会社のサイトとメールのサーバーを選ぶとき、稟議や予算の説明で「3年でいくらかかるのか」を聞かれることがあります。ところが、レンタルサーバーの料金表の月額は契約期間によって変わり、初期費用がかかるサービスもあるため、月額だけを見比べても総額は分かりません。
Contents
試算の前提:公式の通常料金・税込・一括前払い サービス・プラン別の3年総額(36か月契約と12か月契約×3回) 月額が近いプランは、初期費用で総額の順番が変わる XServerビジネスに含まれる代行・診断を別に頼むと、差は縮まる 最初に払う額と、契約期間の決め方 36か月契約が合う場合・12か月契約が合う場合 途中で上位のプランに変える場合 経理上の扱い サーバー代のほかにかかることがある費用 サーバー代と当社の保守を合わせた3年の例 3年総額だけで選ばないほうがよいケース 参考:2026年10月時点のキャンペーン よくあるご質問 更新するときの料金は、最初の契約と同じですか? 請求書の宛名は会社名にできますか? 初期費用は、更新のたびにかかりますか? ドメインの費用は3年総額に入っていますか? まとめ
結論から言うと、公式の通常料金(税込)で3年(36か月)の総額を計算すると、エックスサーバーのスタンダードは35,640円、XServerビジネスのスタンダードは初期費用を含めて151,932円で、どちらも36か月契約のほうが、12か月契約を3回続けるよりそれぞれ3,960円・15,048円安くなります。
この記事では、エックスサーバー・XServerビジネス・XServer for WordPressの主要なプランの3年総額を計算式つきで示し、最初に払う額、付帯費用、当社の保守と合わせた例を2026年10月時点の公式情報で解説します。3つのサービスの機能の違いはエックスサーバーとXServerビジネスの違い で扱っています。
試算の前提:公式の通常料金・税込・一括前払い
この記事の金額は、2026年10月27日に公式の料金ページで確認した通常料金(税込)で計算し、期間限定のキャンペーン価格は総額に含めていません。
料金:エックスサーバー 、XServerビジネス 、XServer for WordPress の料金ページの通常料金で、表示価格はすべて税込みです。
月額と支払い:月額は契約期間分の料金を1か月あたりに換算した額で、支払いは契約期間分の一括前払いです。
初期費用:エックスサーバーは0円、XServerビジネスの共有サーバーは通常16,500円、XServer for WordPressはベーシック・スタンダードが0円、プレミアム・エンタープライズが17,600円です。最初の契約で1回だけかかるものとして計算します。
更新:12か月契約×3回の試算は、更新も2026年10月時点の通常料金が続くと仮定しています。
独自ドメインの無料特典:エックスサーバーは2つまで無料です。スタンダードは新規の12か月契約で1つ、24か月以上で2つ(12か月未満は対象外)、プレミアムとビジネスプランは全期間で2つで、.jpはプレミアム以上、.co.jpなどの属性型JPはビジネスプランだけが選べます。キャンペーンページでは、特典の利用に自動更新設定を有効にする必要があると案内しています。ドメインの費用は総額に含めていません。
無料SSL:エックスサーバーとXServerビジネスでは、無料独自SSL (ドメイン認証型)を無料・無制限で使え、期限の30日前に自動更新されます。
自動バックアップ:エックスサーバーとXServerビジネスは全プラン標準で14日分を保持し、取得と復元も無料です(自動バックアップ )。XServer for WordPressもWebデータとデータベースを14日分保持し、XServerビジネスとXServer for WordPressには遠隔地バックアップもあります。
サービス・プラン別の3年総額(36か月契約と12か月契約×3回)
エックスサーバーとXServerビジネスでは、どのプランも36か月契約のほうが12か月契約を3回続けるより安く、差はエックスサーバーのスタンダードで3,960円、XServerビジネスのエンタープライズで45,144円です。
計算式は、36か月契約が「月額×36か月+初期費用」、12か月契約×3回が「12か月契約の月額×12か月×3回+初期費用」です。
サービス・プラン 初期費用 36か月契約の総額 12か月契約×3回の総額 差額
エックスサーバー スタンダード 0円 35,640円(990円×36か月) 39,600円(1,100円×12か月×3回) 3,960円
エックスサーバー プレミアム 0円 71,280円(1,980円×36か月) 79,200円(2,200円×12か月×3回) 7,920円
エックスサーバー ビジネスプラン 0円 142,560円(3,960円×36か月) 158,400円(4,400円×12か月×3回) 15,840円
