訪問リハビリ・デイサービスを運営する医療福祉グループの採用サイトです。医療福祉の採用は、給与や休日の条件だけでは選ばれず、「誰のために、誰と働くか」が応募の決め手になります。この事例では、利用者の言葉をファーストビューに置き、働き方・会社・キャリアビジョンの3軸でページを構成しました。虹とパステルの明るい配色と、実際のスタッフの写真で、職場の空気をそのまま伝える設計です。
制作の背景
理学療法士・作業療法士・介護職の求職者は、求人媒体で条件を比較したあと、必ず法人のサイトを見に来ます。そこで知りたいのは「どんな利用者と、どんな同僚と、どんな一日を過ごすか」と「数年後にどうなれるか」です。条件は求人媒体に任せ、採用サイトでは媒体に書けない「働く実感」と「キャリアの道筋」を伝えることが課題でした。
情報設計:知る順番を3つの軸に
グローバルナビは「働き方を知る/会社を知る/キャリアビジョンを知る/最新情報を知る」の4つの「知る」と、「募集要項」「エントリーフォーム」、電話番号で構成しています。求職者が「仕事→会社→将来」の順に理解を深め、最後に募集要項を確認してエントリーする流れです。
- 働き方を知る:職種ごとの一日の流れ、チームの構成、利用者との関わり方。スタッフの写真と短いコメントで構成
- 会社を知る:グループの理念、事業所の一覧、数字で見る職場(職員数・年代構成・有資格者の割合など公開できる範囲)
- キャリアビジョンを知る:入職1年目・3年目・5年目のモデル、研修制度、資格取得支援、管理職や専門職への道
- 最新情報を知る:説明会・見学会の案内、職場の出来事。更新で「動いている職場」を示す
- 募集要項/エントリーフォーム:職種・雇用形態別の条件と、入力項目を絞ったフォーム
ファーストビューとデザイン
ファーストビューは、虹のアーチとパステルカラーの背景に、スタッフの写真を複数配置し、中央に利用者の言葉「『大切な家族』だから私は〜にお願いした」を大きく置いています。採用サイトでありながら求職者ではなく利用者の言葉から始めたのは、「この仕事は誰のためにあるか」を最初に示すためです。「PRECIOUS FAMILY」という英字をキーワードにし、ページ全体のトーンを統一しました。
直下の MESSAGE では「個人×仲間×地域の力を追求する思考を価値とする」「自己実現の『探究』と『寄り添い』を構築」という法人の価値観を短く示し、ファーストビューの感情的な入口から、理念の説明へつないでいます。右側には「募集要項はこちら」のバッジを固定表示しています。
導線と問い合わせ設計
医療福祉の採用では、いきなりエントリーするより「見学してから決めたい」人が多いため、エントリーと並んで見学・説明会の申し込みを同じ重さで扱いました。ヘッダーの電話番号は、現職の合間に電話で問い合わせる人のためです。エントリーフォームは氏名・連絡先・希望職種・資格・希望する連絡方法に絞り、履歴書の添付は任意にして、最初の一歩の負担を下げています。
SEO・運用の考え方
検索キーワードは「理学療法士 求人 ○○市」「デイサービス 介護職 採用 ○○」「訪問リハビリ 転職」のように、職種・地域・事業形態の組み合わせです。募集要項を職種別のページにして職種名と地域名を含め、働き方のページでも職種名を見出しにしています。求人情報には JobPosting の構造化データを設定し、Google しごと検索に表示されるようにしました。最新情報は採用担当が投稿形式で更新し、説明会のたびに告知できる運用です。
よくあるご質問
採用サイトに利用者の言葉を載せる場合、注意点はありますか?
本人(または家族)の同意を文書で得ること、氏名や特定につながる情報を出さないこと、医療広告ガイドラインに触れる表現(治療効果の保証など)を避けることです。採用サイトの文脈であっても、医療福祉のサービスに関する表現には同じ配慮が必要です。
スタッフの写真は何人くらい必要ですか?
職種ごとに2〜3人、合計で10人前後が目安です。求職者は自分と同じ職種・近い年代のスタッフを探すため、職種と年代に偏りがないことが人数より重要です。撮影は実際の事業所で行い、利用者が写る場合は同意を得ます。
医療福祉の採用サイトの制作期間と費用の目安は?
8〜10ページで2〜3か月が目安です。費用は料金の採用サイト制作、進め方は制作の流れをご覧ください。
この事例から学べること
- 医療福祉の採用サイトは、条件より「誰のために働くか」を利用者の言葉で先に示すと、志望動機の近い応募が集まる
- 「働き方→会社→キャリア」の順に知れる構成は、求職者の理解の順番と一致する
- エントリーと見学申し込みを同じ重さで扱い、電話の導線も残すと、最初の一歩の壁が下がる