運用保守・集客改善

ホームページを無料で診断する方法:公式ツールで自分でできるチェック項目

公開 読了 約17分

制作会社から「サイトが古いので作り直しましょう」と言われたが、本当にそうなのか判断できない。有料の診断を頼む前に、まず自社サイトの状態を自分で確かめておきたい。中小企業の経営者や広報の担当者から、こうしたご相談をよくいただきます。

ホームページの基本的な状態は、Google が無料で提供する PageSpeed Insights・Search Console・リッチリザルト テストと、スマートフォンの実機での確認・フォームのテスト送信を組み合わせれば、専門知識がなくても自分で確かめられます。ただし、ツールで分かるのはページごとの技術的な状態までで、問い合わせが来ない理由や直す順番は、ツールの結果だけでは決められません。

この記事では、自分でできるチェック項目の一覧、公式の無料ツールの使い方、実際に操作して確かめる項目、ツールで分かること・分からないこと、当社の無料簡易診断と診断レポートの違いを、2026年10月時点の Google の公式情報にもとづいて解説します。

自分でできるホームページのチェック項目一覧

自分でできる無料の診断は、表示速度・スマートフォン表示・検索での見え方・Google への登録・https・構造化データ・フォーム・セキュリティの 8 分野を、公式ツールと実機で確かめる方法です。

分野確かめること使うもの問題がない状態の目安
表示速度スマートフォンで主要なページが遅くないかPageSpeed Insights実際の利用者のデータで Core Web Vitals が「合格」
スマートフォン表示文字・ボタン・表・メニューが使いやすいかスマートフォンの実機拡大しなくても読め、横にスクロールしない
検索での見え方社名やサービス名で検索して、どう表示されるかGoogle 検索、Search Console の検索パフォーマンス社名で自社サイトが一番上に出る。ページごとに違うタイトルが出る
Google への登録主要なページが Google に登録されているかSearch Console の URL 検査、ページのインデックス登録「URL は Google に登録されています」と表示される
httpsすべてのページが https で開くかブラウザのアドレスバー、Search Console の HTTPS レポートhttp:// で開いても https:// に転送され、警告が出ない
構造化データ会社情報やパンくずの記述に誤りがないかリッチリザルト テスト、Schema Markup Validator重大なエラーがない
フォーム送信でき、メールが届き、計測されるか実際のテスト送信、GA4 のリアルタイム レポート自動返信と社内への通知が届き、GA4 に記録される
セキュリティ改ざんや危険なサイトとしての警告がないかSearch Console のセキュリティの問題問題が検出されていない

Search Console を使うには、サイトの所有者であることの確認が必要です。制作会社が登録している場合は、自社の Google アカウントにユーザーとしての権限を付けてもらいます。登録していない場合は、この機会に登録しておくと、ここで紹介する確認の多くを毎月続けられます。

PageSpeed Insights で表示速度を確かめる

PageSpeed Insights では、ページの URL を入れて分析し、まずスマートフォンの結果の上にある実際の利用者のデータで合否を確かめ、次に下の改善候補で遅い原因を確かめます。

  1. PageSpeed Insights(pagespeed.web.dev)を開き、トップページの URL を入れて「分析」を押します。
  2. 「携帯電話」の結果を先に見ます。上に表示される実際の利用者のデータで、Core Web Vitals の評価が合格かどうかを確かめます。
  3. LCP(読み込みの速さ)、INP(操作への反応の速さ)、CLS(画面のずれ)のうち、基準に届いていない指標を控えます。
  4. 下に表示される 0〜100 の点数と改善候補で、画像・フォント・JavaScript など、何に時間がかかっているかを確かめます。
  5. サービスページ・事例ページ・お問い合わせページなど、作りの違うページも同じ手順で測ります。

上の実際の利用者のデータは、Chrome の利用者から過去 28 日間に集めた「フィールドデータ」で、下の点数は Lighthouse が決まった条件でページを読み込んで測った「ラボデータ」です。点数は 90〜100 が良好、50〜89 が改善が必要、0〜49 が不良と色分けされます。Core Web Vitals は、LCP・INP・CLS の 75 パーセンタイルの値がすべて「良好」(LCP 2.5 秒以下、INP 200 ミリ秒以下、CLS 0.1 以下)のときに合格です。アクセスの少ないページでフィールドデータが足りない場合は、サイト全体(オリジン)のデータが表示され、それも足りなければ実際の利用者のデータは表示されません(PageSpeed Insights について)。

