運用保守・集客改善

エックスサーバーのプランの選び方:5つの質問で決める法人向けの診断表

公開 読了 約17分 PR

会社のホームページとメールをエックスサーバーで運用すると決めても、公式サイトには「エックスサーバー」「XServerビジネス」「XServer for WordPress」の3つのサービスがあり、それぞれに複数のプランがあります。料金表を見比べても、自社にはどれが合うのかは判断しにくいところです。

結論から言うと、エックスサーバーのサービスとプランは、①会社のメールを同じサーバーで使うか、②.co.jpなどの属性型ドメインを使うか、③稼働率の保証や設定・移転の代行が必要か、④サイトの数・容量・アクセスはどのくらいか、⑤OSやソフトウェアを自由に入れる必要があるか、の5つの質問に順に答えると決まります。

この記事では、質問ごとの分かれ道、結論の一覧表(向かない場合つき)、同じサービスの中のプランの違いを、2026年10月時点の公式情報でまとめます。3つのサービスの仕組みの違いはエックスサーバーとXServerビジネスの違いで解説しているため、ここでは「どれにするか」を決めることに絞ります。

診断の前に:候補になるサービスとプラン

候補は、サーバーの管理をエックスサーバー株式会社が行う3つのサービスと、OSを契約者が管理するVPSです。

  • エックスサーバー:スタンダード/プレミアム/ビジネス
  • XServerビジネス(法人向け):共有サーバーのスタンダード/プレミアム/エンタープライズ、マネージド専用サーバー
  • XServer for WordPress(WordPress専用):ベーシック/スタンダード/プレミアム/エンタープライズ
  • XServer VPS(通常プラン・ビジネスプラン)、XServer VPS for Windows Server

エックスサーバーの「ビジネス」プランは、別サービスの「XServerビジネス」とは別物です(この記事では「エックスサーバーのビジネスプラン」と表記)。料金は2026年10月27日に公式ページで確認した税込の通常料金で、月額は契約期間分を一括で前払いしたときの1か月あたりの額です(キャンペーンで下がる時期があります)。

質問1:会社のメールアドレスを同じサーバーで使いますか

会社のメールアドレス(例:info@自社のドメイン)をこのサーバーで作って使うなら、メールアカウントを作れないXServer for WordPressは候補から外れ、エックスサーバーかXServerビジネスのどちらかになります。

  1. 同じサーバーでメールも使う → エックスサーバーかXServerビジネス
  2. メールは別のメールサービスで運用し、今後も変えない → XServer for WordPressも候補に残る
  3. まだ決めていない → メールも置けるエックスサーバーかXServerビジネスにしておくと、後からメールだけを別のサービスに分けることもできる

XServer for WordPressの公式のよくある質問も、メールが必要ならほかのサービスを検討するよう案内しています(XServer for WordPress)。エックスサーバーでは、迷惑メール対策の「高性能スパムフィルタ」を設定できるアドレスがスタンダードとプレミアムで100個、ビジネスプランで1,000個です(エックスサーバー 機能一覧)。一方、メールの送信数の目安(1時間1,500通・1日15,000通)は全プラン共通で、プランを上げても変わりません(メールの仕様)。

Service

運用保守・集客改善のご相談はフェニックスデザインへ

ナレッジベースを運営するフェニックスデザインが、今のサイトの数字を見るところから対応します。URLを入れるだけの無料簡易診断から。

質問2:.co.jpなどの属性型ドメインを使いますか

.co.jpなどの属性型ドメインを、エックスサーバーの「独自ドメイン永久無料特典」で取得・移管するなら、エックスサーバーではビジネスプランを選びます。

エックスサーバーには独自ドメインを2つまで無料で使える特典があり、選べる種類と数がプランで違います(エックスサーバー 料金)。

  1. .co.jpなどの属性型を特典で使う → ビジネスプラン(属性型を選べるのはビジネスプランだけ)
  2. .jpを特典で使う → プレミアム以上
  3. .jp・.co.jpでなくてよい → スタンダードでも使える。12か月契約で1つ、24か月以上で2つ(12か月未満は対象外)
  4. ドメインは今の管理会社に置いたままにする → 特典は判断の材料にならない。ネームサーバーの設定を変えて、サーバーだけを使う

2つ目は.blog・.site・.onlineから選ぶため、会社のドメインに使えるのは1つ目です。特典の利用には自動更新の設定が必要と、キャンペーンの案内ページに書かれています(エックスサーバー キャンペーン)。今の.co.jpを移す場合も、条件を満たせば特典を使って移管でき(サーバー移転の手順)、特典を使わないXServerドメインへの移管料金は4,136円(税込)です(XServerドメイン 料金)。手順はドメイン移管の手順で確かめてください。XServerビジネスとXServer for WordPressのドメインの特典の有無は、各サービスの料金ページで確かめます。

