期間と費用の目安は?
イラスト制作を含めて1〜1.5か月が目安です。費用は料金のサービスサイト・LP 制作をご覧ください。進め方は制作の流れにまとめています。
この事例から学べること
- 応募前の不安が明確な職種では、不安が解消される順番にセクションを並べた1ページ構成が機能する
- 業界の印象を変えたいときは、写真よりイラストのほうがコントロールしやすい
- エントリーフォームは項目を絞り、連絡希望時間帯のように「応募者の都合」に合わせた項目を入れる