コンテンツ制作・オウンドメディア

オウンドメディア運用代行の費用:内訳・記事単価の考え方と費用対効果

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オウンドメディアを始めたい、あるいは止まっている記事の更新を外部に任せたいと考えて見積もりを取ると、記事1本ごとの見積もりもあれば月額の運用代行の提案もあり、金額の差が大きくて比べられない。オウンドメディアの費用について、こうしたご相談をよくいただきます。

オウンドメディアの費用は「立ち上げ」「記事ごと」「毎月の運用」の3つに分け、戦略・記事制作・取材・入稿・計測の工程ごとに何が含まれるかをそろえて見積もりを比べ、費用対効果は「記事経由の問い合わせ1件あたりの費用」で判断します。

この記事では、費用の全体像と工程別の内訳、記事単価の考え方、当社の料金、費用対効果の計算例、内製・外注・運用代行の選び方、見積もりを比べるチェックリストを、2026年10月時点の情報で解説します。記事制作の料金は依頼先ごとに決め方が違うため、出典を確認できない「相場」の数字は載せず、比べ方と当社の公開価格を示します。依頼の手順や依頼書の書き方は「記事作成代行・Webライティングの依頼の仕方」で解説しています。

オウンドメディアにかかる費用の全体像

オウンドメディアの費用は、立ち上げ時に一度かかる費用、記事1本ごとにかかる費用、毎月かかる運用の費用の3種類で、外注しない作業には社内の人件費がかかります。

区分主な項目外注した場合自社で行う場合
立ち上げ(初回)目的と目標の数字の設定、キーワードマップ、カテゴリの設計、記事のテンプレート、サイトの構築、計測の設定設計費・構築費(一括)担当者の時間。サイトの構築は制作会社に頼むことが多い
記事ごと構成案、執筆、取材、図解・表、写真、監修、入稿1本ごとの制作費担当者と取材相手の時間。写真や監修は外注費
毎月編集・進行管理、計測とレポート、リライト・統合、サーバー・ドメイン月額の運用費担当者の時間、サーバー・ドメインの実費

サーバーとドメインは、自社で運営しても外注しても実費がかかります。当社の料金ページでは、サーバーを月額1,000〜3,000円程度、ドメインを年額1,500〜5,000円程度の目安として案内しています。記事を会社サイトの中(例:/column/)に置く場合は、新しい契約がいらないこともあります。当社も、別のWordPressで運用していた記事メディアを会社サイトのWordPressにまとめ、記事のURLは /column/ のまま残しました。

費用の内訳:戦略・記事制作・取材・入稿・計測

見積もりは「戦略」「記事制作」「取材」「入稿」「計測・改善」の5つの工程に分けて確認すると、何にいくら払うのか、どの工程が抜けているのかが分かります。

工程主な作業納品物抜けていると起きること
戦略キーワードと検索意図の調査、競合記事の調査、記事群(クラスター)の設計、着地させるページの決定、編集方針キーワードマップ、編集カレンダー記事同士のテーマが重なり、問い合わせにつながる記事が足りなくなる
記事制作構成案、執筆、図解・表、事実確認、校正構成案、原稿一般論だけの記事になる。誤った情報が公開される
取材取材の依頼、質問の設計、インタビュー、原稿の確認取材原稿、写真自社の事例・数字・見解が入らず、他社の記事と差がつかない
入稿WordPressへの入稿、title・description、アイキャッチ、内部リンク、構造化データ公開された記事社内に作業が残り、公開が遅れる。内部リンクがなく読まれにくい
計測・改善Search Console・GA4での記事ごとの確認、月次レポート、リライト・統合・noindexレポート、改善案伸びない記事や古くなった記事が放置される

このほか、写真撮影、専門家による監修、翻訳は別の費用になることがあります。当社でもこの3つは別途お見積りです。見積書でこれらが「一式」にまとめられている場合は、工程ごとの内訳を出してもらうと比べやすくなります。

Service

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記事単価の考え方:文字単価・1本単価・月額パック・作業時間