PageSpeed Insights は、表示速度のほかに、ユーザー補助(アクセシビリティ)、おすすめの方法、SEO の 4 つのカテゴリも点数で示します。SEO の点数はタイトルや説明文の有無など基本的な設定を確かめるもので、検索順位そのものを表すものではありません。表示速度の基準と原因別の直し方はWebサイトの表示速度の基準と改善方法で詳しく解説しています。

Service

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Search Console で検索での見え方と登録状況を確かめる

Search Console では、検索結果での表示回数とクリック数、主要なページが Google に登録されているか、https・表示速度・セキュリティの問題を、まとめて無料で確かめられます。

確かめたいこと開く場所見方
どんな言葉で検索され、クリックされているか検索パフォーマンス「クエリ」と「ページ」の表で、社名以外の言葉でも表示されているかを見る
あるページが Google に登録されているか画面上部の検索欄(URL 検査)「URL は Google に登録されています」か。登録されていなければ理由を見る
サイト全体で登録されていないページの数と理由ページのインデックス登録登録されていない理由ごとの件数と、該当する URL
http のまま残っているページHTTPSHTTP として扱われている URL の数と理由
表示速度の問題があるページウェブに関する主な指標「不良」「改善が必要」と判定された URL のまとまり
改ざんや危険な動作セキュリティの問題問題が検出されていないか

URL 検査で主要なページを 1 つずつ確かめる

URL 検査では、画面上部の検索欄にページの URL を入れると、Google に登録されているかどうかと、登録されていない場合の理由(クロールやインデックスが許可されているか、Google が選んだ正規の URL、前回のクロール日時)が表示されます。直したあとは「公開 URL をテスト」で確かめ、「インデックス登録をリクエスト」を送れます。ただし、登録されていても検索結果に必ず表示されるとは限りません(Search Console ヘルプ:単一のページを検査してトラブルシューティングする)。登録されない理由ごとの直し方はGoogleにインデックスされない原因と対処法をご覧ください。

HTTPS レポートで http のまま残ったページを探す

HTTPS レポートでは、登録されている URL のうち http と https がそれぞれいくつあるかと、https 版が登録されなかった理由が分かります。主な理由には、SSL 証明書が無効、https の URL が http へ転送されている、正規の URL やサイトマップが http を指している、などがあります。このレポートは、ドメイン プロパティと https の URL プレフィックス プロパティで使えます(Search Console ヘルプ:HTTPS レポート)。

セキュリティの問題レポートを確かめる

セキュリティの問題レポートには、ハッキングされたコンテンツ、マルウェアや望ましくないソフトウェア、ソーシャル エンジニアリング(利用者をだまして危険な操作に誘導するもの)が検出された場合に、その内容が表示されます。問題がなければ緑のチェックマークが表示されます。問題が見つかると、検索結果に警告が付いたり、ブラウザで警告のページが表示されたりすることがあります(Search Console ヘルプ:セキュリティの問題レポート)。

なお、以前よく紹介されていた Google の「モバイル フレンドリー テスト」は 2023年12月に提供を終了し、Search Console のモバイル ユーザビリティ レポートも同じ時期に提供の終了にあわせて Google のドキュメントから記載が削除されています(Google 検索セントラル ブログ、Google 検索ドキュメントの更新履歴)。スマートフォンでの表示は、PageSpeed Insights と実機で確かめます。

リッチリザルト テストで構造化データを確かめる

リッチリザルト テストに URL を入れると、ページの構造化データのうち Google 検索の特別な表示(リッチリザルト)の対象になる種類と、そのエラーが分かり、schema.org の書き方全体は Schema Markup Validator で確かめられます。

  1. リッチリザルト テスト(search.google.com/test/rich-results)を開き、会社概要やトップページなど、構造化データを入れているページの URL を入れます。
  2. 見つかった構造化データの種類と、エラー・警告の有無を確かめます。重大なエラーは直し、警告も内容を見て直すかどうかを決めます。
  3. リッチリザルト テストに表示されない種類(会社情報の細かい項目など)は、Schema Markup Validator(validator.schema.org)で、書き方に誤りがないかを確かめます。