質問3:稼働率の保証や、設定・移転の代行が必要ですか

返金を伴う稼働率の保証(SLA)、回数無制限の設定の代行、複数のサイトの無料の移転代行のどれかが必要ならXServerビジネスを、どれも社内か保守会社で足りるならエックスサーバーを選びます。

  1. 取引先や社内の規程で稼働率の保証が求められる → XServerビジネス。全プランで月間稼働率99.99%以上を保証し、下回った月は止まった時間に応じて月額利用料の10〜100%を返金します(XServerビジネス SLA)。メールを別に持つなら、XServer for WordPressにもSLAがあります
  2. メールアドレスの追加などの設定を何度でも頼みたい → XServerビジネス(設定おまかせサポートが無料・回数無制限。設定おまかせサポート)。月3回まででよければ、エックスサーバーのビジネスプランでも無料です(スタンダードとプレミアムは有料)
  3. 他社のサーバーから複数のサイトを移したい → XServerビジネス(移転代行が1つのサーバーアカウントにつき10件まで無料、11件目から1件16,500円。サーバー移転代行)。エックスサーバーは1サイト33,000円で、ビジネスプランだけ初回が無料です
  4. 専用の窓口で相談したい → XServerビジネスのエンタープライズかマネージド専用サーバー(平日10:00〜17:00、電話・メール・ビデオ通話)
  5. どれも必要ない(設定と移転は社内か保守会社が行う) → エックスサーバー

エックスサーバーの公式サイトにある「稼働率99.99%以上」は実績の表示で、返金を伴う保証の記載はXServerビジネスとXServer for WordPressにあります。別の場所に保存する遠隔地バックアップも、この2つにあります。法人として確かめる基準は、法人のレンタルサーバーの選び方で解説しています。

質問4:サイトの数・容量・アクセスはどのくらいですか

サイトの数と、Web・データベース・メールを合わせた使用量が最も小さいプランに収まるならそこから始め、アクセスが多い・ほかの利用者の影響を避けたい場合は専用・仮想専用のサーバーを選びます。

  1. サイトが1〜数個で、使用量が最も小さいプランに収まる → 最も小さいプラン(エックスサーバーのスタンダード 500GB、XServerビジネスのスタンダード 700GB、XServer for WordPressのベーシック 500GB)。エックスサーバーではメールボックスの容量もディスク容量に含まれます
  2. サイトの数が多い → エックスサーバーはどのプランもマルチドメインが無制限です。XServer for WordPressは作れるサイトの数に上限があります(後の表)
  3. どのサイトにも脆弱性診断・改ざん検知を付けたい → エックスサーバーで無料で付くXServer サイトセキュリティは1つのサーバーアカウントにつき1サイトまでのため(マニュアル)、ほかのサイトには単体のXServer サイトセキュリティ(ライト:50ページ・毎日診断、月額825円〜、1ドメイン)を足します
  4. アクセスが多い、ほかの利用者の影響を受けにくくしたい → XServerビジネスのマネージド専用サーバーや、XServer for WordPressのプレミアム以上(仮想専用サーバー)を比べます

質問5:OSやソフトウェアを自由に入れる必要がありますか

共用サーバーにないソフトウェアや常に動かすプログラム、Windowsの業務アプリを使う必要があり、OSの更新を担う人か会社を決められる場合に限って、レンタルサーバーではなくVPSを選びます。

  1. 独自のアプリや常に動かすプログラムを置く、OSを選びたい → XServer VPS。会社で使うなら、SLAと週1回の自動バックアップ(1世代まで無料)が追加料金なしで付くビジネスプラン(36か月契約の4GBで月額3,830円〜)が候補です(XServer VPS ビジネスプラン)。通常プランには自動バックアップがありません
  2. Windowsでしか動かない業務アプリ、社内のファイルサーバー → XServer VPS for Windows Server(36か月契約の2GBで月額2,410円〜)。サーバーの管理以外でリモートデスクトップ接続する人数分のライセンス(SAL、1人月額1,210円。Officeを使う人はさらに3,740円)が別にかかります(XServer VPS for Windows Server)
  3. 性能やほかの利用者の影響が心配なだけ → VPSではなく、エックスサーバー株式会社が管理・保守するXServerビジネスのマネージド専用サーバーを比べます
  4. どれにも当てはまらない → 質問1〜4で選んだレンタルサーバーで足ります