XServerビジネス スタンダード 16,500円 151,932円(3,762円×36か月+16,500円) 166,980円(4,180円×12か月×3回+16,500円) 15,048円
XServerビジネス プレミアム 16,500円 287,364円(7,524円×36か月+16,500円) 317,460円(8,360円×12か月×3回+16,500円) 30,096円
XServerビジネス エンタープライズ 16,500円 422,796円(11,286円×36か月+16,500円) 467,940円(12,540円×12か月×3回+16,500円) 45,144円
XServer for WordPress ベーシック 0円 92,664円(2,574円×36か月) — —
XServer for WordPress スタンダード 0円 185,328円(5,148円×36か月) — —
XServer for WordPressは3か月契約と36か月契約の月額で計算したため、12か月契約の欄は空けています(月額は公式の料金ページで確認できます)。3か月契約を12回続けた場合は、ベーシックが3,432円×36か月=123,552円、スタンダードが6,864円×36か月=247,104円で、36か月契約より30,888円・61,776円高くなります。
月額が近いプランは、初期費用で総額の順番が変わる
36か月契約の月額は、エックスサーバーのビジネスプラン(3,960円)のほうがXServerビジネスのスタンダード(3,762円)より高いものの、XServerビジネスには初期費用16,500円がかかるため、3年総額はビジネスプランのほうが151,932円−142,560円=9,372円安くなります(12か月契約×3回では8,580円の差)。
ただし機能は違います。XServerビジネスには返金を伴う稼働率の保証(SLA)、遠隔地バックアップ、回数無制限の無料の設定代行、10件まで無料の移転代行があり、エックスサーバーの機能一覧 にはSLAと遠隔地バックアップの記載がありません。ビジネスプランは設定代行が月3回まで無料、移転代行が初回無料で、.co.jpを無料特典で選べます。差が1万円前後なら、これらの機能が必要かで決めます。
XServerビジネスに含まれる代行・診断を別に頼むと、差は縮まる
2つのサービスのスタンダード同士の3年総額の差は、151,932円−35,640円=116,292円です。ただし、XServerビジネスに含まれる代行や診断をスタンダードで別に頼むと、その費用が加わります。他社のサーバーから1サイトを移し、同じ範囲の診断も行う例は次のとおりです。
サーバー移転代行(1サイト):33,000円
XServer サイトセキュリティのライト(50ページ・毎日診断)を36か月:825円×36か月=29,700円(XServerビジネスでは全プランで無料、公式の表示は年9,900円相当)
合計:35,640円+33,000円+29,700円=98,340円で、XServerビジネスのスタンダードとの差は53,592円
設定おまかせサポートの「まとめて初期設定」(33,000円)も頼むと131,340円で、差は20,592円
SLAと遠隔地バックアップの分は含みません。サイトセキュリティの単体料金は「月額825円〜」の表示で契約期間により変わるため、公式ページ で確かめてください。
Service
運用保守・集客改善のご相談はフェニックスデザインへ ナレッジベースを運営するフェニックスデザインが、今のサイトの数字を見るところから対応します。URLを入れるだけの無料簡易診断から。
最初に払う額と、契約期間の決め方
36か月契約は総額が最も安くなる代わりに3年分を最初に払い、12か月契約は総額が上がる代わりに1回の支払いが小さくなります。
サービス・プラン 36か月契約:最初に払う額 12か月契約:最初に払う額 12か月契約:2回目・3回目
エックスサーバー スタンダード 35,640円 13,200円(1,100円×12か月) 各13,200円
エックスサーバー ビジネスプラン 142,560円 52,800円(4,400円×12か月) 各52,800円
XServerビジネス スタンダード 151,932円 66,660円(4,180円×12か月+16,500円) 各50,160円
XServerビジネス プレミアム 287,364円 116,820円(8,360円×12か月+16,500円) 各100,320円
36か月契約が合う場合・12か月契約が合う場合
3年の間、サーバーやプランを変える予定がなく、3年分の予算を一度に確保できるなら36か月契約が最も安くなります。次の場合は、12か月契約で1年ごとに見直す方法も考えます。
2〜3年のうちにリニューアルを予定していて、サーバーも見直す可能性がある
サイトの数や容量、アクセスが変わりそうで、プランを決めきれない
社内の規程で、前払いできる金額や期間に上限がある
途中で解約したときの返金の扱いは試算に含めていないため、36か月契約の前に利用規約で確かめておきます。