記事の料金は「文字単価」「1本あたりの料金」「月額パック」「作業時間(工数)」のいずれかで示されるため、単価そのものより、その料金にどの工程が含まれているかをそろえて比べます。

料金の示し方計算のしかた向いている依頼確認すること
文字単価単価×文字数文字数の決まった記事をまとめて頼む構成案・入稿・図解が含まれるか。文字数が増えるほど高くなるため、必要以上に長くならないか
1本あたり1本ごとの定額(文字数の幅つき)1本ずつ試したい、テーマごとに頼みたい文字数の幅、修正の回数、キーワード設計の有無
月額パック月の本数と設計・レポートをまとめた定額記事群を続けて作りたい最低契約期間、本数が余ったときの扱い、事例などへの振り替え
作業時間時間単価×作業時間リライトや既存記事の整理など、量が読みにくい作業月の上限時間と、超えたときの扱い

1本あたりの金額を左右するのは、主に次の要素です。

  • キーワード設計と構成案を依頼先が作るか、自社が渡すか
  • 取材の有無と回数(取材がある記事は、日程の調整と原稿の確認の手間が増える)
  • 専門性(専門家の監修が必要か、読み込む資料が多いか)
  • 文字数と、図解・表の点数
  • 修正の回数と、入稿・内部リンク・構造化データの設定まで含むか
  • 納期(急ぎの対応が必要か)

社内で書く場合も、費用がかからないわけではありません。例:1本の記事に構成2時間・執筆6時間・確認と修正2時間・入稿1時間の計11時間かかり、担当者の人件費を1時間あたり3,000円と仮定すると、1本あたり33,000円の社内コストになります。外注の見積もりは、この社内コストと、担当者が本来の業務に使える時間とをあわせて比べます。

当社のコンテンツ制作の料金

当社のコンテンツ制作は、SEO記事が1本5万円から、導入事例が1本8万円から、月4本の月額パックが月20万円から(いずれも税別)で、キーワード設計と入稿まで含めた料金を公開しています。

プラン料金(税別)含まれる内容向いている依頼
SEO記事50,000円〜/本キーワード・検索意図の調査、構成案の作成と確認、執筆(4,000〜8,000字)・図解1点、WordPress入稿・構造化データ1本から試したい、特定のテーマを補いたい
導入事例80,000円〜/本取材依頼文・質問設計、オンライン取材(60分)・原稿作成、掲載許諾の確認・修正対応、WordPress入稿・営業資料用PDF営業に使える事例を作りたい
月額パック200,000円〜/月キーワードマップの作成・更新、SEO記事 月4本(事例への振り替え可)、月次レポート・リライト提案、既存記事の整理記事群を続けて作り、数字を見て直したい

写真撮影・専門家監修・翻訳は別途お見積りです。進め方は、初回のヒアリングと既存記事の棚卸しのあと、2週間でキーワードマップを作り、2か月目から記事の制作サイクルに入ります。記事は構成案の段階で確認いただき、公開前に必ず貴社の事実確認を経ます。

例:1つのテーマ(クラスター)で12本の記事をそろえる場合、月額パック(月4本)を3か月で、最低価格で計60万円(税別)からの計算になります。当社では、1テーマあたり8〜12本をそろえるとテーマ全体での順位が安定しやすいと考えており、月4本のパックで3か月程度を1つの目安にしています。

サイト全体の改善とあわせて記事を増やしたい場合は、運用改善プランの「改善プラス」(月25万円〜・税別。記事制作月2本、またはLP・サービスページの改修月1ページを含む。診断レポートを受けた会社が対象)もあります。全体の料金は料金プランにまとめています。

費用対効果の考え方と計算例

オウンドメディアの費用対効果は、PVの多さではなく、「記事経由の問い合わせ1件あたりの費用」と「その問い合わせから見込める粗利」を比べて判断します。

次の2つの式で考えます。

  • 記事経由の問い合わせ1件あたりの費用 = 期間中の費用の合計 ÷ 記事を経由した問い合わせの件数
  • 問い合わせ1件あたりの価値 = 受注1件あたりの粗利 × 問い合わせから受注に至る割合