リッチリザルト テストは、URL かコードを入れて実行でき、初期設定ではスマートフォン用のクローラで確かめます。パスワードで保護されたページや、robots.txt・noindex で Google がクロールできないページはテストできず、Google のリッチリザルトの一覧にない種類も対象外です(Search Console ヘルプ:リッチリザルト テスト)。Schema Markup Validator は、Google 固有の警告を出さずに schema.org の構造化データ全体を検証するツールです(Google 検索セントラル:構造化データのテスト)。

構造化データの扱いは変わり続けています。よくある質問(FAQ)のリッチリザルトは 2026年5月7日に Google 検索での表示が終わり、パンくずリストのリッチリザルトはパソコンの検索結果だけに表示されると説明されています(Google 検索ドキュメントの更新履歴)。古い解説記事の「FAQ を入れると検索結果に質問が表示される」という説明は、今は当てはまりません。会社情報の構造化データで確かめる項目と、会社概要との値の合わせ方は構造化データ Organization の書き方で解説しています。

スマートフォン表示・https・フォームは実際に操作して確かめる

ツールでは分からない使いやすさとフォームの動作は、スマートフォンの実機で主要なページを開き、フォームを実際に送って確かめます。

スマートフォンで確かめること

  • 拡大しなくても本文が読めるか、文字と背景の色の差が小さすぎないか
  • 表や画像が画面からはみ出し、ページ全体が横にスクロールしないか
  • メニューが開閉でき、主要なページにたどり着けるか
  • 問い合わせのボタンが、どのページからも指で押しやすい大きさで見つかるか
  • iPhone と Android の両方、できれば社員の古い機種でも確かめたか

https で確かめること

  • アドレスバーに http:// から入力しても、https:// のページに転送されるか
  • 「www あり」と「www なし」の両方で開いても、同じ URL にそろうか
  • ブラウザに「保護されていない通信」などの警告が出ないか(お問い合わせページも含めて)

フォームのテスト送信の手順

  1. 自分のメールアドレスで、問い合わせフォームを実際に送信します(件名や本文に「テスト」と書きます)。
  2. 自動返信のメールが届くか、迷惑メールのフォルダに入っていないかを確かめます。
  3. 社内の通知先に通知メールが届くか、通知先が退職者や使われていないアドレスになっていないかを確かめます。
  4. GA4 のリアルタイム レポートで、問い合わせ完了のキーイベントが記録されるかを確かめます。
  5. 資料請求や採用応募など、ほかのフォームも同じ手順で確かめ、月に 1 回は繰り返します。

通知メールが届かない場合は、フォームの送信の記録、サーバーからの送信、送信ドメインの認証、受信側の迷惑メールの扱いの順に原因を切り分けます。

無料ツールで分かること・分からないこと

無料ツールで分かるのはページごとの技術的な状態で、問い合わせが来ない理由、競合との差、どれから直すかは、ツールの結果だけでは決められません。

分野無料ツールで分かることツールだけでは分からないこと
表示速度指標の値、合否、遅い原因の候補直すのにかかる手間と費用、テーマの作り直しが必要か
検索表示回数・クリック数・検索語句、Google への登録状況競合がどんな言葉で上位にいるか、自社が狙うべき言葉
構造化データ書き方の誤り書かれた値が会社概要や登記と一致しているか
ページの内容(ツールでは判定できない)誰向けの会社か伝わるか、料金・事例など比べるための情報があるか
AI 検索(ツールでは判定できない)ChatGPT などの AI に社名を聞いたときの回答が正しいか
優先順位ツールごとの改善候補事業への影響と手間から見た、直す順番

点数を上げること自体を目的にしないことも大切です。タイトルの扱いを例にすると、Google は検索結果のタイトルを title 要素だけでなく、ページの見出しやリンクの文言などからも決めるため、ツールで設定に問題がなくても、検索結果では別の文言が表示されることがあります(Google 検索セントラル:タイトルリンク)。ツールの結果は「直す候補の一覧」として扱い、内容や導線の問題とあわせて判断します。問い合わせが来ない原因を数字で切り分ける方法はホームページから問い合わせが来ない原因と改善策で解説しています。

当社の無料簡易診断と診断レポートの違い

自分で確かめる時間がない場合は当社の無料簡易診断、全ページを数字で調べて直す順番まで決めたい場合は SEO・AI検索 診断レポートと、目的に合わせて使い分けられます。

