大手アパレル企業の採用サイトです。知名度のある企業の採用では、会社説明より「ここで働くとはどういうことか」を一つのコンセプトで言い切ることが求められます。この事例では「キミの情熱が感動を生む(YOUR PASSION CREATES EXCITEMENT)」というコンセプトコピーを軸に、社員の写真と英文タイポグラフィでブランドイメージと一貫した世界観を作り、エントリーの導線をサイドバーに固定した設計にしました。
制作の背景
アパレル業界を志望する学生や転職者は、ブランドへの憧れを持って採用サイトを訪れます。そこで知りたいのは、販売・企画・MD・生産管理など多岐にわたる職種の中で「自分はどこで何ができるか」と、「情熱を注げる職場か」です。多数の職種とブランドを抱える企業として、情報の網羅と、一貫した世界観の両立が課題でした。
情報設計:コンセプトを軸に、職種で分岐
グローバルナビは常時表示せず、右上のハンバーガーメニューと、画面右端に縦書きで固定した「ENTRY / RECRUIT」のサイドバーで構成しています。メニュー内は「採用メッセージ/事業と仕事を知る/社員インタビュー/働く環境と制度/募集要項/エントリー」です。
- 採用メッセージ:コンセプトコピーの意味と、企業が求める人物像。ファーストビューの言葉をここで展開
- 事業と仕事を知る:事業の全体像と、職種ごとの仕事内容・キャリアパス。販売・企画・MD・生産・コーポレートなど職種別に整理
- 社員インタビュー:職種・入社年次・ブランドで絞り込める。情熱を注いだ仕事のエピソードを中心に
- 働く環境と制度:研修・評価・福利厚生・多様な働き方の制度を、数字とともに
- 募集要項/エントリー:新卒・中途・職種別の要項と選考フロー
ファーストビューとデザイン
ファーストビューは、植物の緑を背景に社員の横顔を大きく配置し、「キミの情熱が感動を生む」のコピーをネイビーの大きな文字で、「YOUR PASSION CREATES EXCITEMENT」を小さな英字で重ねています。スクロールすると「PASSION」「IMPRESSED」といった英単語が波のような線のグラフィックとともに現れ、コンセプトの言葉が繰り返し視界に入る構成です。写真は人物を主役に、ブランドの商品は前面に出さないことで、「商品ではなく人を見る採用サイト」であることを示しました。
配色はネイビーと白を基調に、ブランドの上質さを保ちつつ、採用サイトとしての清潔感を優先しています。
導線と問い合わせ設計
右端に固定した「ENTRY / RECRUIT」のサイドバーは、縦書きで常に表示され、クリックで募集要項とエントリーに進みます。横幅のある PC 画面では画面の端を使うことで本文を邪魔せず、スマートフォンでは下部に固定ボタンとして表示を切り替えました。エントリーは新卒・中途で入口を分け、それぞれの採用サイトやエントリーシステムに接続しています。
SEO・運用の考え方
知名度のある企業の採用サイトは「社名 採用」「社名 新卒」「社名 中途」の検索が中心で、そこに「アパレル 販売職 転職」「MD 求人」といった職種の検索が加わります。職種ページに職種名を見出しとして含め、募集要項には JobPosting の構造化データを設定しました。社員インタビューは毎年の採用シーズン前に追加する運用とし、職種・ブランドの偏りをチェックしながら更新しています。
よくあるご質問
採用サイトのコンセプトコピーは、どうやって決めますか?
経営層と採用担当へのヒアリングと、現役社員へのインタビューから、「この会社で働く人に共通する姿勢」を言葉にします。求める人物像を直接書くのではなく、社員が実際に口にする言葉を集めて凝縮するのが基本です。コピーは採用サイトだけでなく、説明会や採用パンフレットでも使える前提で決めます。
職種が多い場合、インタビューはどの職種を優先すべきですか?
応募者数が多い職種(販売)と、採用が難しい職種(企画・MD・生産管理など)の両方を揃えます。応募の多い職種は入社後のイメージを具体化し、難しい職種はその仕事の魅力を伝える役割です。
大手企業の採用サイトの制作期間と費用の目安は?
職種数とインタビュー数によりますが、3〜5か月が目安です。費用は料金の採用サイト制作をもとに、ページ数と撮影に応じてお見積りします。進め方は制作の流れをご覧ください。
この事例から学べること
- 知名度のある企業ほど、採用サイトは会社説明ではなく「働くことの意味」を一つのコンセプトで言い切る
- 商品ではなく人を主役にした写真で、「人を見る採用」であることを示す
- エントリー導線は PC では画面端の縦書きサイドバー、スマートフォンでは下部固定と、端末ごとに形を変えて常時表示する