例:受注1件あたりの粗利が60万円、問い合わせから受注に至る割合が20%の会社なら、問い合わせ1件の価値は12万円です。月20万円の運用費をかける場合、記事経由の問い合わせが月2件ほど(20万円÷12万円≒1.7件)あれば、費用と釣り合う計算になります。

目的が問い合わせ以外の場合は、見る数字を変えます。

目的見る数字確認する場所
問い合わせ・資料請求記事経由の問い合わせ・資料ダウンロードの件数と、1件あたりの費用GA4のキーイベント、問い合わせの管理表
採用記事を読んでから応募した人数と、応募1人あたりの費用GA4のキーイベント(応募完了)、応募時のアンケート
認知・ブランディング社名やサービス名での検索(指名検索)の表示回数、直接の訪問Search Consoleの検索キーワード、GA4

広告と比べる場合は、広告の問い合わせ1件あたりの費用と並べます。ただし記事は公開してすぐに検索結果の上位に出るわけではなく、効果が出るまでに時間がかかります。一方で、広告は止めると流入も止まりますが、記事は公開後も読まれ続けるため、半年・1年といった長めの期間で費用の合計と問い合わせの件数を比べるのが現実的です。目標にする数字の決め方は「オウンドメディアのPV数の目安とKPI・KGIの決め方」で解説しています。

内製・部分外注・運用代行の比べ方

どこまで外注するかは、費用をかけられるかに加えて、社内に「書ける人」と「記事の良し悪しを判断できる人」がいるか、その人に時間があるかで決めます。

頼み方社内でやること外注すること費用の出方向いている会社
内製すべてなし(サーバーなどの実費のみ)外注費は少ないが、担当者の時間がかかる書ける担当者がいて、記事に時間を割ける
記事だけ外注戦略・構成・編集・事実確認・入稿執筆記事ごとの料金社内に設計と編集ができる人がいる
設計から入稿まで外注方針の承認、事実確認、取材相手の調整戦略・構成・執筆・取材・入稿設計費と記事ごとの料金判断はできるが、手を動かす時間がない
運用代行(月額)方針の承認、事実確認戦略から計測・リライトまで月額担当者が兼務で、続ける仕組みごと任せたい

どの頼み方でも、自社に関する事実の確認、取材相手との調整、公開の承認は社内に残ります。外注先が作った記事を確認する人と時間を、あらかじめ確保しておいてください。社内で担当者を育てながら進めたい場合は、最初の数か月は設計から外注し、キーワードマップや構成案の作り方を引き継いでもらう方法もあります。当社のコンテンツ制作でも、記事に加えてキーワードマップや構成案などの設計資料をお渡ししています。

運用代行の見積もりを比べるチェックリスト

運用代行や記事制作の見積もりを比べるときは、金額より先に「含まれる工程」「納品物」「修正と契約の条件」を同じ表にそろえます。

確認項目確認すること
料金の単位文字単価・1本単価・月額・作業時間のどれか。税込か税別か
キーワード設計含まれるか。キーワードマップを納品物として受け取れるか
構成案執筆の前に構成案を確認できるか
文字数目安の文字数と、文字数で料金が変わるか
取材取材の有無と方法(オンライン・対面)、1本あたりの回数と時間
図解・画像図解・表・アイキャッチの点数、写真の用意のしかた
事実確認誰が、何を根拠に確認するか。出典のリンクを付けるか
修正修正の回数と範囲。構成案の承認後に方向を変える場合の扱い
入稿WordPressへの入稿、title・description、内部リンク、構造化データの設定を含むか
計測とレポート記事ごとの順位・流入・問い合わせを、どの頻度で報告するか
リライト・整理既存記事の書き直しや統合が含まれるか、別料金か
生成AIどの工程で使うか、事実確認を誰が行うか
著作権記事の著作権が誰に帰属するか、譲渡の時期
契約期間最低契約期間と解約の条件、解約時に受け取れるもの
別料金撮影・監修・翻訳・急ぎの対応など、追加の費用になるもの
担当の体制設計・執筆・計測を同じ担当者が見るか、窓口と書き手が別か

