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サーチコンソールの生成AIレポートの見方:AIによる概要の表示回数を確認

公開 読了 約15分

Google 検索で「AI による概要」が表示される検索が増え、「自社のページは AI の回答に使われているのか」「AI に表示されたページは、検索からの訪問が増えているのか」が気になっている担当者は多いはずです。Search Console の左メニューに「生成 AI」という項目が加わったものの、何が分かり、どう使えばよいのか分からないという声も聞きます。

結論から言うと、Search Console の生成 AI レポートでは、Google 検索の AI による概要と AI モードで自社のページへのリンクが表示された回数を、ページ・国・デバイス・日別に確認できます。指標は表示回数だけで、クリック数や検索語句は出ないため、通常の検索パフォーマンス、GA4、決めた質問での手動確認と組み合わせて見ます。

この記事では、レポートの対象と数え方、画面の開き方と各部の見方、分かること・分からないこと、ほかのレポートと合わせた使い方、月次で記録する表、手動確認の手順を、Google の公式ヘルプと、2026年10月24日に当社の Search Console で確認した画面にもとづいて解説します。

Search Console の生成 AI レポートとは

生成 AI レポートは、Google 検索の生成 AI 機能(AI による概要と AI モード)で、自社サイトへのリンクが利用者に表示された回数を集計する Search Console のレポートです。

Search Console ヘルプでは「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」という名称で説明されています。2026年6月に Google 検索セントラル ブログで紹介され、2026年8月31日に世界中のすべてのサイトに提供されました(Search Console ヘルプ:生成 AI パフォーマンス レポート(検索))。2026年10月時点の主な仕様は次のとおりです。

項目内容(2026年10月時点)
対象の機能AI による概要、AI モード。Search Labs の試験運用版のデータは含まれない。Google Discover の生成 AI 機能は別のレポートで確認する
指標表示回数(インプレッション)のみ。クリック数・CTR・掲載順位はない
表示回数の数え方生成 AI 機能のなかで、自社サイトへのリンクが利用者に表示された回数。同じサイトのリンクが生成 AI 機能のなかに複数表示された場合、グラフの合計では1回と数える
分けて見られる単位ページ、国、デバイス(パソコン・タブレット・モバイル)、日付
検索の種類ウェブ:テキストベース(検索窓に文字を入力した検索)と、ウェブ:マルチモーダル(Google レンズ、かこって検索、画像のアップロードなど、画像を使った検索)
日付の基準太平洋時間。日本時間とは日付の区切りがずれる
元になるデータ通常の検索パフォーマンスの検索タイプ「ウェブ」のデータ。表は1,000行までなど、通常の検索パフォーマンスと同じデータの制限がある

AI による概要や AI モードで表示されたページは、以前から通常の検索パフォーマンス(検索タイプ「ウェブ」)の数字に含まれています(Google 検索セントラル:AI 機能とウェブサイト)。ただし通常の検索の数字と区別できなかったため、AI 機能での表示回数だけを取り出して見られるようになったことが、このレポートの意味です。

画面の開き方と各部の見方

レポートは、Search Console の左メニュー「検索パフォーマンス」の下にある「生成 AI」から開きます。

以下は、2026年10月24日に当社の Search Console で確認した画面です。画面の見出しは「検索パフォーマンス > 生成 AI 機能(ベータ版)」、ページのタイトルは「検索の生成 AI 機能のパフォーマンス」と表示されています。ベータ版のため、名称や項目は今後変わる可能性があります。

  1. Search Console にログインし、確認したいサイトのプロパティを選ぶ
  2. 左メニューの「検索パフォーマンス」の下にある「生成 AI」を選ぶ
  3. 画面の上部で、期間と検索タイプを選ぶ
  4. グラフで、合計表示回数の推移を見る
  5. グラフの下の表で、ページ・国・デバイス・日のタブを切り替えて内訳を見る
  6. 必要に応じて、エクスポートで表のデータを書き出す
画面の部分選べること(当社の画面)使い方のポイント
指標「合計表示回数」のみクリック数・CTR・掲載順位の欄はない
期間24 時間/7 日間/28 日間/3 か月/詳細月次の記録は「詳細」で前月の1日〜末日を指定する。比べるときは同じ長さの期間にそろえる
グラフの単位1 時間ごと/1 日ごと/1 週間ごと/1 月ごと表示回数が少ないサイトは、1 週間ごと・1 月ごとにすると傾向をつかみやすい
検索タイプウェブ:「テキストベース」「マルチモーダル(新規)」通常は「テキストベース」を見る。製品や設備など、画像で探されやすいものを扱う会社は「マルチモーダル」も確認する
フィルタページ/国/デバイス検索語句(クエリ)での絞り込みはない。特定のページの推移は「ページ」で絞り込む
表のタブページ/国/デバイス/日最初に「ページ」タブで、表示回数の多いページを確認する
エクスポートGoogle スプレッドシート/Excel/CSV毎月書き出して保存し、その月に直したページの記録と並べる

