小売グループの不動産会社のコーポレートサイトです。グループが保有・運用する店舗や事業用物件を扱う不動産会社では、初めて問い合わせる法人・個人が「どんな物件があり、どう契約が進むのか」を把握できることが重要です。この事例では、事業内容・物件紹介・実例紹介・ご契約の流れとFAQを一列に並べ、「地域の活性化に貢献する」というメッセージを都市の空撮写真とともに伝える構成にしました。
制作の背景
グループ会社の不動産部門は、親会社の店舗網に紐づく物件の運用から始まることが多く、外部に向けた情報発信が後回しになりがちです。しかし、空き区画のテナント募集や、オーナーからの物件活用の相談を受けるには、「何を扱っていて、どんな実例があり、どう進むのか」が外から分かる必要があります。不動産業界特有の「問い合わせてみないと分からない」状態をなくすことが課題でした。
情報設計:初めての人が手順を追える並び
グローバルナビは「会社情報/事業内容/物件紹介/実例紹介/ご契約の流れ・FAQ」の5項目に、右端の「お問合せ」ボタンを加えています。並び順は、会社を知る→事業を知る→物件を見る→実例で確かめる→契約の進み方を知る→問い合わせる、という検討の順番に合わせました。
- 事業内容:テナントリーシング・物件管理・不動産活用の提案など、サービスを対象者(出店したい法人・物件を持つオーナー)別に説明
- 物件紹介:募集中の区画・物件を、所在地・面積・用途・条件で一覧し、図面と写真を添える。投稿形式で更新
- 実例紹介:出店や活用の実例を、課題・提案・結果の順に掲載。許諾の範囲で
- ご契約の流れ・FAQ:問い合わせから内見・申込・契約・引き渡しまでの手順と、費用・期間・条件に関する質問への回答
- 会社情報:会社概要・免許番号・グループとの関係・所在地
ファーストビューとデザイン
ファーストビューは、都市のビル群を見下ろす空撮写真に、「Contribute to regional revitalization」の英字と「お客様と共に歩む」の日本語を中央に配置しています。個別の物件ではなく街全体を見せることで、「物件を貸す会社」ではなく「地域の活性化に関わる会社」という立ち位置を示しました。グループ共通のブランドカラー(紫とオレンジ)をロゴとボタンに使い、グループの一員であることを一目で分かるようにしています。
導線と問い合わせ設計
不動産の問い合わせは「この物件について」「物件を探している」「物件を活用したい」の3種類に分かれます。物件紹介の各ページには「この物件について問い合わせる」ボタンを置き、物件名が入力された状態でフォームが開くようにしました。全体の「お問合せ」では用件を選び、希望条件(用途・地域・面積)や所有物件の情報を入力項目にしています。電話番号も併記し、急ぎの内見依頼に対応しています。
SEO・運用の考え方
検索キーワードは「テナント 募集 ○○市」「事業用物件 ○○駅」「商業施設 出店 相談」のように、地域と用途、行動の組み合わせです。物件紹介の各ページに所在地・最寄り駅・用途を含め、物件の追加・終了を担当者が投稿形式で更新できるようにしました。終了した物件はページを削除せず「募集終了」の表示に切り替え、実例紹介へ送ることで、検索評価を保ちながら情報の鮮度を示しています。
よくあるご質問
物件情報は、ポータルサイトに載せていれば自社サイトには不要ではありませんか?
自社サイトの物件情報は、問い合わせ前に会社の信頼性と一緒に見てもらえる点でポータルと役割が違います。また、オーナーからの活用相談は、物件一覧と実例を見たうえで届くことが多く、自社サイトでしか受けられない問い合わせです。
実例紹介は、テナント名を出せない場合でも掲載できますか?
業種・規模・所在エリア・課題・提案内容の形で匿名化すれば掲載できます。出店を検討する法人は、同じ業種の実例があるかを見るため、社名がなくても判断材料になります。
不動産会社のコーポレートサイトの制作期間と費用の目安は?
物件の投稿機能を含めて2.5〜3.5か月が目安です。費用は料金のコーポレートサイト制作、進め方は制作の流れをご覧ください。
この事例から学べること
- 不動産のサイトは、検討の順番(会社→事業→物件→実例→契約の流れ)どおりにナビを並べると、初めての人が迷わない
- 物件情報は終了後も「募集終了」として残し、実例へつなぐと検索評価と信頼の両方を保てる
- グループ会社は、共通のブランドカラーで「グループの一員」であることを示しつつ、自社の役割を一文で言い切る