訪問リハビリから介護・福祉事業まで展開するグループのコーポレートサイトです。事業が多角化した医療福祉グループでは、「結局、何をしている会社か」を一言で伝えることが難しくなります。この事例では「ALL CONCIERGE」というコンセプトで事業の広がりを束ね、事業内容・各種プロジェクト・会社案内・採用情報へ分岐させる構成にしました。拠点のある地域の空撮写真をファーストビューに使い、「地域とともにある会社」であることを示しています。
制作の背景
リハビリの専門職が立ち上げた会社が、デイサービス・就労支援・訪問看護など事業を広げていくと、各事業にはそれぞれのサイトや利用者がいる一方で、グループ全体を説明する場所がなくなります。採用では「グループとしてどこを目指しているか」が問われ、地域の医療機関やケアマネジャーからは「どの事業がどこにあるか」の一覧が求められます。各事業サイトの上に立つ、グループの顔としてのサイトが必要でした。
情報設計:コンセプトで束ね、事業へ分岐
グローバルナビは「グループについて/事業内容/会社案内/各種プロジェクト/その他」とし、ヘッダー右側に電話番号・採用情報・お問い合わせのボタンを並べています。トップページは、コンセプト→事業の一覧(各事業サイトへの入口)→プロジェクト→採用→お知らせの順です。
- グループについて:「心と地域を繋ぐリハビリから、医療・介護・福祉の総合コンシェルジュへ」というコンセプトの説明と、代表メッセージ、沿革
- 事業内容:事業ごとに、対象者・サービス内容・拠点・各事業サイトへのリンクを同じ型で掲載。ケアマネジャーや医療機関が一覧で把握できる
- 各種プロジェクト:地域連携・研究・教育など、事業の枠を超えた取り組み。グループの姿勢を示す
- 採用情報:職種横断の採用の考え方と、各事業の募集への入口。採用サイトがある事業はそちらへ送る
- 会社案内:法人概要・拠点一覧・アクセス
ファーストビューとデザイン
ファーストビューは、拠点のある町を見下ろす空撮写真に、「ALL CONCIERGE」の英字を大きく、色を変えながら重ね、コンセプトの一文を添えています。医療福祉のサイトに多い「スタッフと利用者の笑顔」の写真をあえて避け、地域全体を写した空撮にしたのは、個々のサービスではなく「地域を支える」というグループの立ち位置を表すためです。英字は1文字ずつ色を変え、堅くなりがちな医療福祉の印象を和らげています。
右下には採用の案内バナーを固定表示し、求職者がどのページからでも採用情報に進めるようにしました。
導線と問い合わせ設計
問い合わせは、利用の相談(本人・家族・ケアマネジャー)、連携の相談(医療機関・自治体)、採用、取材と立場が分かれます。ヘッダーの電話番号は代表番号とし、フォームでは立場と用件を選んでから入力する形式にして、該当する事業や部署に届くようにしました。利用の相談については、事業内容の各ページから該当事業の窓口(電話・事業サイト)へ直接進めるようにしています。
SEO・運用の考え方
個々のサービス(デイサービス・訪問リハビリなど)の地域検索は各事業サイトが受けるため、グループサイトでは法人名検索と「医療福祉 グループ ○○市」「リハビリ 会社 採用」のような、グループ全体や採用に関わるキーワードに集中しています。各事業サイトとの間で相互にリンクを張り、Organization の構造化データで法人と各事業の関係を明示しました。各種プロジェクトとお知らせは投稿形式で、広報担当が更新できる運用です。
よくあるご質問
事業ごとにサイトがある場合、グループサイトには何を載せるべきですか?
グループとしての考え方、事業の一覧と各サイトへの入口、法人情報、職種横断の採用の考え方、事業をまたぐ取り組みの5つです。各事業の詳細(料金・空き状況・スタッフ紹介)は事業サイトに任せ、グループサイトでは重複させません。
医療福祉の分野で、表現に気をつけることはありますか?
医療広告ガイドラインに沿い、治療効果や「必ず良くなる」といった表現は避けます。利用者の写真や言葉は本人の同意を文書で得てから掲載し、匿名化の方法も事前に決めておきます。
グループサイトの制作期間と費用の目安は?
8〜10ページで2.5〜3.5か月が目安です。費用は料金のコーポレートサイト制作、進め方は制作の流れをご覧ください。
この事例から学べること
- 事業が多角化したら、個々のサービスではなく「グループが地域で果たす役割」を一言のコンセプトにして束ねる
- グループサイトは事業サイトの重複ではなく、一覧・考え方・採用・法人情報に役割を絞る
- 医療福祉で定番の写真を避け、地域全体の写真を使うことで、立ち位置の違いを視覚的に示せる