項目自分で無料ツールを使う無料簡易診断SEO・AI検索 診断レポート
費用0 円0 円20万円(税別・1 回)
対象確かめたページトップページと主要ページ(最大 8 ページ)全ページ(他社が制作したサイト、WordPress 以外も対象)
分かることツールごとの結果スマホとパソコンの表示速度と遅い原因、title・説明文の書き方と重複、https・サイトマップ・robots.txt・noindex、会社情報の構造化データと AI 検索への準備、問い合わせまでの導線AI 検索対策・表示速度・コンテンツ・被リンク・キーワード・技術的 SEO・構造化データ・UI・UX の 8 カテゴリ。GA4・Search Console の実データ、ChatGPT・Claude・Gemini の実際の回答、競合比較を含む
結果自分でまとめる6 分野の点数(100 点満点)と「まず直したい 3 つ」(理由と直し方つき)8 カテゴリの点数と、優先順位付きの改善ロードマップ
受け取り方―通常 5 分ほどでメールPDF のレポート(30 ページ前後)と報告会 60 分(オンライン)
必要なものSearch Console の権限サイトの URL・会社名・メールアドレスGA4 と Search Console の閲覧権限(ない場合は診断の一部として設定)
期間自分の作業時間通常 5 分ほどお申し込みから 2 週間

無料簡易診断は、サイトを外から自動で確認するもので、電話での営業はしません。全ページの巡回、GA4・Search Console の実際の数字、AI 検索での実際の回答、キーワード・被リンク・競合比較、改善の優先順位は、診断レポートで扱う範囲です。

よくあるご質問

PageSpeed Insights の点数が低いと、検索順位が下がりますか?

点数そのものが順位を決めるわけではありません。PageSpeed Insights の 0〜100 の点数は、決まった条件で読み込んだときのラボデータの評価で、実際の利用者のデータ(フィールドデータ)とは別のものです。まずは実際の利用者のデータで Core Web Vitals が合格かどうかを確かめ、遅い原因の大きいものから直します。

民間の無料診断ツールと、Google のツールは何が違いますか?

民間のツールは、それぞれ独自の基準で項目を選び、点数を付けています。同じサイトでもツールによって点数が違うのはこのためです。Google のツールでは、Google に登録されているか、構造化データを Google がどう読み取るかなど、Google 検索での扱いに直接かかわる情報を確かめられます。

他社が制作したサイトでも、自分で診断できますか?

できます。PageSpeed Insights とリッチリザルト テストは、URL を入れるだけで、どのサイトでも使えます。Search Console は所有者の確認が必要なため、制作会社が登録している場合は、自社のアカウントに権限を付けてもらいます。

どのくらいの頻度で確かめればよいですか?

Search Console の確認とフォームのテスト送信は月に 1 回、表示速度と構造化データは、リニューアルやテーマ・プラグインの更新、ページの追加のあとに確かめるのが目安です。毎月同じ項目を記録しておくと、変化に早く気づけます。

まとめ

ホームページの基本的な状態は、PageSpeed Insights で表示速度、Search Console で検索での見え方・Google への登録・https・セキュリティ、リッチリザルト テストと Schema Markup Validator で構造化データを確かめ、スマートフォンの実機とフォームのテスト送信で使いやすさを確かめれば、無料で自分で診断できます。ただし、ツールで分かるのは技術的な状態までで、問い合わせが来ない理由や直す順番は、ページの内容と数字をあわせて判断します。

自分で確かめる時間がない場合は、当社の無料簡易診断をご利用ください。URL を入れるだけで、トップページと主要ページを外から確認し、6 分野の点数と「まず直したい 3 つ」を通常 5 分ほどでメールでお送りします。全ページの状態と GA4・Search Console の数字まで調べて直す順番を決めたい場合は、SEO・AI検索 診断レポートで優先順位付きの改善ロードマップをお渡しします。

関連記事:問い合わせフォームのメールが届かない原因と対処法/GA4のキーイベント設定方法

フェニックスデザイン株式会社WEB制作会社が運営するナレッジベース編集部

コーポレートサイト・採用サイト・サービスサイトの制作と、公開後の運用保守・集客改善の現場で得た知見をもとに、発注する側の視点で記事を制作・更新しています。運営会社の所在地・事業内容は会社案内、制作の考え方はブランディング×マーケティング論をご覧ください。

この記事は 2026年10月26日 に公開し、2026年10月26日 に内容を確認・更新しました。