見積もりを3社ほどから取る場合も、この表の項目を依頼の時点で伝えておくと、同じ条件で比べられます。

費用を抑えるときに削ってよいもの・削らないもの

費用を抑えるときは、月の本数や装飾を減らし、キーワード設計・事実確認・計測は削らないのが原則です。

削ってもよいもの(後回しにできる)削らないほうがよいもの
月の本数(まず1つのテーマに絞る)キーワード設計(記事同士の重なりを防ぐ)
必要以上の文字数構成案の確認(手戻りを防ぐ)
凝ったアイキャッチや装飾事実確認(誤った情報は会社の信頼を下げる)
SNSやメールマガジンへの展開(後から加えられる)計測(伸びない記事を見つける)
新しい記事の追加既存記事の整理(重なっている記事の統合)

すでに記事がある場合は、新しく書く前に既存の記事を棚卸しすると、少ない費用で効果が出ることがあります。当社も自社メディアの185本を1本ずつ見直し、内容が重なっていた58本を36本にまとめ、45本を全面的に書き直しました。進め方は「古い記事のリライト・統合の進め方」で解説しています。

よくあるご質問

オウンドメディアは月いくらから始められますか?

社内で書く場合は外注費がかからず、サーバーやドメインの実費と担当者の時間が中心になります。当社に依頼する場合は、SEO記事1本5万円(税別)から単発でお受けしており、続けて依頼する場合は月4本の月額パック(月20万円〜・税別)があります。

記事は何本くらい書けば効果が出ますか?

対策するキーワードの競合の状況によります。当社では、1つのテーマあたり8〜12本の記事をそろえるとテーマ全体での順位が安定しやすいと考えており、月4本のペースで3か月程度を1つの目安にしています。

安い記事作成サービスとの違いは何ですか?

比べるべきなのは単価より、料金に含まれる工程です。キーワード設計、構成案の確認、取材、事実確認、入稿、公開後の計測とリライトのどこまでが含まれるかを、見積もりの段階でそろえて比べてください。執筆だけを頼む場合は、設計と確認を社内で行う人と時間が必要になります。

生成AIを使えば記事の費用はかからなくなりますか?

下書きの時間は減らせますが、費用がなくなるわけではありません。Googleは生成AIの利用自体は否定していませんが、読み手への価値を加えずに大量のページを作ることはスパムに関するポリシーの違反になるおそれがあるとし、公開前の事実確認を求めています(Google 検索セントラル:生成AIによるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス)。キーワード設計、自社の事例や数字の取材、事実確認、公開後の計測は人の作業として残ります。

運用代行をやめたら、記事はどうなりますか?

契約によって違うため、記事の著作権が誰に帰属するか、解約時に記事のデータや設計資料を受け取れるかを、契約の前に確認してください。当社では、納品した記事の著作権はお支払い完了後に貴社に譲渡します。

まとめ

オウンドメディアの費用は、立ち上げ・記事ごと・毎月の運用の3つに分かれ、見積もりは工程ごとにそろえて比べると判断しやすくなります。要点は次のとおりです。

  • 見積もりは戦略・記事制作・取材・入稿・計測の5工程に分けて、含まれるものと別料金のものを確かめる
  • 記事の料金は文字単価・1本単価・月額パック・作業時間で示され、単価より含まれる工程で比べる
  • 社内で書く場合も、担当者の時間という費用がかかる
  • 費用対効果は、記事経由の問い合わせ1件あたりの費用と、問い合わせ1件の価値(粗利×受注率)で判断する
  • 費用を抑えるなら本数を減らし、設計・事実確認・計測は削らない

当社のコンテンツ制作(SEO記事・導入事例)では、キーワード設計から構成、執筆・取材、入稿、計測までを一貫して行い、料金も公開しています。何から書けばよいか、既存の記事を整理すべきかを含めてご相談ください。

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フェニックスデザイン株式会社WEB制作会社が運営するナレッジベース編集部

コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2022年6月2日 に公開し、2026年10月26日 に内容を確認・更新しました。