数字を読むときは、ヘルプに書かれている次の点に注意します。

  • グラフはサイト全体(プロパティ)単位、ページの表はページ単位で集計されるため、グラフの合計と表の合計が一致しないことがある
  • ページは、リダイレクト後の URL にまとめられ、重複するページのデータは主に正規の URL に割り当てられる
  • 直近のデータは暫定値で、グラフでは点線で表示され、数時間のうちに変わることがある
  • 画面で「~」や「-」と表示される値は、エクスポートしたデータでは「0」になる

レポートが表示されない場合は、AI 機能での表示回数がまだ十分にないか、サイトを生成 AI 機能から除外する設定になっている可能性があります。Search Console の「設定」にある検索の生成 AI の設定では、AI による概要・AI モードなどにサイトのリンクと内容を含めるか、除外するかを選べ、通常は「含める」が初期値です。除外すると、これらの機能からの表示回数とアクセスはなくなります。一方で、この設定は通常の検索の順位を決める材料にはならないとされています(Search Console ヘルプ:検索の生成 AI の設定)。社内や制作会社が意図せず変更していないかを、一度確認しておきます。

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このレポートで分かること・分からないこと

生成 AI レポートで分かるのは「どのページが、どれだけ AI 機能に表示されたか」までで、クリック数、検索語句、回答のなかでの位置や説明の中身は分かりません。

知りたいこと生成 AI レポートほかの方法
AI 機能で自社のリンクが表示された回数分かる(合計と、ページ・国・デバイス・日別)—
AI 機能で表示されたページ分かる(ページ別)—
AI 機能からのクリック数分からない通常の検索パフォーマンス(ウェブ)のクリック数に、通常の検索と合わせて含まれる。AI 機能の分だけは切り分けられない
どの検索語句(質問)で表示されたか分からない(クエリのタブ・フィルタがない)決めた質問で実際に検索して確かめる
AI による概要と AI モードのどちらで表示されたか分からないそれぞれで検索して確かめる
回答のなかのリンクの位置、説明が正しいか分からない手動で確認する。通常の検索パフォーマンスでは、AI による概要は全体で1つの掲載順位として数えられる
訪問した人が問い合わせたか分からないGA4 のキーイベント。AI による概要・AI モードからの訪問は「オーガニック検索」に含まれる
ChatGPT・Gemini などからの訪問対象外GA4 の「AI アシスタント」チャネル

AI による概要や AI モードのなかのリンクがクリックされた場合は、通常の検索パフォーマンスでもクリックとして数えられます(Search Console ヘルプ:表示回数、掲載順位、クリック数について)。GA4 では、ChatGPT・Gemini・Copilot などからの訪問は「AI アシスタント」チャネルに入り、Google の AI による概要と AI モードからの訪問はこのチャネルから除かれて「オーガニック検索」に含まれます(アナリティクス ヘルプ:トラフィック ソースのディメンション)。GA4 側の確認の手順は、ChatGPTやAI検索からの流入をGA4で確認する方法で解説しています。

見方と使い方:3つのレポートで同じページを並べる

生成 AI レポートは単独で見るより、表示回数の多いページを起点に、通常の検索パフォーマンスと GA4 で同じページの数字を並べると、次に直すページを決めやすくなります。

  1. 生成 AI レポートの「ページ」タブで、表示回数の多いページを上から20件ほど書き出す
  2. 書き出したページを、サービス・料金・よくある質問・会社案内・事例・コラム記事などの種類に分け、どの種類のページが AI 機能に使われているかを見る
  3. 通常の検索パフォーマンスで同じページに絞り込み、表示回数・クリック数・CTR と、表示された検索語句を確認する
  4. GA4 で、同じページへのオーガニック検索からのセッションとキーイベント(問い合わせなど)を確認する
  5. サービスや料金など重要なのに表示回数が少ないページを書き出し、手動確認の質問に加える

並べた数字は、次のように読み分けます。

ページの状態考えられること次にすること
AI 機能での表示が多く、検索からのクリックや問い合わせもあるAI 機能でも通常の検索でも役に立っている大きく変えずに維持し、関連するページからのリンクを増やす
AI 機能での表示が多いが、検索からのクリックが少ない、または減った回答だけで用が済み、ページを開く理由が伝わっていない可能性がある料金表・事例・手順の全体など、ページを開かないと分からない自社の情報と、相談への案内を見直す
通常の検索では表示が多いが、AI 機能での表示が少ない質問への答えが本文の後ろにあり、要点が伝わりにくい可能性がある見出しの直後に結論を書き、比較は表、手順は番号付きのリストで整理する
どちらも少ないインデックスに登録されていない、内容が検索の目的に合っていない可能性があるURL 検査でインデックスの状態を確認し、内容を見直す

