鉄骨・鋼構造物メーカーのコーポレートサイトです。鋼構造物の発注者はゼネコンや設計事務所で、「この規模の案件を任せられる設備と実績があるか」「品質管理の体制はどうか」を確認します。この事例では、工場全景の写真を主役にしたファーストビューと、製造工程を順に見せる「製品ができるまで」、施工実績と技術情報の2本立てで、技術力を見える形にする構成にしました。
制作の背景
鋼構造物は一品一様の受注生産で、カタログで製品を選ぶ業界ではありません。発注側が知りたいのは、工場の規模(大型部材を扱えるか)、工程ごとの品質管理(溶接・検査・塗装)、過去にどの用途・規模の案件を手がけたか、そして技術者の層です。文章で「高品質」と書くより、工程の写真と実績の一覧で示すほうが判断材料になります。
情報設計:工程・実績・技術の3つで技術力を示す
グローバルナビは「会社情報/事業紹介/製品ができるまで/施工実績/技術情報/採用情報」とし、右端に「お問い合わせ」を固定しています。各項目にはドロップダウンで下層ページを配置し、2階層目まで一覧で把握できるようにしました。
- 製品ができるまで:原寸・加工・組立・溶接・検査・塗装・出荷の順に、各工程の写真と管理項目を同じ型で記載。発注側が品質管理の流れを追体験できる
- 施工実績:用途(工場・倉庫・商業施設・橋梁など)と規模で絞り込める一覧。1件ごとに写真・用途・部材の種類・工期の目安を同じ項目で掲載
- 技術情報:保有設備、認定・資格、品質管理体制をまとめ、見積もり依頼時に求められる書類の種類を先回りして記載
- 採用情報:技術職・現場職の仕事内容と働く環境を、工場の写真を使って紹介
ファーストビューとデザイン
ファーストビューは、クレーンと鋼材が並ぶ工場内の全景写真を画面いっぱいに使い、「ものづくりの喜びが人々の笑顔につながる」というコピーを左下に置きました。鋼構造物メーカーの強みは、第一に工場の規模です。人物や製品のアップではなく全景を選ぶことで、扱える部材の大きさと設備の充実が一目で伝わります。
ナビゲーションは明朝体を使い、工場写真の力強さに対して文字は静かに置くことで、重厚さと信頼感のバランスを取っています。コーポレートカラーの赤はロゴとお問い合わせボタンに限定し、写真の色を邪魔しないようにしました。
導線と問い合わせ設計
鋼構造物の問い合わせは、図面や仕様書を伴う見積もり依頼が中心です。お問い合わせフォームには用件(見積もり・協力会社登録・採用・その他)の選択とファイル添付欄を設け、見積もり依頼では工事名・部材の種類・概算数量・希望納期を入力項目にしています。施工実績の各ページには「同様の案件を相談する」ボタンを置き、実績を確認した流れで問い合わせに進めるようにしました。
SEO・運用の考え方
検索キーワードは「鉄骨 製作 メーカー」「鋼構造物 加工 ○○県」「ファブリケーター 大型」のように、業態と地域、規模の組み合わせです。事業紹介と技術情報に、工法・部材・設備の名称を見出しとして置き、施工実績は用途ごとのページを作ることで、用途名での検索にも応えています。施工実績は竣工のたびに追加する運用とし、写真・用途・部材・工期の4項目を入力すれば公開できる型にしました。
よくあるご質問
施工実績は何件くらいあれば公開する意味がありますか?
用途ごとに1〜2件あれば十分に意味があります。発注側は件数より「自分の案件に近い実績があるか」を見るため、工場・倉庫・商業施設など用途別に代表例を揃えることを優先し、公開後に竣工のたびに追加していく運用にします。
技術情報のページには何を載せればよいですか?
保有設備の一覧(能力・サイズ)、認定・資格、品質管理の体制と検査の流れ、対応できる鋼種や工法です。見積もり依頼時に提出を求められる書類の種類を先に書いておくと、問い合わせ後のやり取りが短くなります。
鋼構造物メーカーのコーポレートサイトの制作期間と費用の目安は?
10ページ前後の構成で2.5〜4か月が目安です。工場撮影を含む場合は撮影日の調整を早めに行います。費用は料金、進め方は制作の流れをご覧ください。
この事例から学べること
- 受注生産の製造業は、製品カタログの代わりに「工程」と「実績」を見せることが技術力の証明になる
- 工場の規模が強みなら、ファーストビューは全景写真。設備の大きさは言葉より写真で伝わる
- 見積もり依頼が中心の業態では、フォームにファイル添付と案件情報の入力欄を用意すると初回のやり取りが短くなる