VPSはOSやPHPを契約者が管理するサービスで、2026年10月のPHPの重大な脆弱性でも、3つのレンタルサーバーはサーバー会社が10月26日までに修正を終えた一方、XServer VPSの利用者は自分で対応する必要がありました(エックスサーバーの告知)。保守の責任の違いはレンタルサーバーとVPSの違いで詳しく解説しています。

診断の結論:条件ごとに選ぶサービスとプラン

5つの質問の答えから選ぶサービスとプランは次の表のとおりで、「向かない場合」に当てはまるときは矢印の先の候補と比べ直します。

条件(質問の答え)サービス・プラン理由向かない場合
メールも同じサーバーで使い、SLAか設定・移転の代行が必要XServerビジネス スタンダード返金を伴うSLA、設定の代行が回数無制限、移転代行が10件まで無料、サイトセキュリティ50ページ費用を優先し、設定は社内か保守会社で行う(→エックスサーバー)
上の行に加えて、専用窓口が必要、または700GBでは足りないXServerビジネス エンタープライズ(容量だけならプレミアム)専用窓口と900GB(プレミアムは800GB)専用窓口が要らず、700GBに収まる(→スタンダード)
メールも同じサーバーで使い、アクセスが多い・ほかの利用者の影響を避けたいXServerビジネス マネージド専用サーバーサーバー会社が管理・保守する専用サーバー、IPアドレスを専有月額19,800円〜(36か月契約)と初期費用(通常55,000円)に見合う理由がない
メールも使い、設定は社内か保守会社。.jp・.co.jpを特典で使わないエックスサーバー スタンダード初期費用0円、月額990円(36か月契約)から脆弱性診断を付けたい、.jp・.co.jpを特典で使う(→プレミアム・ビジネスプラン)
上の行に加えて、.jpを特典で使う、トップページの診断を付けたいエックスサーバー プレミアム.jpを特典で選べる、サイトセキュリティ1ページ.co.jpを特典で使う、複数人で管理する(→ビジネスプラン)
.co.jpを特典で使う、権限を分けて複数人で管理する、100を超えるアドレスでスパムフィルタを使うエックスサーバー ビジネスプラン属性型を特典で選べる、管理者ユーザー設定、スパムフィルタ1,000個、設定代行が月3回まで無料返金を伴うSLAや遠隔地バックアップが必要(→XServerビジネス)
メールは別のサービス。WordPressのサイトだけを置き、更新とセキュリティの管理を任せたいXServer for WordPress(10サイトを超える・アクセスが多いならプレミアム以上)セキュリティの自動最適化、一括アップデート、ステージング環境、SLA会社のメールを同じ契約で使う、WordPress以外のサイトも置く(→エックスサーバーかXServerビジネス)
独自のアプリや常に動かすプログラムを置く、OSを選びたいXServer VPS ビジネスプランroot権限、SLA、週1回の自動バックアップOSやPHPの更新を担う人か会社がいない(→レンタルサーバー)
Windowsの業務アプリ、社内のファイルサーバーXServer VPS for Windows ServerWindows Server 2025/2022を管理者権限で使える人数分のライセンス(SAL)の費用が見合わない、Windowsの更新を担う人がいない

同じサービスの中でプランを決めるときの違い

サービスが決まったら、プランは容量に加えて、付属の機能・窓口・作れるサイトの数の違いで決めます。

エックスサーバーの3プラン:ドメインと付属の機能で決める

項目スタンダードプレミアムビジネス
月額(36か月/12か月/3か月)990円/1,100円/1,320円1,980円/2,200円/2,640円3,960円/4,400円/5,280円
ディスク容量500GB600GB700GB
リソース保証(sv13001以降)仮想6コア・8GB仮想8コア・12GB仮想10コア・16GB
特典で選べるドメイン.jp・.co.jpは不可。12か月契約で1つ、24か月以上で2つ.jpまで。2つ.co.jpなどの属性型も可。2つ
XServer サイトセキュリティ(無料分)対象外1ページ(脆弱性診断は月1回、改ざん検知は毎日)50ページ(毎日〜年1回から選択)
高性能スパムフィルタのアドレス数100個100個1,000個
管理者ユーザー設定(複数人での管理)なしなしあり
設定おまかせサポート・サーバー移転代行有料有料設定は月3回まで、移転は初回が無料