途中で上位のプランに変える場合
XServerビジネスのプラン変更は上位のプランへの変更だけで、共有サーバーのスタンダード・プレミアムと、マネージド専用サーバー(仮想タイプ)のエントリー・ミドルが対象です(機能一覧 )。下位のプランには変えられないため、必要な範囲のプランで始め、足りなくなったら上げる順で考えます。変更時の差額の計算方法は、公式の案内で確かめてください。
経理上の扱い
36か月分をまとめて払うと、1年を超える分をどの事業年度の費用にするかを決める必要があります。考え方はホームページ制作費の勘定科目と耐用年数 で解説しています。実際の処理は顧問税理士に確認してください。
サーバー代のほかにかかることがある費用
サーバー代のほかにかかる可能性があるのは有料のSSL証明書、移転や設定の代行、サイトの診断、ドメインの移管で、XServerビジネスでは移転代行(10件まで)・設定代行・サイトの診断(50ページ)が料金に含まれます。
費用 料金(税込・通常) 3年で見た計算例 補足
有料SSL:クラウドSSL(ドメイン認証型) 年額1,100円(1年契約)、990円(3年契約) 990円×3年=2,970円 サイトシールあり
有料SSL:クラウドセキュア 企業認証SSL 年額41,800円(1年契約)、36,300円(3年契約) 36,300円×3年=108,900円 事前にDUNSナンバーの取得が必要
有料SSL:クラウドセキュア EV SSL 年額105,600円(1年契約)、93,500円(3年契約) 93,500円×3年=280,500円 発行は通常2〜4週間
サーバー移転代行(エックスサーバー) 1サイト33,000円 1サイトなら33,000円 ビジネスプランは初回無料。動作確認とネームサーバーの変更は対象外
サーバー移転代行(XServerビジネス) 10件まで無料、11件目から1件16,500円 10サイトまで0円 件数はサーバーアカウントごと
設定おまかせサポート(エックスサーバー) まとめて初期設定33,000円、個別の設定 各5,500円 まとめて初期設定1回で33,000円 ビジネスプランは月3回まで無料。XServerビジネスは全プラン無料・回数無制限
XServer サイトセキュリティ(単体) エントリー(1ページ)月額250円〜、ライト(50ページ)月額825円〜 ライト:825円×36か月=29,700円 エックスサーバーのプレミアムは1ページ、ビジネスプランは50ページが無料で付く
ドメイン移管料(XServerドメイン) .com 1,721円、.jp(ローマ字)3,102円、.co.jp 4,136円 移管時に1回 .co.jpは1年分の更新料を払う代わりに有効期限が1年延びる
SSLはエックスサーバーのオプション独自SSL 、移管料はXServerドメインの料金ページ の額です。https化は無料独自SSLでできるため、有料の証明書はサイトシールや組織の実在の確認が必要な場合に検討します(SSL証明書の種類(DV・OV・EV) )。証明書の有効期間が最大200日になった後も、契約期間中の再発行は無料です(企業認証・EVは利用者の手続きが必要。2026年2月5日のお知らせ )。
サーバー代と当社の保守を合わせた3年の例
サーバー代に当社の保守ライト(月2万円〜・税別)を加えて3年分を計算すると、総額の8割以上が保守の費用になります。
エックスサーバーの料金は税込、当社の料金は税別のため、当社の料金を税込に直す行は税率10%で計算し、合計は税込と税別を分けて載せています。
項目 例1:XServerビジネス スタンダード 例2:エックスサーバー スタンダード
サーバー代(36か月契約・税込) 3,762円×36か月+16,500円=151,932円 990円×36か月=35,640円
当社の保守ライト(36か月・税別) 20,000円×36か月=720,000円 20,000円×36か月=720,000円
当社の保守ライト(税込・税率10%で計算) 720,000円×1.1=792,000円 720,000円×1.1=792,000円
3年の合計(税込) 151,932円+792,000円=943,932円 35,640円+792,000円=827,640円
参考:3年の合計(税別) 138,120円+720,000円=858,120円(サーバー代の税別額は151,932円÷1.1で計算) 32,400円+720,000円=752,400円(サーバー代の税別額は35,640円÷1.1で計算)
合計(税込)に占める保守 約84%(792,000円÷943,932円) 約96%(792,000円÷827,640円)
保守ライトには、WordPress本体・プラグインの更新(月2回)、週次バックアップと復元、稼働監視、SSL・ドメインの期限の管理、障害時の一次対応、月30分までのテキスト修正が含まれ、最低契約期間は6か月です(WEBサイト運用保守・集客改善 )。表は最も低い月額で計算しています。3年で見ると、例1と例2のサーバー代の差(116,292円)より、保守を外部に頼むかどうかのほうが総額に大きく影響します。
