「AI検索対策(AIO・LLMO)を始めませんか」という提案を受けたものの、月額30万円が高いのか安いのか、そもそも何にお金を払うのかが分からない。複数の会社に見積もりを頼んだら、診断だけで10万円の会社もあれば月額50万円の会社もあり、比べようがない。LLMO対策の費用について、こうした相談をいただくことが増えています。
結論から言うと、LLMO対策の費用は「どの作業を、どこまで頼むか」で決まり、診断・技術対応・コンテンツ・会社情報の整備・計測の5つに分けて見積もりを比べると、金額が妥当かどうかを判断できます。中小企業の会社サイトなら、最初に診断と技術対応・会社情報の整備をまとめて済ませ、その後の月額は計測と必要なページの改善に絞る頼み方が、無駄の少ない進め方です。
この記事では、費用が会社によって違う理由、作業内容と費用の関係、公開されている料金の調査結果、当社の公開価格、自社でできる範囲との切り分け、見積もりで確認する点、効果が出るまでの期間を、2026年10月時点の情報で解説します。LLMO対策で何をするかの全体像は、中小企業のサイトで今日からできるLLMO(AIO)対策10項目にまとめています。
LLMO対策の費用が会社によって大きく違う理由
LLMO対策の費用に大きな差が出るのは、同じ「LLMO対策」「AIO対策」という名前でも、含まれる作業の範囲・成果物・契約の形が会社ごとに違うためです。
費用を左右する主な要因は、次の5つです。
- 作業の範囲:診断して報告するだけか、構造化データやページの書き直しまで実装するか、記事の制作まで含むか
- 確認するAIと質問の数:ChatGPT・Gemini・Perplexity・GoogleのAIモードなど、いくつのAIに、いくつの質問を、何回ずつ確かめるか
- サイトの規模と仕組み:ページ数、テンプレートの数、WordPressかそれ以外か、他社が制作したサイトで制作元の協力が必要か
- 実装をだれが行うか:提案書を渡して社内や今の制作会社が直すのか、依頼先が直接直すのか
- 契約の形:一括払いか月額か、最低契約期間があるか、ツールの利用料が含まれるか
契約の形で分けると、提供されているサービスはおおむね次の5種類です。
| 契約の形 | 主な中身 | 向いているケース | 確認したい点 |
| ツール型(月額) | 決めた質問をAIに自動で入力し、自社の言及・引用を記録する | 確認する質問が多く、手作業では回らない | 計測だけで、サイトは直らない。日本語の質問に対応しているか |
| 診断型(1回) | 技術面・コンテンツ・会社情報・AIでの回答を調べ、改善の優先順位を報告する | 何から直すかを知りたい。社内や今の制作会社で直したい | 調べるページ数、AIの種類と質問の数、報告の形 |
| 初期対応(一括) | 診断に加えて、構造化データ・robots.txt・会社情報の統一などを実装する | 土台を一度にまとめて整えたい | 実装する項目の一覧と、対象外の作業 |
| 運用支援(月額) | 月次の計測とレポート、ページの改善、定例の打ち合わせ | 数字を見ながら直し続けたい | 月に何時間・何本の作業が含まれるか、最低契約期間 |
| 記事制作込み(月額) | 運用支援に、記事の制作やリライトを加える | 質問に答えるページや記事が足りない | 記事の本数と単価、キーワードの決め方 |
作業内容と費用の関係:5つの作業に分けて見る
LLMO対策の見積もりは、診断・技術対応・コンテンツ・会社情報の整備・計測の5つの作業に分けると、何にいくら払うのかを比べられます。
| 作業 | 主な中身 | 費用が増える要因 | 自社でできるか |
| 診断 | クロール・インデックス・表示速度、構造化データ、会社情報の食い違い、AIでの回答、競合との比較を調べ、優先順位を付ける | ページ数、確認するAIと質問の数、比べる競合の数、GA4・Search Consoleの分析の有無 | 一部できる(AIへの質問と記録) |
| 技術対応 | 構造化データ(Organization・Service・FAQPage・Article・BreadcrumbList)、robots.txtでのAIクローラーの許可、llms.txt、XMLサイトマップ、canonical、表示速度 | テンプレートの数、CMSの制約、制作元とのやり取りの有無 | 難しい(サイトの仕組みに関わる) |
| コンテンツ | サービス・料金・FAQ・会社案内を、質問に先に答える構成に書き直す。必要な記事の追加、重複した記事の統合 | 書き直すページ数、記事の本数、取材の有無 | 事実の提供と確認は社内で行う |