AI 機能に引用されやすいページの書き方は、Google の公式の考え方とあわせてAIによる概要・AIモードで引用されるページの書き方で解説しています。

月次で記録する表の例

生成 AI レポートの数字は、毎月同じ時期に同じ手順で書き出し、通常の検索・GA4・手動確認の結果と1枚の表にまとめると、変化と施策の関係が分かります。

記録する項目確認する場所記録のしかた
生成 AI 機能の合計表示回数生成 AI レポート(テキストベース、前月の1日〜末日)前月・前年同月と並べる。少ないうちは増減の率より件数で見る
表示回数の多いページ上位5件生成 AI レポートの「ページ」タブURL と表示回数。前月から入れ替わったページに印を付ける
そのページの検索からのクリック数・CTR通常の検索パフォーマンス(ページで絞り込み)AI 機能での表示が増えた月に、クリックがどう動いたかを見る
そのページのオーガニック検索からのセッションとキーイベントGA4(ランディング ページ、オーガニック検索で絞り込み)問い合わせにつながっているかを見る
AI アシスタント経由のセッションGA4(トラフィック獲得)Google 以外の AI からの訪問。Google の AI 機能とは分けて記録する
手動確認で自社のリンクが表示された質問の数決めた質問での検索「表示された質問の数/確認した質問の数」と、説明の誤りの有無
その月に直したページと内容社内の記録数字が動いた理由をあとからたどれるようにする

日付の区切りが太平洋時間であることと、直近のデータが暫定値であることから、前月分は月が変わって数日たってから書き出すと、数字がぶれにくくなります。

分からないことを補う:決めた質問で手動確認する

どの質問で表示されたか、説明が正しいかは生成 AI レポートでは分からないため、見込み客が入力しそうな質問を決めて、月に1回、実際に検索して記録します。

  1. サービス・料金・地域・困りごとに関する質問を10〜20個決める(例:「埼玉県 コーポレートサイト 制作 費用」「他社が作ったホームページ 保守 頼める」)
  2. 毎月同じ時期に、Google 検索と AI モードで同じ質問を入力する
  3. AI による概要が表示されたか、自社のページへのリンクがあったか、説明が正しいか、一緒に挙がった会社を表に記録する
  4. 自社のリンクがない質問は、その質問に答える自社のページがあるかを確かめ、なければ作り、あれば冒頭で答えているかを見直す
  5. 3か月分の記録と、生成 AI レポートのページ別の表示回数の推移を並べて比べる

記録の表は、たとえば次のような形にします(内容は説明のための架空の例です)。

質問AI による概要自社のリンク説明の正しさ一緒に挙がった会社
例:埼玉県 コーポレートサイト 制作 費用表示ありあり(料金ページ)正しい3社
例:ホームページ 保守 月額 相場表示ありなし—4社
例:他社が作ったホームページ 修正 頼める表示なし———

AI の回答は、検索する時期や条件によって変わることがあります。1回の結果で判断せず、同じ質問を続けて記録して傾向を見ます。回答の内容が事実と違う場合は、自社サイトの会社案内やサービスページの記述が古くないか、社外に載っている会社情報の表記がそろっているかを確認します。

よくあるご質問

Search Console に「生成 AI」のメニューが表示されません。設定が必要ですか?

申し込みなどの手続きは要りません。レポートは2026年8月31日にすべてのサイトに提供されていますが、AI 機能での表示回数が十分にないサイトや、生成 AI 機能から除外する設定にしているサイトでは、表示されないことがあります。設定を確かめても表示されない場合は、手動確認で状況を記録しながら様子を見ます。

生成 AI レポートでクリック数を確認できますか?

確認できません。指標は表示回数だけです。AI による概要や AI モードのリンクがクリックされた数は、通常の検索パフォーマンスのクリック数に含まれていますが、通常の検索のクリックと分けて見ることはできません。

AI による概要と AI モードを分けて見ることはできますか?

2026年10月時点のヘルプには分けて見る方法の記載がなく、当社の画面でもそのためのフィルタはありませんでした。それぞれでの表示を確かめたい場合は、決めた質問を Google 検索と AI モードで入力して記録します。

表示回数を増やすには何をすればよいですか?

Google は、AI による概要や AI モードに表示されるための追加の要件や特別な最適化はないとしています。ページがインデックスに登録され、スニペット付きで表示できる状態にしたうえで、見込み客の質問に自社の情報で先に答えるページにすることが基本です。中小企業のサイトで取り組みやすい順の進め方は、LLMO(AIO)対策:中小企業のサイトで今日からできる10項目で紹介しています。

まとめ

Search Console の生成 AI レポートは、AI による概要と AI モードで自社のページへのリンクが表示された回数を、ページ・国・デバイス・日別に確かめるためのレポートです。クリック数・検索語句・回答の中身は分からないため、表示回数の多いページを起点に通常の検索パフォーマンスと GA4 で同じページの数字を並べ、決めた質問での手動確認で補います。毎月同じ手順で記録し、直したページの前後を比べることで、AI 検索への対策の効果を確かめられます。

AI 機能に使われやすいページへの書き直しや、構造化データ・会社情報の整備は、当社のSEO・AI検索(AIO)対策で行っています。今のサイトが Google 検索と AI 検索でどう見えているかを全ページで確かめたい場合は、GA4・Search Console の分析と AI 検索での回答の検証をまとめたSEO・AI検索 診断レポート(20万円・税別、納期2週間)をご利用ください。

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コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2026年10月26日 に公開し、2026年10月26日 に内容を確認・更新しました。