初期費用は全プラン0円で、マルチドメイン・メールアカウント・データベースはどのプランも無制限です。リソース保証はsv13001以降のサーバーの値で、サーバー番号の範囲によって違います(サーバー仕様)。プレミアムやビジネスプランからスタンダードに変えると、無料で付いていたサイトセキュリティの設定は削除されます。

XServerビジネスのプラン:容量と専用窓口で決める

項目スタンダードプレミアムエンタープライズ
月額(36か月/12か月/3か月)3,762円/4,180円/5,016円7,524円/8,360円/10,032円11,286円/12,540円/15,048円
ディスク容量700GB800GB900GB
専用窓口サポート対象外対象外対象

初期費用は通常16,500円です。SLA、設定おまかせサポート、サイトセキュリティの50ページ毎日診断、管理者ユーザー設定は全プランに付くため、共有サーバーの中では容量と専用窓口でプランを決めます(XServerビジネス 料金)。マネージド専用サーバーの仮想タイプは1TB〜4TBの3プランです。プランの変更は上位へのみで、物理タイプは変更できません(XServerビジネス 機能一覧)。

XServer for WordPressのプラン:サイトの数と容量で決める

項目ベーシックスタンダードプレミアムエンタープライズ
サーバーの種類共有共有仮想専用仮想専用
月額(36か月〜3か月)2,574〜3,432円5,148〜6,864円11,880〜15,840円47,520〜63,360円
初期費用0円0円17,600円17,600円
容量・CPU・メモリ500GB・8コア・12GB700GB・10コア・16GB1TB・12コア・32GB4TB・24コア・128GB
作れるサイトの数8まで10まで100まで400まで
WP専門家サポート個別見積個別見積月1回無料月3回無料・優先対応

セキュリティの自動最適化、一括アップデート、ステージング環境、自動・遠隔地バックアップ、SLAはサービスの機能として案内され、メールアカウントはどのプランでも作れません(XServer for WordPress 料金)。WP専門家サポートは内容により有料です。

よくあるご質問

後からプランを変えられますか?

XServerビジネスは上位のプランへの変更のみで、対象は共有サーバーのスタンダード・プレミアムと、マネージド専用サーバー仮想タイプのエントリー・ミドルです。XServer VPSも上位へのみで、通常プランからビジネスプランへは新しく申し込む必要があります。下げられない前提で、今の使用量に合うプランから始めます。エックスサーバーのプランの変え方とXServerビジネスへの切り替え方は、関連記事の「エックスサーバーとXServerビジネスの違い」で解説しています。

XServer for WordPressで会社のメールも使いたい場合は、どうすればよいですか?

メールアカウントを作れないため、メールは別のメールサービスで持ちます。サイトとメールを1つの契約にまとめたいなら、エックスサーバーかXServerビジネスを選びます。分ける場合は、DNSのメールの届け先(MXレコード)と送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)を正しく設定しないと、メールが届かなくなったり迷惑メールと判定されたりすることがあります。

迷ったら、どれを選べばよいですか?

会社のサイトとメールを1つの契約で持ち、社内にサーバーの設定を担える人がいない場合は、XServerビジネスのスタンダードを基準にします。当社が中小企業の会社サイトでお勧めすることが多いのもXServerビジネスで、上位のプランへは後から変えられます。設定を担える人がいて費用を優先するならエックスサーバー(.co.jpを特典で使うならビジネスプラン)を選びます。

まとめ

エックスサーバーのサービスとプランは、①メールを同じサーバーで使うか(使うならXServer for WordPressは外れる)、②.co.jpなどを特典で使うか(エックスサーバーならビジネスプラン)、③SLAや代行が必要か(必要ならXServerビジネス)、④サイトの数・容量・アクセス、⑤OSを自由に選ぶ必要があるか(あればVPS)の5つで決まります。結論の表の「向かない場合」も確かめ、料金と機能は2026年10月時点の情報のため、申し込む前に公式ページで確認してください。

診断の結果に迷う場合や、他社のサーバーからの移転を含めて進めたい場合は、当社のサーバー移転・PHP更新の代行(移転一式88,000円〜・税別)にご相談ください。今のサイトの表示速度やhttpsなどの設定を先に確かめたい場合は、URLを入れるだけの無料簡易診断もご利用いただけます。

関連記事:エックスサーバーとXServerビジネスの違い/法人のレンタルサーバーの3年総額の試算/会社のサーバー・ドメイン・セキュリティの基礎

フェニックスデザイン株式会社WEB制作会社が運営するナレッジベース編集部

コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2026年10月27日 に公開し、2026年10月27日 に内容を確認・更新しました。