| 会社情報の整備 | サイト内・Googleビジネスプロフィール・外部サイトの社名・所在地・事業内容の表記をそろえる | 外部の掲載の数、社名変更や移転の有無 | 多くは社内でできる |
| 計測 | Search Consoleの生成AIレポート、GA4のAI経由の訪問、決めた質問での回答の記録、指名検索の推移を月次でまとめる | 質問の数と頻度、対象のAI、有料ツールの利用料、定例の回数 | できる(手作業の記録) |
見積書に「LLMO対策一式」と1行だけ書かれていると、この表のどこまでが含まれるのか分かりません。見積もりを頼むときは、5つの作業ごとに含まれる項目と金額を分けて書いてもらうと、他社との比較も社内での説明もしやすくなります。
Service
AI時代のWEBのご相談はフェニックスデザインへナレッジベースを運営するフェニックスデザインが、今のサイトの数字を見るところから対応します。URLを入れるだけの無料簡易診断から。
公開されている料金の目安
公開されている料金を集めた調査では、診断(1回)の中央値は15万円、月額の運用支援の中央値は22.5万円ほどですが、同じ名前でも中身が違うため、金額だけで比べることはできません。
AI検索の診断サービスを提供するステラジェント株式会社が、各社の公式の料金ページなどで公開されている95件の料金を集計した調査(2026年10月6日確認)の結果は次のとおりです。各社のいちばん安いプランの入口の価格を集めたもので、税込と税抜が混在しています。
| 種類 | 集計した件数 | 最低 | 中央値 | 最高 |
| 診断(1回) | 18件 | 1万円 | 15万円 | 90万円 |
| 初期対応のパッケージ(一括) | 6件 | 10万円 | 30万円 | 90万円 |
| 運用支援(月額) | 27件 | 1万円 | 22.5万円 | 70万円 |
| 国内のツール(月額) | 10件 | 5,990円 | 3万9,900円 | 10万円 |
| 記事制作(1本) | 5件 | 1万円 | 3万3,000円 | 8万円 |
同じ調査では、月額の料金を公開している27社のうち11社が最低6か月の契約期間を示しており、月額25万円なら6か月で150万円以上になると指摘しています。また、株式会社PRIZMAが、LLMO対策を外注している企業(従業員30名以上・年商5億円以上)の担当者418人に行った調査(2026年7月実施)では、月額30万〜50万円が多く、年商5億〜10億円の企業では月額10万〜30万円が多いという結果でした。
どちらもAI検索対策に関わる会社が公表した数字で、作業の範囲や税の扱いはそろっていません。相場の数字は「その金額で、どこまでの作業が含まれるか」を確かめるきっかけとして使い、金額の高い・安いだけで判断しないことが大切です。
当社の料金:SEO・AI検索対策の公開価格
当社はSEOとAI検索対策(AIO)を一つのサービスとして行い、診断・初期対応20万円〜(一括)、運用 月額10万円〜、記事制作を含む運用 月額25万円〜の料金を公開しています(いずれも税別)。
| プラン | 料金(税別) | 含まれる主な作業 | 向いている会社 |
| 無料簡易診断 | 0円 | トップページと主要ページ(最大8ページ)を外から確認し、6分野・約40項目の点数と「まず直したい3つ」をメールで送付。会社情報の構造化データやAIの巡回の許可など、AI検索への備えも確認 | まず今の状態を知りたい |
| SEO・AI検索 診断レポート | 20万円(1回・納期2週間) | 全ページの巡回、GA4・Search Consoleの分析、ChatGPT・Claude・Geminiでの回答の検証、競合比較。8カテゴリの点数と優先順位付きの改善ロードマップを、PDFと報告会(60分)で説明 | 社内や今の制作会社で直したい。社内で説明する資料がほしい |
| 診断・初期対応 | 20万円〜(一括・最初の1〜2か月) | 技術SEO・コンテンツ・AI検索での見え方の診断、キーワードとAIへの質問の設計、構造化データ・robots.txt・llms.txt・サイトマップの実装、会社情報の統一(サイト内・Googleビジネスプロフィール) | 土台の実装まで任せたい |
| SEO・AIO運用 | 月額10万円〜 | 月次レポート(順位・AI引用状況・指名検索・問い合わせ)、ページの構成・文章の改善 月4時間まで、FAQ・構造化データの追加・更新、月次ミーティング(30分) | 初期対応のあとも、数字を見て直し続けたい |
