若手社員が中心のサービス企業の採用サイトです。同じ会社のコーポレートサイト(取引先向け)と対になるサイトとして、トーンは揃えつつ、求職者に向けて思い切って「一緒に働く人」を前面に出しました。社員写真のコラージュと幾何学的な装飾を使ったファーストビュー、RECRUIT ENTRY の常時表示、そしてコーポレートサイトと採用サイトを分けた理由も含めて解説します。
制作の背景
新卒・第二新卒や、未経験からサービス業への転職を考える20代の求職者は、仕事内容の前に「どんな人がいるか」「自分が馴染めそうか」で会社を絞り込みます。一方、コーポレートサイトは取引先に向けて信頼感を優先する必要があり、求職者向けの砕けたトーンを持ち込みにくい。そこで採用サイトを独立させ、写真と言葉のトーンを求職者に合わせることにしました。
情報設計:まず人、次に仕事、最後に条件
グローバルナビは常時表示せず、右上に「RECRUIT ENTRY」ボタンと「MENU」を固定し、メニュー内に「私たちについて/仕事を知る/社員紹介/働く環境/募集要項/エントリー」を収めています。トップページは、社員写真のコラージュ→会社の考え方→仕事の種類→社員紹介→働く環境→募集要項の順で、「人→仕事→条件」と理解が進む構成です。
- 社員紹介:入社年次・前職・一日の流れ・入社の決め手。若手を中心に、未経験入社の社員を必ず含める
- 仕事を知る:職種ごとの仕事内容と、入社後に身につくスキル。専門用語を避け、具体的な場面で説明
- 働く環境:オフィス・制度・研修・キャリアステップ。写真を多めに
- 募集要項:雇用形態別の条件と選考フロー
- 私たちについて:コーポレートサイトのビジョンを、求職者向けの言葉で言い換えたもの
ファーストビューとデザイン
ファーストビューは、オフィスで働く若手社員の写真を傾けたカードとして複数並べ、中央に「SOLU RECRUIT」のロゴと「INFINITE POSSIBILITIES」の英字を置いています。周囲には赤・ティール・ピンクの円や三角、ストライプの装飾を散らし、コーポレートサイトの赤い斜めブロックと色を共有しながら、採用サイトではより軽やかに展開しました。写真の人物はいずれも笑顔で作業中のカットで、「演出された集合写真」ではなく日常の雰囲気を伝えています。
コーポレートサイトと採用サイトで共通しているのは、ロゴ・赤とティールの配色・英字のコピーです。違うのは写真の量と装飾の密度で、この差が「同じ会社の、求職者向けの顔」であることを示します。
導線と問い合わせ設計
「RECRUIT ENTRY」は右上に固定し、どのページからでもエントリーに進めます。若手向けの採用では、エントリー前に「カジュアル面談」や「会社説明会」を希望する人が多いため、エントリーフォームの最初で「本エントリー/カジュアル面談希望/説明会参加」を選べるようにし、心理的なハードルを下げました。入力項目は氏名・連絡先・希望職種・現在の状況(学生・在職中・離職中)に絞っています。
SEO・運用の考え方
採用サイトへの流入は、社名検索(「社名 採用」「社名 新卒」)と求人媒体からのリンクが中心です。募集要項に JobPosting の構造化データを設定し、職種名と勤務地を含めて Google しごと検索に表示されるようにしました。社員紹介は入社者が増えるたびに追加する投稿形式で、採用担当が更新します。コーポレートサイトとは相互にリンクを張り、求職者が会社の事業を確認したいときにはコーポレートサイトへ、取引先が採用の様子を見たいときには採用サイトへ移動できるようにしています。
よくあるご質問
コーポレートサイトと採用サイトを分けると、費用は2倍になりますか?
2倍にはなりません。デザインの基本ルール(ロゴ・配色・書体)とシステム(WordPress)を共有し、採用サイトは写真とコンテンツの差し替えが中心になるためです。同時に制作すれば、個別に作るより総額は抑えられます。
社員紹介に出てくれる社員が少ない場合は?
3人いれば始められます。職種・年次・前職が違う3人を選び、公開後に増やしていきます。顔写真が難しい社員は、後ろ姿や手元の写真と文章で紹介する方法もあります。
採用サイトの制作期間と費用の目安は?
6〜8ページで2〜3か月が目安です。費用は料金の採用サイト制作、進め方は制作の流れをご覧ください。
この事例から学べること
- 若手向けの採用では「人→仕事→条件」の順で見せると、求職者の絞り込みの順番と一致する
- コーポレートサイトと採用サイトは、ロゴ・配色・英字コピーを共有し、写真の量と装飾の密度で差をつけると「同じ会社の別の顔」になる
- エントリーの入口で「本エントリー/カジュアル面談/説明会」を選べるようにすると、応募の心理的ハードルが下がる