3年総額だけで選ばないほうがよいケース
メールが必要なのにXServer for WordPressを選ぶ場合や、毎月の請求書払いが必要な場合などは試算の前提が合わないため、総額の比較だけでは決められません。
会社のメールも同じサーバーで使う:XServer for WordPress はメールアカウントを作れず、別のメールサービスの費用が加わります。エックスサーバーかXServerビジネスの中で比べます。
.co.jpを無料特典で使いたい:エックスサーバーで属性型JPを選べるのはビジネスプランだけで、スタンダードとプレミアムでは.co.jpの費用が別にかかります。
毎月の請求書払いが必要:エックスサーバーとXServerビジネスは契約期間分の一括前払いで、支払い方法の一覧に請求書による後払いはありません(あと払いのペイディは選べます)。
短い期間で試したい:最も短い3か月契約は月額が最も高く(XServerビジネスのスタンダードは5,016円)、試すだけなら無料お試し(エックスサーバー10日間、XServerビジネス最大14日間、XServer for WordPress14日間)が使えます。
SLAや遠隔地バックアップを取引先や社内の規程で求められる:最も安いエックスサーバーのスタンダードではなく、XServerビジネスかXServer for WordPressの中で比べます。
参考:2026年10月時点のキャンペーン
2026年10月時点では3つのサービスとも新規向けのキャンペーンを行っていますが、終了日があるため総額の表には含めていません。
サービス 内容 対象 終了日時
エックスサーバー 初回の利用料金が12か月10%・24か月20%・36か月30%オフ(例:スタンダード36か月は月額693円で、693円×36か月=24,948円) 新規申込。3か月・6か月契約は対象外 2026年11月4日17:00
XServerビジネス 初期費用が0円(例:スタンダード36か月は3,762円×36か月=135,432円) 12か月以上の新規契約。物理タイプは対象外 2026年12月9日17:00
XServer for WordPress 月額料金の30%をキャッシュバック(例:ベーシック36か月は実質月1,801円と公式で表示) 12か月以上の新規契約 2026年12月15日17:00
キャンペーンは時期によって変わるため、申し込む時点の金額は公式ページで確かめてください。
よくあるご質問
更新するときの料金は、最初の契約と同じですか?
この記事では、更新も2026年10月時点の通常料金で続くと仮定しています。キャンペーンはいずれも新規の申し込み・契約が対象で、エックスサーバーの割引も「初回の利用料金」が対象です。料金が改定されれば更新の金額も変わるため、更新前に料金ページで確かめてください。
請求書の宛名は会社名にできますか?
エックスサーバーの請求書はXServerアカウントからPDFでダウンロードでき、宛名は契約名義で、任意の宛名には変えられません。会社名の請求書が必要なら会社名義で契約します。書面での発行は手数料220円(税込)です(請求書の発行 )。
初期費用は、更新のたびにかかりますか?
この記事では、最初の契約で1回だけかかるものとして計算しています。表のプランで初期費用がかかるのはXServerビジネス(共有サーバーは通常16,500円)で、2026年12月9日17:00までの12か月以上の新規契約なら0円です。
ドメインの費用は3年総額に入っていますか?
入っていません。エックスサーバーは条件を満たせば独自ドメインが2つまで無料で、他社からXServerドメインへの移管料は.co.jpで4,136円(税込)です。当社の料金ページでは、ドメインの費用の目安を年額1,500〜5,000円程度(税別・実費)としています。
まとめ
公式の通常料金(税込)で3年の総額を計算すると、エックスサーバーはスタンダード35,640円〜ビジネスプラン142,560円、XServerビジネスの共有サーバーは初期費用込みで151,932円〜422,796円、XServer for WordPressはベーシック92,664円・スタンダード185,328円です。エックスサーバーとXServerビジネスは36か月契約のほうが安くなりますが、3年分を最初に払うため、リニューアルの予定や社内の規程とあわせて期間を決めます。XServerビジネスは代行や診断が料金に含まれるため、付帯費用まで含めて比べます。
当社のサーバー移転・PHP更新の代行 では、他社のサーバーからの移転を、事前の確認・移転・SSL・DNSの切り替え・動作確認まで一式で行います(88,000円〜・税別。不具合の修正は別途お見積り)。保守プラン(月2万円〜・税別)と同時のお申し込みは半額です。
関連記事:エックスサーバーのプランの選び方(診断表) /ホームページの維持費は年間いくら? /法人のレンタルサーバーの選び方