| 運用+記事制作 | 月額25万円〜 | SEO・AIO運用の内容すべてに加え、SEO記事 月4本(キーワード設計・執筆・入稿)、既存記事のリライト・統合。導入事例への振替も可能 | 質問に答える記事やページを増やしたい |
他社が制作したサイトやWordPress以外のサイトは、CMSやサーバーの状況によって実装できる範囲が変わるため、診断のあとに正式なお見積りをお出しします。広告費は含みません。新しくサイトを作る場合は、対策キーワードの調査、構造化データ、llms.txt、GA4・Search Consoleの設定を制作に含めています。
費用の総額は、たとえば次のように計算できます(いずれも最低価格での計算例です)。
- 例:診断レポートを受け、指摘を社内や今の制作会社で直す場合 20万円
- 例:診断・初期対応のあと、SEO・AIO運用を6か月続ける場合 20万円+10万円×6か月=80万円
- 例:診断・初期対応のあと、運用+記事制作を6か月続ける場合 20万円+25万円×6か月=170万円
自社でできる範囲と、依頼したほうがよい範囲
会社情報の表記をそろえる、よくある質問と答えを集める、決めた質問をAIに入力して記録する、の3つは社内でも進められ、構造化データ・robots.txt・テンプレートの修正・インデックスされない原因の調査は制作会社に頼むほうが確実です。
| 作業 | 社内でできること | 依頼したほうがよい場合 |
| 会社情報の統一 | 社名・所在地・事業内容の表記の基準を決め、Googleビジネスプロフィール・SNS・求人媒体を直す | 社名変更や移転のあとで、外部に古い情報が多く残っている |
| FAQ・一次情報 | 営業や問い合わせで受けた質問と答え、料金・手順・事例などの事実を集める | 集めた材料を、質問に先に答える構成の文章にする時間がない |
| AIでの見え方の記録 | 10〜20の質問を月1回入力し、言及・引用・説明の正しさを表に残す | 質問が多い、競合と定期的に比べたい |
| 構造化データ | SEOプラグインの設定画面で、社名・ロゴなどを入力する | 所在地・登録番号・サービスの情報など、テーマ側での記述が必要な項目がある |
| robots.txt・llms.txt | ブラウザで中身を開き、AIのクローラーを拒否していないかを見る | 書き換えが必要。書き方を誤ると、検索に出なくなるおそれがある |
| インデックス・表示速度 | Search Consoleで、登録されていないページや遅いページを確認する | 原因の調査と、テンプレートやサーバーの修正が必要 |
社内で進められる作業を先に終えてから依頼すると、依頼先の作業時間が減り、費用を抑えやすくなります。たとえば会社概要の表記を社内で決めておけば、構造化データの実装はその値を入れるだけで済み、確認のやり取りも少なくなります。
見積もりで確認すること
LLMO対策の見積もりは、作業の範囲・成果物・計測の方法・契約の条件の4点を書面で確かめてから比べます。
- 5つの作業(診断・技術対応・コンテンツ・会社情報の整備・計測)のうち、どれが含まれ、どれが別料金か
- 診断で調べる範囲:ページ数、対象のAI、質問の数と1つの質問を確かめる回数、比べる競合の数
- 実装をだれが行うか:提案だけか、依頼先が直接直すか。他社が制作したサイトで、制作元の協力が必要か
- 月額に含まれる作業:改善の作業時間、記事の本数、打ち合わせの回数
- 月次レポートの項目:Search Consoleの生成AIレポート、GA4のAI経由の訪問、質問ごとの回答の記録、指名検索、問い合わせ
- ツールの利用料が含まれるか。解約したあとに、記録したデータや質問のリストを受け取れるか
- 最低契約期間、解約の申し出の期限、途中で作業を減らせるか
- 成果を確かめる時期と、何の数字で判断するか
- 「AIに必ず表示される」「AIに会社を登録する」といった約束が含まれていないか
最後の点には特に注意が必要です。Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件や特別な最適化はないと説明しています(Google 検索セントラル:AI 機能とウェブサイト)。生成AI機能向けの最適化ガイドでは、サードパーティのツールがGoogle内部のランキングシステムやAIシステムにアクセスすることはできないと明記しています(Google 検索セントラル:生成 AI 機能向けの最適化ガイド)。ChatGPTの検索についても、OpenAIは公開されているウェブサイトなら表示されうるとし、掲載を申し込む手続きは案内していません(OpenAI:Publishers and Developers FAQ)。表示や引用を約束する契約や、「AIへの登録料」といった名目の費用には根拠がないと考えてください。
効果が出るまでの期間と、費用のかけ方
当社では、技術的な修正の反映に数週間、検索順位やAIの回答の変化に通常3〜6か月を見込んでいるため、最初に一括で土台を整え、その後は月額を抑えて測りながら直す形をおすすめしています。
| 時期 | 主な作業 | 費用の考え方 |
| 1か月目 | 現状の診断、対策するキーワードとAIへの質問の設計、会社情報の整備の開始 | 一括(初期対応) |
| 2か月目 | 構造化データ・robots.txt・llms.txt・サイトマップなどの実装、サービス・料金・FAQ・会社案内の書き直しの開始 | 実装は一括(初期対応)に含める |
| 3か月目〜 | 月次の計測とレポート、ページの改善、必要な記事の追加 | 月額(運用) |
| 3〜6か月目 | 順位・AIの回答・指名検索・問い合わせの変化を確かめる | 続けるか、作業を減らすかを判断する |
Googleビジネスプロフィールなど会社情報の修正は、比較的早く反映されます。一方、AIの回答は同じ質問でも日によって変わるため、1回の確認で効果を判断せず、3か月程度の記録で傾向を見ます。月額の契約を続けるかどうかを数字で判断できるように、契約の前に現状の数字(AIでの言及の有無、生成AIレポートの表示回数、社名での検索数、問い合わせ数)を記録しておきます。
よくあるご質問
SEO対策とLLMO対策は、別々に費用がかかりますか?
作業の大半が共通しているため、別々の会社に頼むと、同じ作業に二重に費用を払うことがあります。構造化データ、質問に答える文章、会社情報の整備、インデックスの確認は、SEOにもLLMOにも効く作業です。当社は両方を一つの契約で行っています。違いの詳細はSEOとLLMO(AIO・GEO)の違いで解説しています。
月額のツールを契約すれば、LLMO対策になりますか?
ツールは、決めた質問へのAIの回答を記録する計測の手段で、サイトを直す作業は別に必要です。ツールの数字は、そのツールが決めた条件でAIに質問した結果の集計で、Google内部の評価を表すものではありません。確認する質問が少ないうちは、手作業の記録とSearch Console・GA4で足ります。
小さな会社でも、LLMO対策に費用をかけるべきですか?
まず費用をかけずに確かめられることから始めるのが現実的です。社名で検索して自社サイトが1位に出るか、会社概要に事業内容が文章で書かれているか、robots.txtでAIのクローラーを拒否していないかは、社内で確認できます。当社の無料簡易診断でも、AI検索に会社を正しく伝える準備ができているかを点数で確かめられます。
新しくサイトを作る場合、LLMO対策は別料金ですか?
当社の制作では、対策キーワードの調査、構造化データ、llms.txt、GA4・Search Consoleの設定を制作に含めています。公開後に数字を見て直し続ける作業は、運用保守・集客改善やSEO・AIO運用の月額プランで行います。
LLMO対策の効果は保証されますか?
保証はできません。検索順位やAIの回答は、検索エンジンやAIの仕組みの変更、競合サイトの動きなど外部の要因でも変わるためです。当社も、SEOの施策について効果を保証するものではないことを、役務提供に関するポリシーに明記しています。その代わり、月次レポートで途中経過を数字で示し、次に直す項目を決めて進めます。
まとめ
LLMO対策の費用は、診断・技術対応・コンテンツ・会社情報の整備・計測のうち、どこまでを頼むかで決まります。要点は次のとおりです。
- 見積もりは5つの作業に分けて書いてもらい、含まれる作業と別料金の作業を確かめる
- 公開料金の調査では、診断の中央値は15万円、月額の運用支援の中央値は22.5万円ほど。ただし中身が違うため、金額だけで比べない
- 会社情報の統一、FAQの材料集め、AIへの質問の記録は社内で進め、技術面は制作会社に頼む
- 表示や引用を約束する契約、「AIへの登録」の費用には根拠がない
- 効果の判断は3〜6か月が目安。契約の前に現状の数字を記録しておく
当社のSEO・AI検索(AIO)対策では、診断・初期対応20万円〜(税別)から、構造化データの実装、会社情報の整備、質問に先に答える構成への書き直しまでを、制作会社として直接行います。何にどれだけ費用をかけるべきかを先に数字で確かめたい場合は、全ページの分析とAIでの回答の検証をまとめたSEO・AI検索 診断レポート(20万円・税別、納期2週間)をご利用ください。
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